先日、まずは海外での発売が決定したことを

このブログでも記事にした、ストリートファイターシリーズ

生誕30周年を記念した、コレクションタイトル。


【海外では確定】計12タイトルを収録したストリートファイター30周年コレクションがPS/Xboxone/SWITCH/PCのマルチで5月に発売決定!


最初の記事を書いたときには、まだ日本版の詳細は告知されておらず

該当記事は、日本での発売を望むことも書いて締めておいたが

その後、日本でもこのタイトルが発売されることも告知があった。

この事自体は朗報であったはずだが、日本で発売されるものにおいても

海外版が収録されることが明らかになっていた。

 本作は海外アーケード版を起用した「ストリートファイターII」、「ストリートファイターIII」、「ストリートファイターALPHA」、そしてシリーズ第1作「ストリートファイター」など計12作の海外版を収録したもの。加えて「ストリートファイターII ターボ」、「スーパーストリートファイターII ターボ」、「ストリートファイター ALPHA3」、「ストリートファイターIII サードストライク」の4作品はネットワーク対戦にも対応する。

海外版であっても、スト2であるのだからいいのでは?と考える人も居るかもしれないが

この決定に、かつてはカプコンに在籍したあのクリエイターが不満をストレートにぶつけている。


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プラチナゲームズの神谷英樹氏がカプコンの決定に物申す。

というわけで、今回の日本でも発売が決定したストリートファイターシリーズの

30周年記念タイトルに、真っ向から異を唱えたのはプラチナゲームズの神谷英樹氏である。



何度かこのブログでも話題にしたことがある、神谷氏は、もともとカプコンに1994年に

入社したことから、ゲーム開発者人生がスタートしている人物である。

カプコンではバイオ2・デビルメイクライシリーズなどのヒット作に携わり、カプコンを出て

現在の所属になった後でも大神と言ったタイトルで、元社員だけあって神谷氏とカプコンは縁が深い。

それだけに、今回の仕様については複雑な心境になっているのかもしれない。



神谷氏は、レトロゲームをこよなく愛するユーザーでもあり

スイッチにハムスターがアケアカとして、VSマリオブラザーズを

移植した場合に、音がこもっていることを忠実な移植として

賞賛しているようなツイートがある。



今回の海外版の移植については、要は対戦後のメッセージが英語だったり

バイソンがトラブルを割けるために、バルログになっていたり(バルログ→ベガ、ベガ→バイソン)

あるいは、豪鬼がアクマという名前だったり、そういうところだけではなく

海外版だと、技の細かな性能差とか、そういったところにも仕様の違いがある。

すなわち、このゲームがターゲットとしているようなスト2ブームの頃に

まさにゲームにハマリ始めたゲーマーにとっては、なんとも残念な移植ということになる。

コレクションタイトルで、もちろんこれから過去のスト2を初めて体験するというユーザーもいるだろうが

やはり、かつてのゲーマーにとってのファンアイテム的な作品になると思われるので

神谷英樹氏の嘆きに共感する往年のユーザーも多いのではないだろうか。


ところで、あまり公には知られていないことだが、ストリートファイター自体は

日本のカプコンが生み出したゲームである。しかし、2004年を以って海外のカプコンの子会社になる

カプコンUSAが今は全ての権利を持っているのである。

2003年には「ストリートファイターシリーズ15周年」として、関連する様々な商品展開がなされた。これは1988年に発売された家庭用移植作品『ファイティング・ストリート』から数えたものであり、公式サイトにも「ファイティング・ストリートから数えて15周年である」という記述がされていた。2004年頃、本作およびシリーズ作品の版権をカプコンU.S.Aに売却する。

日本生まれのゲームにも関わらず、版権はカプコンUSAにあるため、現在のシリーズ展開は

基本的にカプコンUSAのさじ加減で決まっている。実際に、海外では発売された特別版が

日本では未発売だったりすることがあり、ストリートファイターシリーズについては

権利がよくわからないことになっているのが現状である。


日本でも発売されること自体は朗報とはとらえたいが、やはりボイスが英語版だったり

日本版とは微妙に仕様が変わることに、不満を持つオールドユーザーも多いのではないだろうか。

全世界でのオンライン対応にした弊害なのかもしれないが、ここはなんとかできなかったのだろうか。


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