今は、古川社長の話によれば、全世界の60以上の国と地域で
販売を行っているというニンテンドースイッチ。
今の所、今年3月末までのデータでは3500万台近くを既に全世界で売り上げていることが
公表されており、日本でもその勢いを感じられる売れ方になっているのは
当ブログの週販記事を見ていただいている方であれば、誰もが思っていることであろう。
しかし、任天堂は娯楽を売る会社として、長年やってきていることもあって
この業界が浮沈の激しい業界であることも熟知している。特にインターネットの
常時接続が当たり前な時代になってからは、PCゲーやスマホゲー、そしてこれからは
Googleなども参入してくるクラウドゲーなどの様々な競合娯楽がゲームという分野だけでも
これだけ出てきている状況である。任天堂もウカウカしていられないというのがおそらく
現状認識なのだろうと、勝手に推測している。
その任天堂は、ニンテンドースイッチを今までのハード以上に
アジア圏でも売ることを視野に入れているようで、既に韓国・台湾・香港などで
スイッチは発売され、その国の言語へのローカライズなども積極的に行われている。
そして、今まで任天堂に限らず、CSハード自体が不毛の地であった
中国にも本格的に進出することを、既に任天堂は告知している。PS4なども既に発売されてはいるが
元々ネットゲームが非常に強い中国で、CSハードは今の所世界最大の人口割合に対して
ほとんど普及していないと言っても過言でなかった、中国というマーケットにおいて
今やIT企業では世界屈指の規模を持つ、中国企業のテンセントと提携し中国で
本格的にスイッチを展開させていくことを、正式に発表していた。
【中国進出か?】ニンテンドースイッチが中国でも販売か。テンセントが代理販売を行うと報じられる!
正直、チャイナリスクと言った不安要素はあるものの、この市場を少しでもものにできれば
更に任天堂にとっては、スイッチが飛躍出来ると思われる中国進出。
提携発表から少し音沙汰がなかったが、8月2日に任天堂とテンセントが共同で
記者会見を行うことが、正式に発表されている!
Sponsored Link
8月2日に任天堂とテンセントが共同会見へ!中国での展開の詳細発表か。
任天堂も大きな会社だが、正直中国のテンセントはもはや格が違うレベルでの
事業展開をしており、世界に名を知られた大企業となっている。
今回、任天堂はその中国…いや、世界で見ても大きな力を持つ
テンセントに中国国内での販売を委託する形になっている。
任天堂としては、テンセントの影響力をもらっての販売が出来るし
更に、中国での販売リスクを軽減すると言った狙いがあるのは間違いないだろう。
テンセントとしても、ニンテンドースイッチにゲームを出してより会社の
影響力と知名度を上げたいと言った思惑があるのは間違いないだろう。
その任天堂とテンセントの提携について、8月2日に共同会見が行われることが告知されている。
NINTENDO AND TENCENT ANNOUNCE SWITCH CONFERENCE IN SHANGHAI ON AUGUST 2ND
Media invitation? pic.twitter.com/CklfFFtAKV
— Yui Nausicaa (@yuinausicaa) July 24, 2019
また、現時点で中国版ツイッターとも言える微博(Wei bo)にて
テンセントニンテンドースイッチ公式アカウントも開設されている状況である。
また、これとは別にテンセント傘下にあるゲーム開発会社と共同で
中国の方でポケモンのゲームを展開することも既に発表されている。
中国企業テンセントがポケモンの新作を共同制作。手掛けるのはPUBGなどのTiMi Studio
管理人は20年近く前に、中国上海に留学していたことがあるが、その頃から
既にポケモンは中国でも翻訳されたアニメが放送されていたので、知名度はかなりあるのでは?と思っている。
任天堂が一気に中国での展開を発表している節があり、中国進出に相当本腰を入れていることが察せられる。
現時点で、チャイナリスクを度外視した場合はまさにWIN-WINの関係になる提携だとは思っているが
やはり、中国という国において、信用できないところがあるのは事実。
現時点で成功するとは断言は出来ないが、この提携が任天堂にとって大きなプラスになることを期待したい。
自分も5年ほど前に中国へよく出張してました。
やたら汚い製造現場とか怪しい開発品とか見てたので、とても庶民がゲームで遊ぶというイメージは無かったのですが、ホテル(ラブ)のオーナーの携帯着信がピカチュウの鳴き声でした。
そこそこお金を持っている層になると、ちょっと良いものが欲しくなるそうで、それは海外製品だそうで。自国のモノは本物かどうかわからないというか、信じてないようです。
独自IPを作るという概念が無いので、どうしても品質の良いものは海外製に頼らなくてはいけないようですね。中国オリジナルって聞いたことが無いですので。
満を持して任天堂が乗り込むんですから、成功は間違いなしだと。日本の1/10売れるだけで人口比で日本と同じだけ売れるってことですから。
乗っ取りのリスクはあるけど、乗っ取られてもIPを維持することはできないだろうから、その辺は心配しなくてもいいかなと思いますね。
唯一の心配は儲かり過ぎて共産党に目を付けられることでしょうか。
自分が行っていた頃から、更に10年以上後ですね!←何
私がいた当時から、ゲームはネカフェでPCネトゲーというのが一般的でしたね。
あとは、改造された海賊版が大量に売っていたり…。まぁこれは正規品ではなかったのでしょうが。
とにかく、色々な意味でパワーがある国だなぁ…と当時から思っていましたね。
中国本土のものを信じていないのは、中国人というのは、本当によくある話で
食べ物なんかでも、中国産のものをそこそこ裕福な層は忌避するなんて話もありましたね。
とにかく、上から下までの差が激しい国ですけれど、富裕層は本当に海外製品を
金に糸目を付けず購入するようで、それが爆買いとかにつながっていたんでしょうね。
任天堂もリスクはちゃんと考慮した上での展開という思惑が見えますし、仰る通り
中国人の1%に普及するだけでも、今の日本と同じレベルの台数が確保できるわけですからね。
ポケモンのアニメもそうですが、SHIELDタブレットなんかでWiiの頃の任天堂ソフトも
間接的に配信が行われているわけなので、勝機は充分あるように感じられますね。
今は、任天堂のこの決断が成功に働くことを期待するだけですね。
皆さん仰るように、地球上の未開拓市場としてこれ以上有望な国はないですから、将来的な利益という点では莫大な可能性があります。(管理人さんやベギラマさんの実体験からも、キャラは既にそこまで浸透してるんですね!)
後は知的所有権を安売りせず任天堂の権利がきっちり守られる長期的な視野に立った交渉(ノーベル賞の大村智先生が米企業の特許買収をいったん拒み、最終的に当初の70倍近くの収益を確保したように)を祈るばかりです。(最強法務部が控えていますから大丈夫とは思いますが)
・・・ちょっともやもやするのは、任天堂が中国で成功した場合、間接的にせよ現体制のガス抜きに利用されないかという点です。(テンセント含め、あちらの企業は実質どこも半国営企業みたいなものですし) 前に見たBSドキュメンタリーで人権活動家が収容所で受けた非人間的扱い、その後家族と別れ国外に脱出するも中国関係者と接触した直後に謎の突然死、という顛末を目の当たりにすると、いろいろ考えざるを得ないというか。ビジネスは別と言われればそれまでなんですが。 あ、政治利用と言えば某マツコ氏が酷評した、とあるオリンピックでMの赤い帽子を(以下、削除)
チャイナリスクなど色々言われることもありますが、単純におよそ14億近くの人口を抱える
巨大国家なので、そのうちの1%だけでも獲得できれば、それだけで今の日本の普及台数の
2倍近くの台数を稼げますから、ビジネス的な視点で考えればとてつもないポテンシャルを秘めた国と言えます。
チャイナリスクは、どの企業も意識はしているはずです。もちろん任天堂も。
そうでなければ、テンセントと組むという選択肢がなかったはずですから。
なので、今回の提携・販売はそれなりに勝機があるものだと個人的には思っています。
任天堂のお手並み拝見と言ったところですね。果たしてどうなりますか。
政治的な利用というのは、たしかに不安要素の一つかもしれませんね。
個人的にはゲームはゲーム、政治は政治ときっちりと分けてほしいと考えている人間で
ポケモンの各種イベントのマスコット的な扱いはしょうがないにしろ、例のマリオについては
自分も批判的に見てました。誰が主導したのかは知りませんが、政治利用で
マリオを使ってほしくなかったのは個人的な本音です。