先日、新年早々ビッグニュースがあることを社長が語っているということを

当ブログでも記事にした、国内ディベロッパーでそこそこ大きめの規模を持つ

プラチナゲームズ


【ニンダイフラグ?】プラチナゲームズ「新年早々幾つかのビッグニュースをお届けできることと思います」


作るタイトルの出来には定評があり、昨年スイッチ独占で発売した

アストラルチェインが現在出ているタイトルの中で

最新の手掛けたタイトルということになっている。

また、開発中のタイトルとしてはスクエニパブリッシャーで発売予定の

バビロンフォールと、ニンテンドースイッチでベヨネッタ3が現在開発中とされている。


そんなプラチナゲームズの社長が、ゲームメディアの年頭所感において

新年早々ビッグニュースを幾つかお届け出来ると言ったことを

語っていることを、先程引用したリンクの記事で紹介したわけだが

その幾つかのビッグニュースの一つと思われることが、本日正式に発表されている。


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プラチナゲームズがテンセントと資本提携することを発表!

個人的にはプラチナゲームズが開発している、幾つかのゲームの発売目処がたった…

という意味でのビッグニュースを期待していたわけではあるが、今回の発表とは

それとは大きく逸れた部分での発表となった。プラチナゲームズが中国企業で

世界最大のゲーム会社ともされる、テンセントと資本提携したという発表がされたのである。

 当社はテンセント・ホールディングス社(Tencent Holdings Limited)からの出資を受け入れ、資本提携を行いました。今回の資本提携においては当社の自主性に変化はなく、従来の経営陣を中心に経営を行います。

 今回の出資受け入れによって当社は経営基盤を強化し、今後はゲーム開発のみならず自社タイトルのパブリッシング事業にも取り組みます。また、よりグローバルな事業展開を念頭に、引き続きプラチナゲームズらしい高品質なゲーム作りの追求を行ってまいります。

 これからのプラチナゲームズにご期待いただくとともに、ご声援賜りますよう、何卒よろしくお願いいたします。

2020年1月7日
代表取締役社長
佐藤 賢一

というわけで、これは確かにかなりのビッグニュース。

ちなみに資本提携については、以下引用の内容となる。

資本提携とは

資本提携とは、資本参加を伴う業務提携をいいます。増資の引き受けなどにより、一定の株式を持つことで、単なる業務提携 (アライアンス) に比べ、より強い関係を作ることができます。

大企業と同じように、魅力的な中堅・中小企業があれば、取引先などから「資本提携したい」という提案を受けるケースもあるでしょう。これもM&Aのひとつととらえることができます (広義のM&A)。

資本を受け入れる側にとっても、商圏の拡大や商品の共同開発など、成長の種を自社の経営資源のみとするのではなく、他社との協力関係を構築することによって、より発展させることができます。

買収などまではいかないものの、かなり強い結びつきのある提携ということになる。

当然ながら、プラチナゲームズのメリットとして資金提供をテンセントから受けることができるということ。

プラチナゲームズは評価の高いゲームを多くリリースしてきた一方で、サイゲームズと組んで

本来作るはずであったグランブルーファンタジーのCSゲームが難航し、開発から降りた(降ろされた?)といったことがあったり

当初Xbox用に作る予定だったタイトルのスケイルバウンドが開発中止になったりと、開発面でのトラブルも幾つかあった会社でもある。


>PS4向け『グラブル』スピンオフの開発体制が変更。プラチナゲームズが外れ、サイゲームス一社に一本化

「スケイルバウンド」開発中止


プラチナゲームズ自体は従業員数が220人ほどの会社であり、年間のタイトルは1~2タイトル程度なのと

開発が中止されたタイトルの影響もあって経営的には結構厳しいのではと言った見方もある。

今回のテンセントの出資はそういったプラチナゲームズの懐事情からも渡りに船と言えるタイミングだったのかもしれない。


逆にテンセント側でみると、最近テンセントは日本のゲーム会社との提携が目立っている。

スクエニと合弁会社を設立したり、任天堂も戦略提携という形で中国でのスイッチ本体・ゲーム販売を

テンセントに任せる形で関わっている状況。更にここに来てのプラチナゲームズとの資本提携。

テンセントは明らかに、日本のゲーム業界との関わりを積極的に持ってきているように見える。

中国のゲーム市場は、基本的にはネトゲ市場が一般的でCSゲームハード市場はほとんど無いに等しい市場となっているが

テンセントが中国国内のこの状況を打破するために、日本のゲームの作り方などを研究しようとしているのかもしれない。

今後、中国国内向けのゲームなどをプラチナゲームズがテンセントからの依頼で制作させるなどそういった可能性もあるかもしれない。

現状では、プラチナゲームズの経営スタイルは大きな変更はないということだが、今後テンセントとの

資本提携の元でどのようなゲームづくりをしていくのかは注目であろう。


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