1989年、FCで発売された、任天堂から発売されたRPGタイトルであるMOTHER。
ドラクエ発売後に、雨後の筍のように様々なメーカーから発売された
RPGというジャンルで、剣と魔法のファンタジー世界ではなく、現代アメリカを
舞台とした当時としては異色のゲームであり、そのシナリオは
コピーライターである糸井重里氏が担当している。
現代アメリカということで、モンスターも動物だったりおかしくなってしまった
人間だったり、乗り物も列車や船や、飛行船や戦車などユニークなものが揃っていた。
コピーライターであった糸井重里氏が紡ぐ、言葉の妙と当時としては珍しかった
ムーンライダーズという一般に知られるバンドの鈴木慶一氏をメイン音楽の
担当に据えたりして、音楽を前面に出したゲームであった。
その唯一無二の世界観は、発売から30年経った今でも根強い固定ファンを多く持ち
シリーズとしては3作目以降、全く音沙汰のないMOTHERの続編を未だに
切望するユーザーも多いほどのシリーズタイトルとなっている。
密かに海外でも、その世界観は人気があるようだ。
ただMOTHERシリーズは、任天堂有数の難産シリーズでも有り、特に3は
当初64で発売する予定だったものが、最終的にご破算になりゲームボーイアドバンスに
一度頓挫したものが奇跡の復活を果たして、3が出ると言った紆余曲折あったタイトルになっている。
故・岩田聡社長と懇意にしていた糸井氏でもあったので、MOTHERについては
新作はまず無いだろうと個人的に思っているが、糸井氏がゲームセンターCXの
企画において、有野課長との対談に、MOTHERについて触れている部分があり話題になっている。
Sponsored Link
糸井重里氏「『MOTHER』の新作を誰かの脚本で作ったとしてもどせいさんは入れてほしい」
MOTHERの新作を望む人はまだまだ多いと思われる。
しかし、その一方でもう無理だろうと思っている人も多数だと思う。
糸井氏もすでに、70歳であるし、今やっていることを見る限りは
今後ゲームづくりに再び携わることは無いだろうという見方のほうが自然だと思う。
そんな中、糸井氏が人気のゲーム番組であるゲームセンターCXに出演し
有野課長と対談したものが、イトイ新聞にて文字起こしされている。
対談の中で、有野課長がMOTHERについて触れている部分があったので引用する。
有野課長
どせいさんはアートなんですね(笑)。
『MOTHER』の新作を誰かの脚本で作ったとしても、
どせいさんは絶対に入れてほしいんですか?糸井
どせいさん‥‥、
やっぱり入れてほしいですね。有野課長
「触ってほしくないわ!」って感じはないですか。
「どせいさんは俺だけのもの!」っていう感じ。糸井
いや、それは違うよって
言ってあげればいいことだから。有野課長
へえー、そうですか。
対談の最後の分ではあるが、MOTHERについて有野課長が話を振って糸井氏が答えている内容となる。
この対談で見る限りは、少なくとも糸井氏はもうMOTHERについては作る気が無いと捉えられる。
ただ別の誰かがMOTHER4を作ったとして、その時はどせいさんを入れてほしい、そして
別の誰かが脚本をしたとしても、場合によっては口を出す…的な話をしている。
ちなみにどせいさんとは、MOTHER2の中盤にある集落・サターンバレーに住む
奇っ怪な見た目の、ゆるキャラ(?)である。
糸井重里氏が作らないMOTHERを、果たしてMOTHERと呼んでいいのか?というのは
各々考えがあるとは思うが、Undertaleのような、MOTHERフォロワーと言われるようなタイトルが
国内外である程度出ていることも考えると、MOTHERの新作はもはやいらないのかもしれない?
それでもやはり、MOTHERというタイトルに思い入れがある人は多いとは思う。
何かしらの奇跡が今後起こればとも思うが…流石にそれは高望みだろうと思う。
私もほぼ日のコンテンツで読みましたが、糸井重里氏の手掛けるMOTHERの新作は、3の発売からずっとないと繰り返し発言されていらっしゃいましたからね。
新作を期待してるかどうかでいえば、私は「出るなら、興味はある。」という程度でしたが、糸井氏が手掛けるか云々は・・・ちょっと微妙なところはあります。
ただ、以前の桃太郎電鉄の話ではないですけど・・・
今後も続けていくのであれば、ちょっと喩えが難しいのですが、MOTHERの秘伝のタレみたいなものを引き継げる体制を作らないと・・・というのがありますから、その辺りを糸井氏(と任天堂)がどう考えているかどうかでしょうね。
でも、その前にコレクションタイトル・・・って、もうええわっ!(笑)
UMDERTALEは、未プレイですが・・・興味はあるんですよね。コレじゃない感がなければ、手を出すかもですけど。
ただ、最近MOTHER2の実況動画等を見てるのですが、その動画についてるコメントの中に「UNDERTALEのパクリ?」みたいなのがあって、ちょっとショック・・・
糸井氏も、色々と忙しい方ですし、あとは一本のゲームを作り出すのには
妥協をしたくないという想いがあるんだろうなとも思います。
なんというか、あのセンスは独特なもので、唯一無二のものだからこそ
糸井氏も却って、ゲームとして作れない…という可能性もあるかもしれませんね?
まぁ本人の口から語られるわけではないので、完全な憶測にしかすぎませんけれど。
個人的にも新作があるのであれば、やはり糸井氏が作っていなければ…
というのは思います。あの世界観は、糸井氏のすべてがさらけ出されての結果なのではないかと思いますので。
他の方が手掛けるのであれば、勝手な想いではありますが、MOTHERという名前を冠してほしくないというのもありますね。
コレクションタイトルは自分もほしいですがw
UNDERTALEはMOTHERやらmoonやらに影響を受けていると言われていますね。
オリジナルが古すぎて、新しいほうがオリジナル扱いされてしまうことはよくあることですが…
確かにもやっとしますね。
うーん、糸井氏なしでマザーが成り立ちうるのか、自分にはちょっと判断が付きかねます。あの台詞回しや世界観は氏固有のセンスに依拠する部分が大きいので。故飯野賢治が「マザーは任天堂文化の頂点」と語ったように特別なシリーズであり、新作を見たい気持ちはあるにはありますが。
個人的には3が64DD版の初期構想から何割か内容がカットされたことが記憶に残っており、当初の構想通りの完全版リメイクの3ならかなり興味を引かれそうです。(GBA版はやや説明不足な部分もありましたから)
マザーの大きな功績の1つにRPGの世界観を広げたことがあります。(ポケモンは田尻氏の「マザーは面白いけどあくまでアメリカの日常だ。日本の現実で作ってみよう」との思いから誕生したそう。そのポケモンからさらに妖怪シリーズが生まれたわけですが………) 海外では上の方も引用されてるUNDERTALEというフォロワーも生まれてますが、最近の国内RPG勢にも、もう少し個性的な世界観を開拓する勇気を持ってほしい気がします。
こんな記事を書いていてあれですが、自分は成り立たないと思っております。
やはり、コピーライターでもある糸井氏の言葉選びのセンスとか
他のクリエイターではそうそう真似できるようなものでもないと思っているので。
64DDで発売される予定だったものが、GBAにプラットフォームを変えて
やはり、削られた部分も相当あるのでしょう。その部分を収録した完全版が出たら
今でも需要が多くありそうですよね。
1989年当時だと、大体剣と魔法の世界がRPGでは定番のスタイルでしたからね。
MOTHERは現代アメリカ、そして敵を殺すのではなく正気に戻したり、おとなしくさせたりするという
生命のあるものについては、そういう表現になっていたのも印象的でありましたね。
武器もバットとかフライパンとか面白かったですしね。
今のJRPGにも、尖ったセンスのタイトルが出てくることを期待したいですが
RPG自体が、今は昔ほど重視されていないでしょうし、難しいのではないかとも思いますね。
あんまり言いたく無いけど多分出たとしても過去作の方が良かったってパターンになりそうなんだよな…
自分は3より1や2の方が好きなんですけど
ゲームとしてと言うよりかは
あのゲームだからこそ生み出せる温かさが好きなんで仮にゲームとして良くなったとしてもマザーだからこそ感じる温かさが無いと自分としては辛い…ってなるんです(以前3やった時楽しい筈なの何故か十分に楽しめなかったのもそのせい)
別の人にするのであれば、そうなりそうだと個人的にも思います。
やはり、糸井氏が築き上げたシリーズイメージを、別の人が継承するのはむずかしいところでしょう。
なんとも言葉にしがたい、独特な雰囲気が3も含めてありますが、おっしゃるとおり
1・2(特に2)は温かみを感じる世界になっておりましたね。エンディングなどは
本当にその部分がことさら強調されて素晴らしいタイトルだったと思います。