昨日、2017年度の決算を公開し、7年ぶりに売上高が
一兆円を超える好調さを見せた任天堂。
決算発表と併せて、現在の社長の君島氏が勇退し
古川俊太郎取締役が社長に昇格と言った、大きな人事も発表されている。
【久々の1兆円台に!】任天堂の2017年売上高が7年ぶりの1兆円超え!利益は前年の5倍以上に!君島社長が退任し古川取締役が社長に昇格へ!
決算発表のタイミングというのは、えてしてこういった
大きな発表などが行われることが多く、ユーザーとしても
突然の発表で驚かされることが多々あるが、その一環で任天堂は
あの会社と業務提携することを発表した。
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スマホアプリで存在感を放つCygamesとスマホ向けアプリ事業での業務提携を発表!
またしても業界を驚かせるニュースが飛び込んできた。
現在、グランブルーファンタジー(通称:グラブル)を
運営し、スマホアプリ業界ではかなりの存在感があるCygamesが
任天堂とスマホアプリ向け事業で業務提携することを突然発表している。
任天堂株式会社(本社:京都市南区、代表取締役社長:君島 達己、以下任天堂)と、株式会社Cygames(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:渡邊 耕一、以下Cygames)は、スマートデバイス向けゲームアプリ(以下ゲームアプリ)事業における業務提携について合意いたしましたので、以下のとおりお知らせいたします。
1. 提携の内容
両社は、グローバル市場において、広くお客様にご評価いただける新たなゲーム体験の創出を目指して、共同でゲームアプリを開発・運営することに合意いたしました。
この協業において、任天堂は2018年夏にCygamesが企画し、両社が開発・運営する新作オリジナルゲームアプリ『ドラガリアロスト』(ジャンル:アクションRPG)を、日本、台湾、香港およびマカオ向けに配信開始いたします。また、同タイトルは任天堂グループのバックアップの下で、北米地域および欧州地域への配信も目指しております。
なお、両社の協業を円滑に進めるために、任天堂はCygamesの発行済株式数の約5%を、主に同社保有株式の第三者割当により取得いたします。
現在、スマホ向けアプリのパートナーとしてDeNAと業務提携をしている
任天堂だが、今度はCygamesとの提携ということになる。
CygamesはDeNAの関連会社でもあるので、DeNAとの関係は今まで通りとのこと。
Cygamesといえば、グランブルーファンタジーを今度PS4に発売することも決定しているが
その中での任天堂との業務提携で、任天堂とCygamesが共同で作る
スマホアプリであるドラガリアロストを今夏に配信するとのこと。
今回の件はかなり本気のようで、任天堂はCygamesの株式の約5%を取得したとも発表している。
スマホ向けのアクションRPGをCygamesと共同制作とのことで
今後、そのアプリがスイッチに移植などということもあるかもしれない。
また、古川新社長は、スイッチに偏りつつある現在の任天堂の比重を
分散させて展開していくという展望があるようだ。
任天堂は中長期の経営計画を定めていない。収益ありきでは良い開発ができないとの考えからだ。だからこそ手綱の締めたり緩めたりを判断できる管理能力と、開発者が我が子のように思うゲーム機でも生産をやめる胆力が必要。古川氏が社長に選ばれたのもこのためだ。
1983年の「ファミリーコンピュータ」の発売で世界的に有名になり、任天堂は日本を代表する企業に成長した。ただゲーム情報誌「ファミ通」の調べによると、16年の国内のスマートフォン(スマホ)ゲーム市場は9690億円で、家庭用ゲーム機の3倍近く。市場構造が大きく変わるなか、任天堂が家庭の娯楽の中心であり続ける保証はない。
「事業全体に占めるスイッチの割合が高くなっており、スマホゲームなど他のビジネスを育てる必要がある」と古川氏。脱スイッチ依存も新経営陣が直面する課題だ。
スイッチは現時点で絶好調だが、やはり娯楽という先の見えない産業で勝負しているからこその
リスクヘッジという捉え方が出来るだろう。リスクの分散は経営の基本である。
スマホについては、当然ながら任天堂にとっても無視出来ない市場になっており
その辺りのノウハウを持つ、Cygamesとも提携して更に強固にしていきたいという
考えがあると思われる。この提携が今後、2社間でどのような相乗効果をもたらしていくだろうか?
新社長の古川氏の手腕に期待したいと思う。
『本格』ではなくて、気軽に楽しめるゲームだったらいいけどね・・・。
どうなんでしょうね。任天堂が、目をかけたタイトルなので、なにかひと味違うところがあるのでしょうか・・・。