前社長の故・岩田氏が常々掲げていたことに
任天堂が持つIP資産の活用という経営方針があった。
マリオやゼルダ、ドンキーコングやカービィなど
任天堂が持つ強力なIPは、ディズニーに匹敵すると
評価する人も居るほど、世界的にその名を知られたIPが
数多く存在するが、それまでゲームにしか活用されてこなかった
その強力なIPをもっと、一般に訴求しようとしていたのが故・岩田社長であった。
その試みは、岩田社長が存命時にも幾つか企画が進められ
実現したものもあったが、その道半ばで岩田社長は病に侵されてしまった。
岩田社長が、任天堂IPの有効活用を掲げたその戦略は、君島社長に
代わった今も、色々と動きがある。特に大きなのは、大阪の
USJに建設される計画が着々と進んでいる、スーパーニンテンドーワールドだろう。
USJの大型アトラクションは、今動いているプロジェクトでは
最大のものだろうが、それ以外のプロジェクトも着々と進んでいるようで
遂に、任天堂とイルミネーションが協力してのマリオのアニメ映画の
制作に着手したことが正式に発表されている!
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ミニオンズで知られるイルミネーションと任天堂の宮本茂がメインとなり、マリオのアニメ映画を作ることを正式発表!
当ブログでは昨年、任天堂がミニオンズなどのヒット作で知られる
イルミネーションとともにアニメ映画を作るという
協議が合意間近であることが報じられたことを、記事にしている。
【リベンジなるか】ミニオンズなどを制作したイルミネーション・エンターテインメントと任天堂がマリオの映画化に向けて協議が合意間近と報じられる。
今回は、この記事で書いた噂の実現したということになる。
今までマリオのアニメというのは、海外の出来の悪い
非公式的なアニメなどが制作されたことがあったが、今回は
イルミネーションの創業者Chris Meledandri氏と任天堂の宮本茂氏が中心となって
マリオのアニメ映画を作るプロジェクトが始まったことが公式で告知されている。
イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州サンタモニカ)と任天堂株式会社(本社:京都市南区、代表取締役社長:君島達己)は、共同でキャラクター「マリオ」を扱った映画の企画開発を開始したことをお知らせいたします。
このプロジェクトのプロデューサーは、イルミネーション創業者で代表のChris Meledandriと、任天堂代表取締役フェローの宮本茂が共同で担当します。
映画にはUniversal Picturesと任天堂が出資し、配給は全世界においてUniversal Picturesが行います。
任天堂はこのプロジェクトを通じて、ゲーム以外の形においても任天堂IP(知的財産)を積極的に活用し、世界中で一人でも多くの皆様を笑顔にするための努力を続けてまいります。
イルミネーションはこのプロジェクトを通じて、世界中の全年齢のお客様に、スーパーマリオという世界で最も有名なフランチャイズの愛されるキャラクターとストーリーに繋がっていただき、全てのプロパティに喜びと発見を注入するという会社の命題の達成に取り組み続けます。
ミニオンズなどの独特のキャラで、大ヒットを記録したイルミネーション創業者と
マリオの生みの親が紡ぎ出す化学反応はいったいどのようになるだろうか?
宮本氏はマリオの生みの親とは言え、元々デザイン部門の社員として任天堂に
入社した経歴があるし、自身が生み出し愛着のあるピクミンの3DCGアニメを作るなどといった
作品制作も行っている。大作ゲームの映画化は必ずしもうまくいくとは限らないが(FFが好例)
2つのとてつもない才能がぶつかりあって、生み出される作品は純粋に興味がある。
一体どんな作品が仕上がってくるのか。こちらも、続報を今後期待するとしよう。