久々の、閲覧者の方々からの意見を募る企画です!
今回は、時折掲示板に長いレスを書いてくださる、熱い方である
旧変態魔神様、現フェン・タイ様より、タイトルの内容の提案を受けました!
タイトルにある通り、ゲーム関係の元ネタの書籍を紹介してもらいたいエントリーです。
その内容については、以下にフェン・タイ様より頂いた提案をそのまま引用致します。
という事で思ったのですが、投稿募集企画って、まだ受け付けていますでしょうか?
まだ受付中でしたら色んなゲームの元ネタ等を理解する書籍を紹介して頂くと言う企画は如何でしょうか。
元々は自分がサイトでアカイイト・アオイシロの元ネタ分析とかで書籍紹介していたのがきっかけなのですが、http://aoishiro.html.xdomain.jp/books/books.html
これは自分一人でやっていたので、色々な方から、もっと幅広く知見を得られたら良いかなと思いました。
あ、昔の新紀元社みたいに普通に嘘書いている本とか何を引用しているか解らん学者以外の素人が書いたトンデモ本とか勿論NGですがw元ネタだけじゃなくて、ゲームのインフラ・プログラミングやら開発者向けの本とか業界関係者の方が居られましたら聞きたいですし、
シナリオライター向けの良書とかそんな物もあれば知りたいですね。
他にもとにかくゲームに関わる良書なら何でもOKという感じで。引用元: 交流の場3の書き込みより
これはなかなかに面白そうな内容ですね。管理人は最近目を悪くして活字離れがひどいのですが
なにかおすすめがあれば読んでみたいところですね。ちなみに、管理人は石井ぜんじを右にとか持ってますけど読んでいません←
というわけで、書籍を持っているのに読んでいない管理人はともかく
こういった面白い書籍などがあればぜひぜひコメント欄で紹介お願い致します!
>フェン・タイ様
作ってみましたので、何か修正点あればお願い致します。
投稿企画取り入れて頂き、ありがとうございました。多分コメが少なそうな気がしますが、少しずつ頑張って一人でコメ数を稼ごうかと思います(オイ
管理人様は目を悪くされているのですか。さて、ここで過糞症ネタの仕返しをしようと思いましたがネタが思いつかないので止めました(マテ
私も最近乱視気味でたまに物が二重に見えるんですが、これって世界樹の迷宮のヒーローをディスったせいで残影が見えるんですかね(違
でも最近はヒーローが可愛く見えてきました……と、またもや話が本題からずれました。
管理人様のご紹介の本、どんな内容なのかも解らないじゃないですかw
概要の解説ぐらいした方が良いのでは無いかと思いますが、まだお読みになられていないのですね(滝
まぁ、幅を広げて面白かったゲームの小説、とかでも良いかもしれません。
因みに元のHNは絲絽なんですが自分も覚えていない(バグ
取りあえず、シナリオライター向けというか、創作者向けの定番の書籍を1冊上げてみます。
https://www.amazon.co.jp/dp/484590117X/
『ハリウッド脚本術―プロになるためのワークショップ101 』 ニール・D・ヒックス (著), Neill D. Hicks (著), 浜口 幸一 (著)
大昔に買いましたが実は手元にないので内容はうろ覚えです。タイトルは忘れましたが、ライトノベルの書き方入門の書籍でも紹介されていた為、分野的には近いシナリオライター目指している方の参考にもなるのではないかと思いますが……2001年って随分古い本ですね(滝
確か各章ごとに課題があって、実際に書き込むテストの様な形式でした。私は面倒なので流し読みしただけでやりませんでしたが(マテ
スクリーンをビジュアルノベルに、観客をプレイヤーに置き換えて考えてみれば割と参考になるかも知れません。
ほぼ内容を覚えていないので詳しい説明は出来ないのですが、興味がございましたら図書館ででもご覧になってください。
自分で企画しておいて何ですが、結構紹介するの難しいですねw
早速のご紹介ありがとうございます。
自分も機会があれば読んでみたいですが…時間がなさそうです←
なお、目が悪いのは糖尿病網膜症のせいで、両目とも硝子体手術を行っているというマジレス。
老眼みたいなもので、遠くは見えるのですが近くの文字が見えにくく疲れやすいという欠点があります。
音ゲーなんかも昔はやってましたが、最近は目がつかれるのでとんとご無沙汰です。
さて、Amazonで日本語の商品をそのままURLを貼ると
日本語部分が英数記号に変換されて、非常に長くなるという欠点があります。
なので、誠に勝手ではありますが、URLを削らせていただきました。
商品ページには問題なく行けるのでご安心ください。
Amazonの商品ページへの直リンクの際は、商品コードと大体2文字からなる記号をいれておけば
商品ページへのリンクになるのでご参考までに。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005N0B4
https://www.amazon.co.jp/dp/B07HBJCJTH/
https://www.amazon.co.jp/dp/B078HNSX68/
慣れてくるとどの部分を残せばいいかがすぐにわかりますので。
もしわからないようであれば、そのまま投稿いただいてあとで私が修正致します。
不幸自慢が発展して俺はこうだ俺はこうだと不幸合戦みたいな場にしたくないとは思いますが、これはマジレスしないと駄目な流れなんですかね? マジレスは嫌いなんですがw
取り敢えず話しても良い範囲だと過糞……じゃなくて花粉症関連では人差し指サイズに伸びた両鼻の鼻茸を手術したこともありましたが何か?
他に年末ぐらいから現在まで六ヶ所ほど医療機関に通いましたが原因不明の体調不良で仕事の請負先も半分ぐらいしか通勤できてませんね。
そんな状況でも営業からガンガン次回の仕事の依頼来てるのは一応信頼されている証しなのかな? と前向きに考えてます。深夜の書き込みが多いのはその辺が事情です。
こちらに暫く来てなかった理由もまぁ察してくださいませw ネットどころじゃなかったですしね。
そんな状態でも(合法的な方法で)地道に珍走を街から無くす活動を密やかにやってたら随分街が静かになりましたけどねw 話がずれました。
ところで二〇一五年に三八歳でお亡くなりになられました松来未祐さんという声優のお方はご存じでしょうか? 『這いよれ! ニャル子さん』のクー子役として知られていますが、
私にとっては自分がサイトで取り扱っていたアカイイトの主人公・羽藤桂のなので個人的に忘れる事の出来ない方なのですよね。
慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)という症例が少ない病気に犯されながらも、御本人がお亡くなりになられる1ケ月前に最後に書かれたブログは以下になります。
https://blog.excite.co.jp/matsukimiyu/22169446/
この直後に体調が急変するのですが、ネガティブな発言など一切無く、ブログの最後はこう締めくくられています。
「今は、こんな状況ですが、今年も胸を張って言えます。
私は、私に生まれて幸せです。
本当にありがとう。」
自分も松来さんのように「私は、私に生まれて幸せです」と言えるような人生を送りたいと思っているんですよね。
実際自分は結構幸せなんじゃないかと? 今の仕事の請負先(職員として入所するには国家公務員一種試験クラスのテスト有。)は日本の科学技術の粋を集めた様な場所で、同じ部屋に東大卒が何人も居て、上司のイギリス人はロンドン大学出身で要件は厳しいんですが、
その経験が自分の血となり肉となるのが楽しい。プライベートではゲームも楽しい。外国人の同僚と馬鹿話するのも楽しい。漫画も楽しい。読書も楽しい。ここで管理人さんをディスるのも楽しい(マテ
大抵の人から見れば些細な事なのでしょうが、多くを望むと却って疲れそうだし。
とにかく、年齢の近い松来さんが早逝される間際まで幸せに過ごしているのに遥かに症状がマシな自分が人生楽しんでなきゃどうすんだよと。
不幸を社会のせいにする、環境のせいにする、政治のせいにする。自分が大した努力もせず何が出来るか考えずに何かのせいにする。針小棒大に、ただもう終わりだ終わりだと騒ぎ出す大臣ズ(byバスタード
そんな負け犬だけには成りたくないんですよね。サラリーマン金太郎の最終回だったと思いますが「負け犬になるのだけはよそうぜ!」結構好きなんでw
無力ならピエロを演じた方がマシ。それで生まれたのが壊れたHNなんですがw
なので、あんまり病気の話とかするの嫌いなので基本他人を同情する事も無いし(それでもバスの中で席譲ったりとかしますが、結構驚かれるのは何故?)される事も嫌いなんですよね。
症状を仕方なく話したら、女に可哀そう言われて本気でイラっとした事があります。お前に何が解るんだって。悪気が無いだけに余計にね。
だから管理人さんの過糞症呼ばわりは流石解ってるじゃんと本気で感心したんですよw 自分は残影ネタしか思いつかなかったので凄いなとw
と、余計な話が長くなりましたがURLについてご指摘ありがとうございます。
アマゾンは好きじゃないので基本的に自分のサイトでも紹介する事は無かったので慣れてなかったんですよね。
わざわざ教えて頂いて恐縮ですが、ググるのも面倒なので、必要が無い場合は書籍の情報のみにしようかな。
この掲示板ですが、マジレスしようがふざけようが自由な掲示板でありたいと思っています。
なので、不幸自慢とかしたい人は別にしても構わないですし、逆にマジレスなんぞしたくないというのも
基本的には歓迎なのです。一応決めている最低限のルールに則っていれば自由です。
個人的にも結構病気にはいろいろかかっていますが、別にそれを自慢とかはしないで
むしろ話のネタに使うことが多かったりしますね。同情を受けることもありますが、その辺りの考え方は
自分もフェン・タイさんに近くて、同情されるよりはネタにして笑い飛ばしてもらうほうが嬉しかったりしますね←
結局の所、自分より重い病気を抱えていても、頑張って生きている人もいっぱいいますし
逆に自分より健康で、裕福な暮らしをしている人でも不幸と感じている人はいるのだろうな…と漠然とは思っていますね。
じゃあ管理人はどうかといいますと、人生幸せだったと胸を張って言えますw
一回死にかけたところから生還したことがあって、その時点で何というか人生に於いては達観したと言うか。まぁそんな感じ。
唯一心残りがあるとすれば、両親にさんざん迷惑かけてるな…ぐらいですか。
結局自分の捉え方の問題だなと言う結論に至っておりますので、自分を不幸だと思うことは今の時点では無いですね。
自分も同情するのもされるのも苦手で、フェン・タイさんと同じように思うことは時折ありますねw
対面では気遣いの見えっ張りなので、そんな印象を抱いている人は少ないと思いますが、基本的にドライなんですよw
ああ。ちなみにドMな性分と楽しいからという理由で、フェン・タイさんにディスられるのはかなり嬉しかったりするので(マテ
今後も気晴らしで管理人ディスってやってください。そこでムキになって反論して
フェン・タイさんの手のひらで踊らされてやろうと思います。Don’t恋!←
長文レスにロクにレスも返せていないと思いますが、それが反撃ということに…しておきましょうか←何
ちなみに過糞症ネタは個人的な鉄板ネタみたいなもんですw
過糞症にはお気をつけください。ケツが痛くなりますよ?(何
さて、マジレスのようなふざけたようなレスになっておりますが、ここではこの後も
何かしらのオススメ書籍紹介をぜひぜひお願い致しますw
Amazonリンクも気が向いたら貼ってやってください。
面白い企画ですね!僕も自分なりに挙げさせてもらうと‥
☆『ゲームシナリオライターの仕事 名作RPGに学ぶシナリオ創作術』(前田 圭士 ソフトバンククリエイティブ 2006)
RPGのシナリオ作りについて、天外魔境Ⅱの桝田省治さんら現役クリエイターに取材した本です 。ツクールRPG制作者の友人(その世界では結構有名人)が資料として持っていたので、ざっと読ませてもらいました。一般の物語づくりと、ゲーム上のシナリオ制作は別物ということがよく分かります。(その辺でつまづいたのが例えばG.O.Dかなと)
☆『任天堂の法則』(武田 亨 ゼスト出版事業部 1999)
64後期時代の任天堂の関係者への濃密なインタビュー集で、自分も引用したことがあります。宮本さんの「ソニーはまだゲームを理解していない。一番気が付いてないのはコントローラー」(この数年後、操作系を革新したDS&Wiiの大反攻が始まります)とか、「ゲームに限らず、最近人を驚かせたり凄いと言わせようとして作られたものが多い。不器用でも自分の持ち味を追求した方が面白いのに」などなど、含蓄のある言葉が満載です。
☆「ゲーム・オーバー ―任天堂帝国を築いた男たち」(デヴィッド シェフ 角川書店 1993)
ファミコン後期までの任天堂の歴史を取材したもので、後書きによると当初は公認取材だったが著者がナイーブなところまで踏み込むので、協力を打ち切られたとのこと。しかしかなりの力作で、特に北米でのファミコン普及の苦闘の記述は日本語資料では他にあまりないと思われます。鮮烈なのが、北米のあるメーカーとの取引を優位に進めるためミーティングで山内組長が激怒(する演技を)して、相手を降参させたという話。同席した北米任天堂の幹部(朝鮮戦争経験者で敏腕弁護士)まで「全く縮み上がった」横で、「ビジネスではああいうあしらいも必要。私の演技はどうだった?」と平然としていたというもの。組長の面目躍如ですねw
管理人さんも色々大変そうですが、実は僕も不正乱視(クリな矯正がしにくい)で、やや近くの視界がぼけてるのがデフォルトの日々です。しんどいことも少なくないですが仕事をしないわけにもいかないので、いろいろ気晴らし(こちらのサイトも貴重な一つです)を見つけながらサバイブしております。お互い、自分を追い詰め過ぎず、ユーモアを忘れず歩いていきましょう。(長文失礼しました)
「ファミコン後期までの」→スーファミ半ばまでの
だったようです。だいぶ以前に読んだ本だったので・・(押し入れのどっかにはあるんですけどね~)
企画提案者の転生したらフェンサーの……長いので略して変態と呼ぶようにフェン・タイと呼んで頂ければと思います。
誰もコメントしていただけない場合、企画提案者として如何しようかと思っていましたが、コメントを頂けて嬉しいです。
なかなか面白そうな本ばかりですね。個人的には二次のアドベンチャーゲームを作製していた事もあり、一番最初に御紹介頂いた本が特に興味ありますね。
以前、乙女ゲームのシナリオの書き方みたいな本を購入したのですが興味持てなくて殆ど読みませんでしたorz
ですが、そちらは失敗例まで上げられており、多分他の書籍にはなさそうな特徴もあるので参考になりそうですね。
機会があれば読まさせて頂きたいと思います……。ゲーム作ってた頃に知っていれば;;
ところで、コメントの修正は投稿一時間以内でしたらコメントの「Click to Edit 」で修正可能なので、(スマホなどでは解りませんがPCは可能)
修正する場合はそちらをご利用になられると良いですよ。
おお!たくさんの紹介ありがとうございます!
ゲーム・オーバーはなかなかおもしろそう。
軍平さんの本が昔あったと思いますが、そちらも見たいなぁ…と思い出したり←
自分の目は老眼鏡かければ近くの字も普通には見えるので
そこまで今のところは苦でもないかもですw
ただ疲れやすいというところだけですね。多分不正乱視のほうがよほど大変だと思います…。
元々目が良かった人間だったので、悪くした時は非常にショックだったのはありましたね。
まぁ今はある程度治ったので、気にはならなくなりましたけれどw
このブログが気晴らしになっているというのであれば、良かったです。
マイペースなブログですがこれからもよろしくお願い致します。
活字離れがひどい管理人ですが、漫画なら読める!←
というわけで、ゲーム関係のネタがある漫画を一つ。
コロコロ創刊伝説 (2014~コロコロアニキ連載中 のむらしんぼ 小学館)
https://www.amazon.co.jp/dp/B01LYR2G0L/
現在でも、子どもたちへのブームの仕掛け人的立ち位置である
男児向けコミック雑誌のコロコロコミック。
1977年に創刊した本誌の、黎明期から連載漫画家として携わる、つるピカハゲ丸の作者でお馴染みのむらしんぼ氏が関係者の様々な裏話や、熱いエピソードを変わらぬ画力(良い意味でも悪い意味でも)で描く、ファミコン世代のコロコロ読者だった人には間違いなくおすすめできる作品。
漫画の裏話も多いですが、コロコロコミックのゲーム関係の特集のターニングポイントともなった高橋名人の数々の伝説など、詳しく描かれています。
うおっ。ハゲ丸君懐かしい!
あんまり読んでいなかったのですが、コロコロっていうとどんな漫画ありましたっけ……「頑張れキッカーズ」だっけな?
キャプテン翼のパクリっぽい漫画で、小学生が鎖のゴールを突き破るようなシュートで血まみれのキーパーが沢山転がっている作品ありましたね。
あけまちんこおめでたまきん
これもコロコロが元ネタだったような。確か栗頭ってコロコロでしたよね?
「なか見!検索」を読んだらいきなり暗い展開からwww
そうですよね……当時の漫画家さんって今は如何されてるのか気になりますよね;;
高橋名人の伝説と言えば16連射とかバネとかw
がんばれキッカーズがでてくる辺り渋いっすねw
自分が見ていたのはおぼっちゃまくんとか、超人キンタマンとかのんきくんとか、リトルコップとか
ワンハンドエイトドラゴンでお馴染みの突撃!ゲームボーイぐらいでしょうか←何
栗頭はアラレちゃん?なのかな?おぼっちゃまくんならコロコロです←
のむらしんぼさんは、何というか明るい失敗組って感じですよね。
ハゲ丸の頃から画力が変わっていないのですが、その分人柄がでていると言うか。
こういう人に個人的にはなりたいですねw高橋名人伝説は2巻にいろいろ収録があります。
読み物としてなかなか面白いので、オススメしますよ!
タイトルとちょっとずれるかも知れませんが、今日はお金をかけずに書籍を閲覧する方法をご案内します。
ゲームの元ネタといえば、神話や古典文献が出典の場合が珍しくないのですが、中には既に絶版していたり、元々入手困難な文献の場合もあります。
ですが、そんな文献でもネットで、しかも無料で文献をダウンロードできる場合があります。
国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/
例えば私がお勧めする「日本神話物語」は以下のURLから読めます。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1085715
上記書籍の場合、現代語訳や解説書の類は別途必要かと思いますが、これだけまとまった書籍は中々ありません。
公開されているものは一部を除き、著作権切れの書籍が殆どですが、PDF形式でダウンロードも可能なのでスマホなどに落して気軽に読む事も可能です。
まぁスマホだと読みずらいですが、図書館に足を運ぶまでも無く、貴重な資料も無料で読める利点を考えれば充分なサービスだと言えるでしょう。
宜しければ参考にしてください。
インターネットで見れる文献としては青空文庫もお勧めです。
https://www.aozora.gr.jp/
例えば伝奇作品などの創作では定番といえる柳田國男に関しては以下の文献が公開されています。
https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1566.html#sakuhin_list_1
『海上の道』『遠野物語』などは聞いた事があるのではないでしょうか?
ゲームを理解する為の内容の文献はあまり多くないかも知れませんが、もし青空文庫で良さげな本を見つけたら教えてください(マテ
青空文庫から取り敢えず(研究者の間では)定番の津田左右吉の論文。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001535/files/53731_47830.html
歴史学、特に古代史を勉強していれば善い意味でも悪い意味でも一番有名な津田左右吉の「神代史の研究法」
昭和初期の言論統制で不敬罪で逮捕された過去もあり、戦後の進歩的文化人等と称す歴史学者に影響を与えた人物で、上田正昭、直木孝次郎等、学会の老害……げほごほ。長老とも言える歴史学者は自ら「津田学徒」を称する程です。
津田の論文の特徴は「科学的」等と称し徹底した記紀批判で、(それは科学の学者が聞いたら怒りそうなシロモノですが)記紀には史実と言えるものは殆ど含まれていないという主張です。この考え方は特に戦後のマルクス主義的な思想の影響を受けた学者たちに広く支持されました。
(但し、津田自身は左翼とは言い難いのですが)
「神代史の研究法」津田の主張を要約すると記紀文献に登場する神話を実際に起きた出来事であるとの解釈があるが、神話は神話に過ぎず、虚構に過ぎないという事です。
神話以外にも記紀批判で知られている津田の研究は批判も多く、例えば津田を始め彼に影響を受けた戦後の歴史学者に存在を消されてしまった神武天皇の東征はシュリーマンの発掘で多少なりとも事実を反映していたホメロスの叙事詩『イリアス』等に比べて遥かに現実的であるという安本美典氏の様な反論もあります。
確かに神武東征を東征と解釈せず、『魏志倭人伝』にある「倭国大乱」で九州から近畿に逃れてきたのが天皇家の祖先で、考古学的な状況からして当時近畿勢力が持ちえなかった鉄器の力で優位に立ち、奈良盆地を拠点に徐々に勢力を広め、十代目崇神天皇の頃になりようやく近畿地方の覇者になったという仮説は立てられなくも無いです。もっとも系図が確認できる最古の銘文、稲荷山鉄剣銘文でも八代目天皇の子、オオヒコまでなので、実在の証明は現状では難しいかと思います。
個人的には個々のケースにより史実に近い物と漢籍をそのまま二次創作したケースがあるのではないかと思いますが、考古物の発掘状況に応じ、津田の様に頭から否定せず柔軟に考えて行けば良いかと思いますが。
と、話がずれましたが、信じるか信じないかは結局のところ個人の考え方に依らざるを得ないかと思いますが、その分野の定番というべき説は特に歴史や神話を取り扱うゲーム開発に関わる方は知っておいた方が良いかなと思います。
アイテムや神の名前などを只取り入れているだけのゲームがあまりにも多いのと、真女神転生のアラハバキの様に何年経っても現代人による偽書であることが判明した文献を用語解説に使っている作品もあるので。
まぁ研究者の論文よりもまずは原典読むのが先ですが。。。
青空文庫は、昔の作品だと結構無料で読めますよね。
昔ドグラマグラを読もうとして、そのあまりの長さに断念した記憶がありますよ(書籍で読了はしたけれど、当時高校生でほとんど意味がわからずw)
ただ紙の書物に比べると、文字がPCだと読みやすいですね…w
今後、こちらで何かあれば読んでみようかな。(もはやゲームと関係ない
夢野久作の推理小説ですかね? この分野は怪人二十面相ぐらいしか読んだ事無いですね(マテ
今ちょろっと読んでみたのですが、いきなり擬音から始まる拙い文に正直オイオイと思いましたが、ブラウザで見れる御陰なのか、文章は平易なので通勤時とかで余裕があれば読んでみようかな。
……電車の中では大体仕事関連の調べものしてるのでそんな余裕なさそうですが(苦笑
青空文庫は近代デジタルコレクションのように書籍のスキャン画像では無くXHTML化していて読みやすいですが、歴史書や神話関連の書籍が少なさそうですね。せめてフレーザーぐらいは公開して欲しいですが。
そうっすね。日本探偵小説三大奇書という扱いだったかと。映画化もされてます。
冨樫義博の漫画、レベルEでドグラ星・マグラ星みたいな設定もあったりで
結構な作品として今も語り継がれています。キ●ガイ地獄外道祭文とか言った内容があって
いい塩梅に狂ってるなっていうのは感じます。リズムがすごいですね。あの辺りは。
自分は高校生の頃に読んで、サパーリわからずで終わりましたが、その頃大学生だった兄は
結構衝撃受けてたみたいです。パワーを感じる作品であるのは間違いないですね。
わざわざ企画して頂きながら、間が空いてしまい申し訳ありません。
取り敢えず伝奇でお馴染みの日本神話向けの書籍を御紹介。
色々といい加減な解説本や漫画、ネット情報が世の中に溢れていますが、まずは原典となる記紀文献から当たるのが基本です。
特に『古事記』は『日本書紀』には無い出雲神話を多く含んでおり、歴史書というよりは一種の歌物語とされており、『日本書紀』よりは入って行きやすいかと思います。
また「一書に曰く」という形で多くの説を取り上げている『日本書紀』より先に『古事記』を先に読んだ方が理解が早まると思います。
自分のサイトでも紹介している物と被りますが『古事記』でお勧めの書は以下になります。
(1)『そうだったのか! 古事記』 睦月影郎 文庫銀河堂
https://booklive.jp/review/list/title_id/115916/vol_no/001
官能小説家が書いたらしいので多分管理人さんが御存じの方かも(コラ
エロ解説主体ですが、非常に読みやすいし面白いw
https://res.booklive.jp/115916/001/thumbnail/2L.jpg
アメノウズメの表紙がちょっと買う時恥ずかしかった記憶がありますw
司馬遼太郎氏は専門分野について調べる時、まずは子供向けの本から読んでいたという逸話を聞いた事がありますが、これはあらゆる分野で参考に出来るのではないかと思います。
古典文学と言うと堅いイメージがあるかも知れませんが、こういう面白い本から入って行けば興味も継続するし理解もしやすくなるかなと思います。
(2)口語訳『古事記』 完全版 三浦佑之 文藝春秋
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163210100
これは私が初めて読んだ『古事記』関連の書籍で、大いに参考になりました。
難解な訓読文ではなく、古老の語りという形を取った口語訳なのでとても読みやすいです。
また、索引と用語の解説がある為、ちょっとした古事記の辞典代わりにも使えます。
但し、三浦氏独自の視点なので賛同しがたい内容や王朝交代説などいまとなっては歴史学会では殆ど支持されていない説も見受けられるので鵜呑みは禁物です。
日本神話以外の部分、特に葛城氏の滅亡の話は感動的なので(自分もこの逸話は二次小説に書いたぐらい好きです)ぜひ読んで欲しいです。
(3)『古事記 現代語訳付き』 訳注 中村 啓信 角川ソフィア文庫
https://www.kadokawa.co.jp/product/200708000176/
読み下し文、平易な現代語訳、漢字本文(原文)が付いていて、一冊で収まっており、古事記関連の書籍では一番お勧めです。
但し、解説が少ないので別途解説書が必要になるかと思いますが、(2)と合わせて読むと理解が深まるかと思います。
(4)『古事記伝注釈』 西郷信綱 ちくま学芸文庫 (全八巻)
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480089113/
本居宣長の『古事記伝』を元に西郷信綱氏が注釈を加えた書籍です。
これは専門家向けの内容なので初心者にはお勧めしませんが、恐らく古事記について一番詳しく解説している注釈書です。
但し、古い本なので西郷氏の戦後の手法が今となっては時代遅れの感が否めず、考古学的な知見がほぼ抜け落ちており現代の歴史学とはちょっとかけ離れているという印象です。
『古事記』のみならず『日本書紀』『風土記』『萬葉集』『日本霊異記』『古語拾遺』『先代旧事本紀』『新撰氏抄録』など一通り関連書籍を読み終えて、歴史学や民俗学などを勉強した後に読む分には定番の書籍なので一応紹介しておきます。
『日本書紀』関連は『古事記』に比べると初心者向けには解りやすい本や面白い本はあまり無いかも知れませんが、一応手に入りやすそうなものを上げてみます。
(1)『日本書紀 全現代語訳』訳:宇治谷 孟 講談社学術文庫 (上・下巻)
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000150434
『古事記』と比べると難解な印象の『日本書紀』ですが、全現代語訳で自分が読んだ物の中では一番読みやすく、価格も安いので初めて読むには最適です。
只、脚注が余りにも少ないので別途解説書が必要になります。
(たまーにこの本だけ読んで知ったかぶりしている人、例えば明らかに旧辞的な説話の部分をワザワザ取り上げて、こんな事有り得ないと批判している人もネットで見受けられますが……記紀について語るのは最低限帝紀と旧辞について勉強してからにしましょう)
記紀向けの解説書は別の日に紹介します。
(2)『日本書紀』 井上 光貞 (翻訳), 佐伯 有清 (翻訳), 川副 武胤 (翻訳) 中公クラシックス (全三巻)
検索しても中央公論社のサイトから何故か見つからず、(絶版の可能性もありますが本屋でたまに見かけますが……)あったのがアマゾンなのでURL省略しますw
日本を代表する歴史学者の一人、井上光貞氏が監訳をなさっており、脚注も(1)よりは多く歴史学会の定説的な物はある程度勉強出来るかと思います。
(1)よりはこちらをお勧めしますが、脚注が(1)よりは遥かに良いとはいえ最低限の内容なので、やはり別途解説書が必要になるかと思います。
(3)『日本書紀』 坂本 太郎 校注 , 家永 三郎 校注 , 井上 光貞 校注 , 大野 晋 校注 岩波文庫 (全五巻)
https://www.iwanami.co.jp/book/b245976.html
本文、訓読文、頭注、補注、校異等からなり、少々古いですが、日本古代史、日本思想史、神話・民俗学、建築遺跡など様々な学問領域から二十四人に上る研究者が製作に関わり、『日本書紀』の入手しやすい研究書としては最も内容が充実しています。
私も二次ゲーム等の創作の際は岩波文庫版を一番参考にしました。専門家向けの内容なので記紀周辺の書だけでなく漢籍などの知識も必要な場合もありますが、神話について取り扱う創作者であれば最低限この位は読んで欲しいです。
個人的なお勧めは(1)と(3)、あるいは(2)と(3)を両方揃えて、まずは現代語訳から触れ、(3)を解説書代わりにするのが良いかと思います。
また、同じ様な伝承でも『古事記』との違いを比較すると面白いと思います。
古代史を学ぶには一種の歌物語と解釈されている『古事記』よりは、より史実を含む(特に帝紀的記述)と思われる『日本書紀』の方が重要です。
ゲーマーとしての楽しみ方はゲームに登場する神名や、ついていたら解説から記紀(あるいは風土記)のどちらを参考にしたのか位は解る様になります。
アカイイトという作品では記紀どちらにも登場する神や神剣の名前が『古事記』の表記だったり、『日本書紀』表記だったりして統一性が無かったのを覚えています。(こういう場合神社では『日本書紀』の表記を優先するらしいです)
ん? そんな見方をして面白いのはお前だけだって?
日本神話関連が続いたのでこちらは一休みして、今回は皆さん大好きな海外神話関係です。
といってもこちらは日本古代史や神話関連程の知識は無いので、専門書とか著名な研究家とか良く知らんのですよね(解るのはフレーザーや吉田敦彦・ケルト神話関連の研究者ぐらいですかね)
取り敢えず自分が読んだ限りで良さそうな物を上げてみます。
『ギリシア・ローマ神話 付 インド・北欧神話』 ブルフィンチ 著 , 野上 弥生子 訳 岩波文庫
https://www.iwanami.co.jp/book/b247267.html
ギリシア神話関連では『イリアス』『オデュッセイア』等の書籍から入って行くと難解ですが、この書籍ではこれらの内容が要約されているので、本格的に読む前にあらすじを知るには丁度良いかも知れません。
また、ローマの神話、東方神話(ゾロアスター教・インド神話)やエジプト神話、北欧神話『エッダ』について等記載されている他、後代の怪物、例えばゲームでお馴染みのコッカトリス(バジリスク)・ユニコーン・サラマンドラの説明などがあります。
最初のページからがっつりと全て読むと言うよりは、索引を利用して興味のある分野から読み進めればよいのかなと思います。
『聖書物語』山室静 現代教養文庫ライブラリー
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0033204
キリクソ教は嫌いですが、昨今のゲーム、特にメガテンのようなゲームは元ネタを理解するのに避けて通れません。聖書とキリスト教3大文学(『失楽園』『ファウスト』『神曲』)は読まざるを得ないでしょう。なるべく買わないで図書館で借りるか、中古本にしてください(マテ
取り敢えず上記書籍は旧約・新約聖書をダイジェスト的にまとめ、物語風にしてあるので読みやすいです。
神話・歴史学的な素養を得るには不十分ですが、あらすじを知る分には手頃で良いかと思います。
他に聖書関連なら『聖書ハンドブック』1冊で新約旧約聖書の訳文が載っており、注釈や地図などもあり解りやすいですが、多分私が古本で購入した物は古い内容で、現在市販されている『新聖書ハンドブック』とは内容が異なるかも知れないので言及はしません。この本は夏は扇風機の台座にしてましたがね(マテ
『ケルトの神話 ─女神と英雄と妖精と』 井村君江 ちくま文庫
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480023926/
ケルト神話はあまり良い書籍が無い……というか『侵略の書』『赤牛の書』などの原典の全訳がありません。『エッダ』ですら翻訳があるのに……。
上記書籍は代表的な神話については纏まっています。クロウクルワッハの話とか無いですけどね。
『図説 金枝篇』著:ジェームズ.ジョージ・フレーザー 監:メアリー・ダグラス 編:サビーヌ・マコーマック
訳:吉岡 晶子(上下巻)講談社学術文庫
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000211527
定番中の定番。『金枝篇』を読んだ事が無いのに海外神話が好きですという輩は間違いなくモグリです。
まぁ私もこの簡約版しか読んだ事無いのですが(マテ
柳田國男・折口信夫・南方熊楠等、日本の民俗学者に大きな影響を与えたのみならず、現在の創作分野・ゲームにも影響を与えています。
メガテン関連だけでも「偽典・女神転生」「デビルサバイバー」「真女神転生Ⅳ・ファイナル」等はこの本が元になっていると言っても過言ではありません。
他にも人身御供が登場するような作品は『金枝篇』に登場する風習を参考にした可能性が高いのではないでしょうか。
フレーザーの偏見に満ちた解釈には抵抗がありますが、様々な民族の宗教・風習を知るには最適です。
他に自由国民社の『世界の神話伝説 総解説』は新紀元社の本等と違って、各分野の専門家(大学教授)が書いていた内容なのでお勧めでしたが、どうやら絶版してるようですね。
聖書関連で追加
『旧約聖書の誕生』加藤 隆 著 ちくま学芸文庫
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480094117/
旧約聖書の各記を旧約聖書の章順では無く、成立した時代ごとに思想的な課題から解読を試みるという画期的な書。
真女神転生4ファイナルの英語版のYHVH(YHWH)の”I am Who I am”(日本語版では「在らんとして在るもの」でしたが、そういう旧約聖書関連の翻訳は自分は見た事が無いです)についての言及もあります。
国立国会図書館デジタルコレクションで見れる海外の神話関係でお勧めは以下です。
比較的有名な話は色々な本がありますが、市販本を買い集めると高いのでは無いでしょうか。
以下の書はどちらも無料でPDFをダウンロードできます。
『エジプト・アッシリア・バビロン神話と伝説』中島孤島 編 大洋社出版部 趣味の教育普及会(絶版)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1717908
エジプト神話の他、バビロニア神話やギルガメッシュの伝説、ノアの方舟のモチーフの洪水神話等。
『イギリス神話と伝説』 中島孤島 編著 大洋社出版部 趣味の教育普及会(絶版)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1719789
お馴染みアーサー王伝説が載ってますが、個人的には一神教以前の女神、ベーラ(カリアッハ・ベーラ)の伝承について書かれている貴重な書籍なのでそちらのが興味があったりします。
ゲームの元ネタとしては記紀ほど取り入れられる事はありませんが、記紀理解の為には記紀周辺の書物、特に風土記は研究において欠かせません。
取り敢えず以前御紹介させて頂きました三浦氏の『口語訳 古事記』や宇治谷氏の『日本書紀 全現代語訳』の次のステップにお勧めです。
『出雲国風土記』は記紀とは違う神話体系が語られており、例えばスサノオには記紀で見られるような荒ぶる神的な性質が見受けられません。
それとは逆に『豊後国風土記』の土蜘蛛に関する記述や『肥前国風土記』の火国(肥国)の由来譚など『日本書紀』と同文の伝承も見られるなど、各国の編纂姿勢に違いがあるのが興味深いです。
天照大神に関する記述が殆ど無く、大汝命(大己命・大穴持命・大穴六道尊)が多くの記述に登場する事から天照大御神がそんなに古い存在ではなく、本来は大国主のモデルである大汝命が最も重要な存在だったのではないかと推測できます。
また、記紀には登場しない神々の逸話があり、殆どが名前と地名由来譚程度ですが、伊勢津彦の様に天照以前の古の太陽神を思わせる存在の説話もあります。
(1)『風土記』 吉野 裕・訳 東洋文庫145 平凡社
https://www.heibonsha.co.jp/book/b161196.html
『風土記』の現代語訳文。内容は古いですが、脚注が充実しております。『風土記』の最初の一冊目にお勧めです。
(2)『風土記 現代語訳付(上・下)』 中村啓信=監修・訳注 角川ソフィア文庫
https://www.kadokawa.co.jp/product/200802000341/
現存する風土記および逸文を全て読めます。訓読文、本文、現代語訳の他、下巻には地名・人名・事項の索引付きですが、(1)の方が脚注が充実している為、研究するのが目的であれば(1)と(2)の両方を揃えるのが良いかと思います。
次は日本神話の解説本についてポイントと具体的な書籍を上げてみます。
記紀や日本神話関連の書籍や解説本については酷い内容の物が多いのですが、最低限以下のポイントを確認すると良いかと思います。
・「聖徳太子は存在しなかった」「大陸からやって来た天皇」「血に塗れた~」など過激な釣りタイトルの物は無視する。
当然ですがこれらの見解はとっくに否定されてます。この場合プロフィールを見ると大抵学者などの専門家ではなく、売名行為だったり、イデオロギー的なプロパガンダ的な意図があったりします。
・現代の情勢も読めないくせに隣国の学者の意見を鵜呑みにし、東アジア的な視点で云々言ってる頭がおめでたい左翼学者の書はスル―。
何でも自国が起源の国は日本に支配されていた証拠が残ると都合が悪いので前方後円墳を破壊しましたとさ。
・「古事記に馬が出てこない」などとYoutubeで言い放った竹田何某の本は論外。
てか、古事記の解説本書くなら古事記ぐらい読め。
・古田武彦とミネルヴァ書房は少なくても初心者は止めましょう。
歴史学会の常識とかけ離れているので参考になりません。うっかりゲームで扱いでもしたら恥をかきます。
(余談ですが字が似てる、神話学者の吉田敦彦氏の著書の方は参考になります。)
・著者不明
論外。何かの雑誌では漢風諡号と和風諡号を逆に書いてる酷い物がありました……。
一番のポイントは
・著者のプロフィールをみて、国文学あるいは歴史学、宗教学、神話学、民俗学の専門家であるか確認する。
に尽きるでしょうか。未だに津田史観引き摺ってる碌でもない学者も多いのですが、少なくてもトンデモから入口にするよりマシです。
因みに上記の古田も一応歴史学者ですが、明らかに違っていた自説(九州王朝説)に固執して学会から見放されました。
勿論学者以外にも、ホンの稀にまっとうな書(結論はとにかく思考の仕方が参考になる物等)もありますが、まず基本的な勉強をしてからで良いでしょう。
参考になる本は沢山あるのですが取りあえず以下の書がお勧めです。
『上代説話事典』編著者 : 乾 克己 大久間 喜一郎 雄山閣
http://www.yuzankaku.co.jp/products/detail.php?product_id=3981
古事記・日本書紀・風土記・万葉集・日本霊異記を始め、上代(奈良時代~平安初期)の古文献の集大成。
基本的には各章題の神話のあらすじ→解説→後世の説話(昔話)への発展の流れで説明されており、参考になります。
日本神話関連でゲーム制作をするならば1冊あると便利かと思います。
他に神話・宗教学として著名な松前健氏の
『日本の神々』松前健 中公新書
『謎解き日本神話 現代人のための神話の読み方』松前健 大和書房
はお勧めですが絶版のようですね。
内容は薄いのですが、別冊歴史読本の事典シリーズ
日本古代史「記紀・風土記」総覧
などは図書館に行けばありそうですね。
記紀の歴史学的な面で学習方法について学ぶのであれば、井上光貞氏の論文「帝紀から見た葛城氏」(『井上光貞著作集 第一巻』 岩波書店)で用いた手法に最新の考古学的な知見も加味する事が参考になるかと思いますがゲームでそこまで必要ないかな?
この事に関しては気が向いたら自分のサイトで論文書くかも知れません。
今回は平安期以降に描かれた日本神話関連の書籍をご紹介します。
記紀に伝わる神話が中世以降、仏教の影響も受け話が盛られ、内容が変遷して行きます。
記紀神話の中世的解釈、現代風に言えば神話の二次創作なので、これを元来伝わっていた神話とは言い難いですが面白い内容の物もあります。
創作で取り扱う分には記紀神話が基本ですが、中世以降の解釈を加味する事で内容に深みを与える事も出来るかも知れません。
但し、現在は基本的に神仏分離されていますので、神仏習合ネタは注意して取り扱ってください。(本地垂迹ネタとか中世の文献のまま使っちゃうと多分笑われます。実際そういうアニメが過去に有りましたが……。)
・新釈『平家物語[下]』 松本章男 集英社
絶版かも知れませんが、読みやすかったのでご紹介。
「剣巻」は草薙剣や蜘蛛切りなど刀剣の伝承があります。
また、『日本書紀』の景行天皇紀に登場するヤマトタケルを祟った伊吹山の神(大蛇)が八岐大蛇であると伝えています。
『平家物語』は底本により大分伝承が異なるので、底本を確認して読み比べると良いかと思います。
・『完訳 源平盛衰記・八(巻四十三~巻四十八)』 訳・石黒吉次郎 勉誠出版
http://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&products_id=7060
「日巻四十四」に草薙剣の伝承がありますが、『日本書紀』の沙門道行による剣の盗難譚が詳しく(話を盛って)載っています。
草薙剣の伝承に関しては当方のサイトにも載せてますので宜しければ参考にしてください。
http://aoishiro.html.xdomain.jp/ao_motoneta/kusanagi.html
・『神道集』 貴志正造 訳 東洋文庫 94 平凡社
https://www.heibonsha.co.jp/book/b161145.html
神道集とは名ばかりで、実際は仏教主体の仏教説話集です。明治以降神仏分離された為、神道集に登場する各話に違和感がありますが、中々面白いです。
真女神転生4に登場する甲賀三郎は、この『神道集』の「諏訪縁起の事」が元ネタです。漫画では諸星大二郎氏の『暗黒神話』に登場しました。何作目か忘れましたが、ONIというシリーズのゲームに登場した日光剣という武器もこの話が元ネタですね。
諏訪大明神は『古事記』のタケミナカタと同神のはずですが、「諏訪縁起の事」ではタケミカヅチに敗れたという古事記神話の面影すらありませんw
ですが、春日姫を救うために六十六ヶ国を巡り、姫を助けた後、兄に落された地底国を遍歴し、大蛇姿で浅間嶽から地上に出て本国に戻り、姫と諏訪の社で祀られる甲賀三郎の物語は記紀神話以上に面白いのでお勧めです。
なお、『神道集』が読めるのはこの書籍だけの様ですね。