据え置き機と携帯機のハイブリッドハードである

ニンテンドースイッチ



両方の特性を兼ね備えながらも、携帯モードでもかなりパワフルに動作するマシンとなっており

その結果、他2機種に潜在的なスペックは劣るところはあるものの、それ以上にゲームをどこでもプレイできる

持ち運びの利便性や、コントローラーを2つ利用してのおすそ分けが、基本的なセットで出来るなど

快適にゲームをプレイできる環境が整っているハードといえる。


また、この利便性を更に増しているのが、非常に快適なUIである。

ゲームをスリープモードにしても、すぐにゲームに復帰することができ

ストレスを感じさせないUIについては、管理人のみならずプレイした人の

大体が口々に言う、ニンテンドースイッチの大きな強みとなっている。


またホーム画面でも、すぐに最新情報を知れるゲームニュースへのアクセスなどもすばやくでき

まさにゲームを買わせるような導線が、いたるところで確認できるようなハードとなっている。


この凄まじく快適なUIについては、任天堂側としても非常にこだわった部分であるようで

そのUIが生み出されるまでの過程について、任天堂の開発者がその内情を語っている。


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スイッチ開発者『圧倒的にわかりやすく、明快にする 圧倒的にはやく、軽快にする』がコンセプト

最近の任天堂は、ちょうど去年のブレスオブザワイルドの頃からだが

自社の技術や開発に対する考え方などを、惜しげもなく関係者に公表する機会が増えており

業界の人間の間でも、驚きの声が挙がっている。任天堂の真意はわからないが

一つは、スイッチという一つの究極系のハードをリリースしたことによって

自社の技術を公開することによって、多くの開発者に更にゲームづくりに意欲を持ってほしい…

と考えているのかどうかは、管理人の勝手な想像ではあるが←

いずれにせよ、最近の任天堂の態度は変わってきているというのは間違いないようだ。


その任天堂が、パシフィコ横浜で本日まで行われた、日本のゲーム開発者の

会合であるCEDEC 2018にて、スイッチの開発者が登壇し

その快適なUIの生まれた秘話を語ったとのこと。その内容がファミ通にて特集・掲載されている。

本体機能とはゲーム機本体に最初から内蔵されているソフトウェアのこと。任天堂の家庭用ゲーム機で初めて実装されたのは、2001年に発売された ニンテンドー ゲームキューブで、当時はセーブデータ管理などだった。以降、ニンテンドーDS、Wii、ニンテンドー3DS、WII Uとハードが進化するにつれ、さまざまなシステムやサービスが追加されていった。こうした多機能化に加え、任天堂のゲーム機以外でも多機能でゲームを遊べるデバイスがつぎつぎに出現。そうした状況の中、ニンテンドースイッチも同じ多機能化を目指すことの是非から考え直したそうだ。その結果、たどり着いた答えが“ゲーム機なので、ゲームで遊ぶに特化しよう”と、原点回帰したじつにシンプルなもの。「これがニンテンドースイッチに込められた思いです」と小野氏。つくるものを厳選し魅力を凝縮するとともに、ストレスを感じさせないことを目指した。その実現のためのコンセプトが以下の2点。

圧倒的にわかりやすく、明快にする
圧倒的にはやく、軽快にする

講演内容については、非常に濃密でボリュームがあるため、このブログで全文を紹介し切ることはできない。

なので、ぜひリンク先で確認いただきたいが、スイッチのあの快適なUIが生まれた秘訣が惜しげもなく公開されている。

ゲームに関連するところではないが、誰もがゲームを始めるまでに表示しゲームをプレイするために

経由するホーム画面が、これだけ考えられ、そして試行錯誤して作られているということに

当たり前のことであるとは思いながらも、任天堂のゲームづくりに対する矜持を見せつけられた気がする。

とにかく、一つ一つの物事に関する考察の仕方が半端ではなく、如何にユーザーに快適でいてもらい

また、自発的にゲームを触らせるように仕向けるために腐心した結果が、今のニンテンドースイッチの

快適なUIにつながっているのだと考えると、そんじょそこらの開発者では太刀打ちできないほどに

ゲームについて、深く考えている企業だなと思い知らされる。


しかし、現状任天堂が磨きに磨き上げてリリースしたUIについても、例えばもっと機能がほしいとか

そういった声も聞かれるのが現状で、ユーザーの要望もまた枯渇することはない、永遠のいたちごっこのような世界で

開発者はゲームを開発しているのだなと思うと、いちゲーム好きとしては頭が下がる思いである。

個人的に、今のスイッチのホーム画面にはほとんど不満はないが、確かに多くのゲーマーが言うように

フォルダかジャンル分け機能ぐらいはあってもいいかなと思うところはある。

この要望はネットでも多く聞かれているもので、任天堂も知らないはずがないが

果たして、今後の改善でさらなるユーザーの要望に答えられるような機能を実装してくるだろうか。

オンライン有料化の時に何かしらの動きがあるような気もするが、任天堂の次の一手は果たして?


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