昨年の年末商戦で、PS4の目玉タイトルとしてセガが発売した

木村拓哉始め、豪華芸能人をキャラクター造型に起用して販売したゲームである

『JUDGE EYES:死神の遺言』



舞台は龍が如くと同じ神室町。キムタクがメインキャラクターを演じ、関連する主要キャラクターにも

大物芸能人を起用し、龍が如くと同じような雰囲気ではあったものの、キムタクがゲーム内で

かなり本人のイメージを越えてはっちゃける姿が話題になり、昨年のPS4の年末商戦タイトルとしては

もっとも売れた作品となった。DL版も含めて大体30万本近くは売り上げていると思われる。


これだけの豪華キャストを使い、制作費はかなりのモノになっているだろうと思われる本作だが

開発の総責任者である、名越稔洋氏的にはこのタイトルは続編を作りたいものと考えているようだ。

――エンディングを見る限り、続編はアリだろうなという終わり方でした。プレイした方からは八神の別の活躍を見たいという声も多いと思いますが、そちらについて可能性はいかがでしょうか?

細川:もちろん名越も再三言っているように、我々がもともと3年前にこのゲームを立ち上げたときは、スタジオの『龍が如く』シリーズで1本かぶりの状況から、もう1本柱を作りたい。ならばどういったゲームを作れるのかということを、いろいろと検討して実現してなんとか発売までこぎつけられたのがこの『JUDGE EYES』なので、当然続編は作りたいとは思ってはいます。

 ただ、まだ現状で発売1カ月くらいしか経っていない状況で、どこまでユーザーさんに受け入れられるかを、もう少し時間をかけて見極めてから、じゃあ次をどうするとなってくると思います。だから、ここで続編を作りますとは言えませんが、作りたいとは思っています。

結構な反響もあり、この感じで行けば続編が作られる可能性が高かったと言える本作だが

思わぬところで、暗雲が立ち込めてしまったようだ。


Sponsored Link

『JUDGE EYES:死神の遺言』で羽村京平役を演じたピエール瀧の逮捕により、セガが出荷とDL販売を自粛へ!

ことの発端は、本日報道された芸能人のビッグニュースである。

バンドの電気グルーヴのメンバーであり、音楽活動以外にも

タレントやラジオパーソナリティなど八面六臂の活躍をしているピエール瀧

麻薬取締法違反の疑いで逮捕されるというニュースが流れている。

 コカインを使用したとして関東信越厚生局麻薬取締部は12日、ミュージシャンで俳優としても活躍しているピエール瀧こと瀧正則容疑者(51)=東京都世田谷区=を麻薬取締法違反の疑いで緊急逮捕し、13日未明に発表した。「間違いありません」と容疑を認めているという。

日本の芸能界での麻薬取締法違反での逮捕は、度々世間を騒がす案件になるが

今回のピエール瀧は多方面に関わっているため、かなり損害が甚大なものとなっている。

その一つに、セガの『JUDGE EYES:死神の遺言』も含まれてしまうことになった。

今回の緊急逮捕を受け、セガは『JUDGE EYES:死神の遺言』の出荷とDL販売の自粛を行うことを発表した



さすがに現時点で市場に出ているものの回収までは言及はしていない。

初動で大体ソフトの全体分が売れるPS界隈では、発売から3ヶ月ほど経っての

事件発生は不幸中の幸いと言えるかもしれないが、それでもやはり今後の売れ行きが

伸びる可能性が断たれたことは、大きな痛手になるのは間違いないだろう。

また、今年の夏には海外での発売も予定されており、そちらもお流れになってしまうのかどうかも気になるところ。


正直、販売自粛はやりすぎではないか?と個人的に思うところもあるが

ピエール瀧がジャッジアイズ内で演じていたのは、極道組織の若頭というポジションであり

今回の麻薬との関連性というか、立ち位置的にまずいものであるのは間違いない。

当面の自粛とあるが、流石に印象が悪すぎるため、販売再開などは厳しいかもしれない。

その辺りをセガも憂慮しての、今回の措置ということなのかもしれない。

(それにしても、関連ツイートを全て削除するのは意味不明のような気がするが…)


それにしても、かつて龍が如くシリーズでも龍が如く4 伝説を継ぐものにおいて

主人公の一人を演じた、成宮寛貴が芸能界引退に伴い

後に出されたリマスター版では、キャラクターの顔を少し変更したり、声を新録したと言った

話もあったが、今回のピエール瀧が演じたキャラも、かなりの重要キャラであり

今後存在自体が抹消されてしまえば、今後のシリーズ展開についても正直難しいところが出るのは間違いないだろう。

芸能人を使う事自体は、話題性も出来て、ゲームの認知度を手軽に上げることが出来るが

その一方で、確率は低いもののこういった不祥事に対するリスクがあるということも製作者は考える必要がある。

その点、自社キャラIPでほとんど全てを賄える任天堂は、こういったリスクが限りなく低いのは間違いない。

こういった面でも、自社IPを多数維持するのはリスク回避という意味でも重要なことなのだなと

改めて考えさせてくれる話になったのは間違いない。今後のシリーズ展開は果たしてどうなるだろうか。

それにしても…皆がひっくり返る発表と名越氏が予め言っていたタイトルだが、こんなところでひっくり返ってしまうとは…。


にほんブログ村 ゲームブログへ
にほんブログ村