1月にフライハイワークスがパブリッシャーとなって発売された
スイッチ独占DLソフトである『偽りの黒真珠』
【よっしゃ!】『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』が1月24日に配信決定!価格は1000円!
2017年に、当初はニンテンドー3DSで発売されることが告知されたが
しばらくは情報がまったくなく、発売がいつになるのか?と情報を集めていた人を
ヤキモキさせた後、昨年末に行われたフライハイワークスの新作発表配信である
フライハイエクスプレスにて、プラットフォームをスイッチに変え
フライハイワークスがパブリッシャーとなってリリースされることが発表された。
かつて、ファミコンでオホーツクに消ゆを楽しんだ人間としては、あの頃の
ゲームシステムと雰囲気をリスペクトしたと思われる、この『偽りの黒真珠』は
個人的にかなり楽しみにしていたソフトである。発売後の評価は上々で
適度なボリュームと、やはりかつてのADVゲームを彷彿とさせる、様々な部分で
往年のADVゲームファンをニヤリとさせる表現は、かなり好評である。
その偽りの黒真珠を制作したのはハッピーミールという
会社だが、ハッピーミールの社長にして、たった一人の従業員でもある
関純治氏が、電ファミニコゲーマーの
インタビューを受けて、偽りの黒真珠の制作秘話などを赤裸々に語っている。
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ハッピーミール関氏「『偽りの黒真珠』は“任天堂さんのハードで出す”以外の選択肢は考えていませんでした。」
『偽りの黒真珠』は、見れば分かる通り、ファミコン時代のADVゲームを強く意識したゲームに見える。
総当たりのコマンドなどは、まさに当時のADVの王道スタイルで、総当たりで様々なコマンドを試し
地道にフラグを立てて、徐々に進めていくというのが昔のADVの主要スタイルだった。
また、偽りの黒真珠はキャラクターデザインに荒井清和氏を起用し
まさにオホーツク的な雰囲気を醸し出していたが、意外や意外。
ハッピーミールの関氏は、このゲームを新しい作品としてリリースしたつもりであったこと。
そして、こういったタイトルである以上、リリース先は任天堂ハードしか選択肢として
あり得なかった…と言った裏話を電ファミニコゲーマーのインタビューにて語っている。
全文は長いので引用できないが、面白いインタビューなので一部引用と記事へのリンクを貼る。
関氏:
開発中は、まだ販売方法もしっかり決めていませんでしたが、ファミコン風のアドベンチャーゲームなので、“任天堂さんのハードで出す”以外の選択肢は考えていませんでした。広告付きの無料アプリとしてスマホで配信しても、おそらく広告収入では開発費が回収できないし……。──となると、当時はニンテンドー3DS一択でしたよね。
関氏:
そうなんです。2017年にタイトルを発表した当時はニンテンドー3DSで発売する予定でしたが、結局Nintendo Switchで発売することになりました。
ズルズルと具体的な開発状況や発売日をお伝えできないままでいたことを、この場を借りてお詫びします。申し訳ありませんでした。中略
関氏:
2018年7月、フライハイワークスの黄政凱社長にお会いした際に、「『偽りの黒真珠』って、どうなっているんですか?」と聞かれたんです。──黄社長が、このタイトルのことを気にされていたとは。
関氏:
「あれは早く出したほうがいいですよ」と言われて。さまざまな事情で開発が進んでいないことを打ち明けたら、「うちがパブリッシャーになって応援しますから、Nintendo Switchで発売しませんか?」と言ってくださったんです。──フライハイワークスからの支援があって、発売の目処が立ったと。
関さんのNintendo Switch参入タイトルはいずれも、ファミコン風グラフィックのゲームですが、8ビットにどんなこだわりが? 関さん自身、1973年生まれの“ファミコン世代”だから、というところが大きいかと思いますが。関氏:
ファミコン世代ではありますが、ファミコンゲームのグラフィックに対しては、あまり“懐かしい”という感情はないんですよね。これは強く言っておきたいです。中略
──“ファミコンのアドベンチャー×荒井清和”というと、ファミコン版の『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』【※】を思い起こす人が多いでしょうね。
関氏:
どうしても、そうなりますよね(笑)。──狙ったわけではない?
関氏:
狙ったわけではないというと「おいおい!」ってなりますが、『オホーツクに消ゆ』だけを意識したわけでなく、あの当時のアドベンチャーゲーム全般の、色々な要素を取り入れているつもりです。──関さん的にはあくまでも“新しいもの”、ということですもんね?
関氏:
そんな感じです。『オホーツクに消ゆ』には敬意を払いつつも、違うゲームを目指しました。引用元: 業界歴25年、5社目にして独立を果たした男が作ったアドベンチャーゲーム『偽りの黒真珠』は、ファミコンテイストが溢れていた。「8ビットの表現で、新しいものを作り続けたい」
やはり、こういった昔風のタイトルはファミコンのイメージが強い任天堂ハード…といった
ところに想像が行ったのだろう。個人的にもそう思う。やはりこの手のグラフィックはファミコンの任天堂のイメージ。
引用した部分以外にも面白い話が多いが、フライハイワークスの支援があって
無事リリースされたという下りは、やはり黄社長はゲーム好きな社長なんだなぁと思う次第である。
また、ハッピーミールが関氏一人の会社というのも驚いた。流石にすべて一人の制作ではないはずだが
それにしても、なかなかのタイトルを作っている。元ADKでGANGAN行進曲に関わっていたというのもびっくり。
あのゲーム、個人的にはかなり好きなので…。そんな裏話満載のインタビューであるが、関氏は
今後もADVを制作していきたいという話も出ている。かつて、ファミコンのADVで
多くの時間を使ったオールドユーザーとしては、関氏の野望は応援したいと思う。
すこし開発が遅れたとはいえ一人でもゲームが作れるなんて全く凄い時代になったものです
でもその一方でコンクリートやおっさんの毛穴や馬の局部や握り飯のモデリングに膨大な金と人員と開発期間を大手メーカーが無駄にしているのを見ると何か思うものがありますね
インディーズで言えば、ゴルフストーリーとかエンターザガンジョンとか
ふにゃべえあたりも、少人数での開発だったと思います。
スイッチの開発機材は5万程度だそうですし、今はある程度のそれぞれの分野の
才能がある人が集まれば、インディーズで作る事自体は容易ということなんでしょうね。
マンパワーをかけてグラフィックなどを追求することを否定はしませんが
個人的には魅力は感じないですね。やっぱりゲームってアイディア勝負…と個人的には思っています。