先日、まずは海外での発売が決定したことを
このブログでも記事にした、ストリートファイターシリーズの
生誕30周年を記念した、コレクションタイトル。
【海外では確定】計12タイトルを収録したストリートファイター30周年コレクションがPS/Xboxone/SWITCH/PCのマルチで5月に発売決定!
最初の記事を書いたときには、まだ日本版の詳細は告知されておらず
該当記事は、日本での発売を望むことも書いて締めておいたが
その後、日本でもこのタイトルが発売されることも告知があった。
この事自体は朗報であったはずだが、日本で発売されるものにおいても
海外版が収録されることが明らかになっていた。
本作は海外アーケード版を起用した「ストリートファイターII」、「ストリートファイターIII」、「ストリートファイターALPHA」、そしてシリーズ第1作「ストリートファイター」など計12作の海外版を収録したもの。加えて「ストリートファイターII ターボ」、「スーパーストリートファイターII ターボ」、「ストリートファイター ALPHA3」、「ストリートファイターIII サードストライク」の4作品はネットワーク対戦にも対応する。
引用元: 「ストリートファイター」シリーズ30周年記念!12タイトルを集めた「ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル」発売決定
海外版であっても、スト2であるのだからいいのでは?と考える人も居るかもしれないが
この決定に、かつてはカプコンに在籍したあのクリエイターが不満をストレートにぶつけている。
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プラチナゲームズの神谷英樹氏がカプコンの決定に物申す。
というわけで、今回の日本でも発売が決定したストリートファイターシリーズの
30周年記念タイトルに、真っ向から異を唱えたのはプラチナゲームズの神谷英樹氏である。
ようやく初代ストリートファイターが完全移植されるかと思ったらまさかの海外版でその他も全部海外版て…悪夢だろおい…パクポンどーしたんや…
— 神谷英樹 Hideki Kamiya (@PG_kamiya) 2017年12月13日
何度かこのブログでも話題にしたことがある、神谷氏は、もともとカプコンに1994年に
入社したことから、ゲーム開発者人生がスタートしている人物である。
カプコンではバイオ2・デビルメイクライシリーズなどのヒット作に携わり、カプコンを出て
現在の所属になった後でも大神と言ったタイトルで、元社員だけあって神谷氏とカプコンは縁が深い。
それだけに、今回の仕様については複雑な心境になっているのかもしれない。
神谷氏は、レトロゲームをこよなく愛するユーザーでもあり
スイッチにハムスターがアケアカとして、VSマリオブラザーズを
移植した場合に、音がこもっていることを忠実な移植として
賞賛しているようなツイートがある。
ACマリオ…この篭ったようなサウンドがええなぁ…当時のゲーセンの空気感が蘇るようだ…
— 神谷英樹 Hideki Kamiya (@PG_kamiya) 2017年9月26日
今回の海外版の移植については、要は対戦後のメッセージが英語だったり
バイソンがトラブルを割けるために、バルログになっていたり(バルログ→ベガ、ベガ→バイソン)
あるいは、豪鬼がアクマという名前だったり、そういうところだけではなく
海外版だと、技の細かな性能差とか、そういったところにも仕様の違いがある。
すなわち、このゲームがターゲットとしているようなスト2ブームの頃に
まさにゲームにハマリ始めたゲーマーにとっては、なんとも残念な移植ということになる。
コレクションタイトルで、もちろんこれから過去のスト2を初めて体験するというユーザーもいるだろうが
やはり、かつてのゲーマーにとってのファンアイテム的な作品になると思われるので
神谷英樹氏の嘆きに共感する往年のユーザーも多いのではないだろうか。
ところで、あまり公には知られていないことだが、ストリートファイター自体は
日本のカプコンが生み出したゲームである。しかし、2004年を以って海外のカプコンの子会社になる
カプコンUSAが今は全ての権利を持っているのである。
2003年には「ストリートファイターシリーズ15周年」として、関連する様々な商品展開がなされた。これは1988年に発売された家庭用移植作品『ファイティング・ストリート』から数えたものであり、公式サイトにも「ファイティング・ストリートから数えて15周年である」という記述がされていた。2004年頃、本作およびシリーズ作品の版権をカプコンU.S.Aに売却する。
引用元: ストリートファイター (ゲーム)
日本生まれのゲームにも関わらず、版権はカプコンUSAにあるため、現在のシリーズ展開は
基本的にカプコンUSAのさじ加減で決まっている。実際に、海外では発売された特別版が
日本では未発売だったりすることがあり、ストリートファイターシリーズについては
権利がよくわからないことになっているのが現状である。
日本でも発売されること自体は朗報とはとらえたいが、やはりボイスが英語版だったり
日本版とは微妙に仕様が変わることに、不満を持つオールドユーザーも多いのではないだろうか。
全世界でのオンライン対応にした弊害なのかもしれないが、ここはなんとかできなかったのだろうか。