国内外で、好調な販売が続いているニンテンドースイッチ。
日本国内では、発売日には当然完売し、その後任天堂は出荷を懸命に続けているが
需要に供給が全く追いついていない状態。そして、それは海外も同じ。
モノが売れにくい年度末に発売日をぶち込んできた時は、大丈夫なのか?と心配していたが
全く杞憂で終わったようで、個人的にもこの勢いは正直驚くばかりだ。
任天堂としても、誤算であったことは、全世界でスイッチ難民が出ていることからも
推測できるが、こうなると品薄期間が継続する間の機会損失はどうしても免れない。
Wii Uが振るわなかったために、スイッチも最初は様子見としたのだろうが、これが
裏目に出た形となった。任天堂には増産を頑張って欲しいところ。
もっとも、一つ前の記事で書いた通り、娯楽関係の難しさを知っている任天堂としては
逆にその経験が足かせになってしまった…というところもあるのかもしれない。
まぁ、管理人は発売日に予約して購入したので高見の見物ではあるが←嫌な奴
さて、このスイッチの想定外過ぎる好調な出だしを支えている要因の一つに
ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドの存在があることは間違いない。
ゼルダの人気は日本国内よりも、特に海外で高いが、このゼルダの伝説の最新作は
日本でも相当数売れている。スイッチのロンチタイトルが若干弱めだったことを差し引いても
キラータイトル(これがあるからハードを買うという動機づけになりうるタイトル)
として、十分過ぎるタイトルとなっている。
メタスコアという、海外の数あるレビューサイトの合計平均点を集計して、スコアをつけたもので
歴代最高の点数(99点)を記録しているのが、その昔ニンテンドー64で発売されたゼルダの伝説・時のオカリナである。
未だに語り継がれる伝説のゲームであり、現在の流行りであるオープンワールドの基礎を作ったとも言われる作品。
長らく、ゼルダは時のオカリナの呪縛に囚われているとされていたが、今回のブレスオブザワイルドでは
今までのゼルダの金字塔だった時のオカリナの呪縛を遂に打ち破り、ゼルダの新たな
ベンチマークとなる作品と言って間違いないと高評価されているのだ
日本国内でも絶賛が相次いでおり、人気作品は非常に荒れる傾向にある
アマゾンのカスタマーレビューでも、レビューの8割以上が★5判定という
この手の作品では、見たことも無いような高スコアを叩き出している。
非常に出来がいいので、ニンテンドースイッチを買う際の最初の一本に選ばれている率が
高いのが特徴的だが、北米でのブレスオブザワイルドの販売数はとんでもないことになっているようである。
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北米での装着率が100%超え!?そんな数字見たことねーぞ!?
長々と前段で、ゼルダの人気と評価について書いたが
要は、ゼルダは海外で売れる!ということを言いたかっただけなのだ。
日本ではミリオン行くことは少ないが、海外では日本の何倍も売れることが普通のシリーズである。
だから、海外で今回のゼルダがバカ売れすることであろうことは個人的に予想…はしていた。
だが、その売れ行きは正直、想像の斜め上すぎたのだ!
Nintendo Switch Becomes the Fastest-Selling Video Game System in Nintendo History
REDMOND, Wash.–(BUSINESS WIRE)–Nintendo Switch, the new home gaming system that people can also take on the go, has sold faster in its launch month than any other video game system in Nintendo history. The Nintendo Switch system sold more than 906,000 units in March, according to the NPD Group, which tracks video game sales in the United States.
中略
The Legend of Zelda: Breath of the Wild game sold over 1.3 million units*. That total includes more than 925,000 units sold for Nintendo Switch and nearly 460,000 units sold for the Wii U console. That means that Nintendo sold more of this game for Nintendo Switch than it sold Nintendo Switch systems, for an attach rate of more than 100 percent. This may be attributed to people who purchased both a limited edition of the game to collect and a second version to play.
英語のソースで申し訳ないが、内容としては簡単ではある。
つまり、3月期の北米ではニンテンドースイッチがおよそ90.6万台売れているが
ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドのスイッチ版はおよそ92.5万本売り上げたと書いてある。
装着率(ソフト売上本数÷本体台数)が、まさかの100%超えである。
この数字がどうして出たのかは、通常版と限定版を買った層が一定数居るからという(あとは本体買えなくてソフトだけ買った層もいるのだろう)
至極単純な回答ではあるのだが、それにしてもロンチとはいえ装着率100%を超えたというゲームは
正直、今まで一度も見たことがない珍現象…異常事態と言っても差し支えないものである。
2つのエディションを買った、熱心なファンを覗いても、ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドの
装着率は9割近くであることが、海外市場では判明しており、海外では日本以上の
ニンテンドースイッチのロンチタイトルとして、この上もなくキラータイトルであったことがわかる。
流石に、この数字は自分も初めて見た時は、正直自分の目を疑った。
しかし、今回の評価も、ブレスオブザワイルドを実際にプレイすれば、決して
過大評価ではないことはわかる。管理人も発売日に本体と一緒に購入したが
プレイ時間70時間を超えて、まだまだやっていないことのほうが山のようにある。
クリアした時に、詳細なレビューを書いてみたいと思うが、とにかく時間泥棒で
良い意味で何をしていいかわからない=何をしてもいいという自由度が本当に凄まじい。
まさに、ニンテンドースイッチを買うならマストバイと断言していい一作である。
ゼルダの伝説が生まれたのは、今から31年前。ジャンルとしてはアクションRPGとなるだろうが
31年もの長い間、主人公とヒロインとボスが同じメンツで揃えられた作品(一部例外もあるが)は
国内外見ても、ゼルダ以外には思いつかないのが正直なところである。
普通、シリーズが長く続けば、マンネリ化などは避けられないものであるが
ゼルダシリーズは、作品ごとに新たなギミックや世界観を打ち出しており
改めて任天堂のゲーム開発の底力、IPの維持力について脱帽せざるを得ないことを
まざまざと見せつけられた想いである。