ファミコンが一般化するまでは、主にアメリカの市場で
コンピューターゲーム業界を席巻した会社であったATARI(アタリ)社。
ゲームを作る会社としては、老舗中の老舗であり、卓球をイメージした
「PONG」というゲームは、元祖コンピューターゲームとでも言うべき
位置づけのゲームで、今から45年前の1972年にリリースされたゲームである。
コンピューターゲームがまだまだ珍しかった当時では、アタリ社の存在は非常に大きく
海外で第一次とでもいうべき、ゲームブームを巻き起こした。
しかし、最終的にアタリショック(現在は諸説ある)というゲーム市場への
粗悪ゲームの粗製濫造を引き起こすことになり、ATARI社はゲーム史に不名誉な形で名を残すこととなる。
その後は、任天堂がCSゲーム業界を復興(日本では構築)させ
ATARI社は、ゲーム業界ではメインストリームではなくなる。
任天堂の躍進後も、幾つかのゲームハードを発売していたが
1993年に発売されたAtari Jaguar(アタリジャガー)を最後に
ゲームハード業界からは姿を消すこととなった。
ATARI自体は、暫く迷走が続くこととなり
会社を分割したり、身売りして、細々と生き残っていたようだ。
その今や遠い記憶のものとなりつつあった、ATARIが
新ゲームハードを出そうとしている…という噂が聞こえてきた!
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新ハードを開発中か!?発売されれば実に四半世紀ぶりの新ハードに。
ATARIが現在、新ハードを開発中であると報じているのは
ゲームメディアのAUTOMATONである。その記事を引用する。
AtariのCEOであるFred Chenais氏は、同社が新たなゲームコンソールを開発中であると明らかにした。業界メディアGamesBeatの取材を受けて明らかにしたもので、Atariはハードウェアビジネスに戻るとコメントしている。同社が最後にリリースしたゲームコンソールは1993年の「Atari Jaguar」で、実現すれば20年以上の時を経ての帰還となる。
すでにAtariは「Ataribox」という名のティーザーサイトを先週公開しているが、これがゲームコンソールのものであるのかどうかは不明だった。同サイトでは1本のティーザー映像が公開されており、「Atari 2600」に似た木目調のハードウェアの姿が一瞬だけ映し出されている。
長き眠りからATARIが遂に目覚めるというのだろうか?
もし、この新ハードが本当に発売されるとなれば
およそ四半世紀ぶりの新ハードということになる。
残念ながら、今現在の任天堂・ソニー・MSの中に
ATARIが今更割って入るのは困難を伴うものであるだろう。
若いゲーマーには、そもそもATARIというゲームメーカーの存在自体も希薄なはずだ。
かつては、アメリカのゲーム市場を作り上げたコンピューターゲームの
老舗であるATARIが、ここに来てまさかの復活を遂げるというのは
色々と感慨深いものもあるが、ATARIに勝算があるかはわからない。
ただ、オールドゲーマーとしてはATARIの復活に歓喜する人もいるのかもしれない。
残念ながら、管理人はATARIゲームに殆ど触れたゲームではないが
老舗の巻き返しには、少し期待もしたいところがある。頑張って欲しいものである。