12月1日に、スイッチ独占ソフトとして発売されている
モノリスソフト開発のゼノブレイド2。
任天堂ハードでは、ゼノブレイド・ゼノブレイドクロスに次ぐ3作目のオリジナルタイトルで
開発の中核である高橋哲哉氏の個性がいかんなく発揮された、高評価の一作になっている。
モノリスソフトを任天堂が子会社化し、現在は任天堂のセカンドとなっているため
モノリスソフト制作のゲームは、基本的に任天堂ハードには出ないが
モノリスソフト…というよりは、高橋哲哉氏はそれ以前からゼノシリーズを展開している。
スクウェアの開発者だった頃に、高橋哲哉氏が開発したPSソフト…
それがゼノギアスである。
1998年のPSが絶頂の時に発売されたこのタイトルは、現在も続く
ゼノシリーズの第一作目となり、音楽には光田康典氏が関わっている。
要は、今のゼノブレイドと同じスタッフであるということ。
光田康典氏はクロノ・トリガーから有名になり、現在ではゲーム音楽業界でも
一線級で活躍する作曲家であるが、来年ゼノギアスが20周年を迎えることを
記念するコンサートに関して、光田氏がゼノギアスについてやや思わせぶりな発言を
自身のツイッターにてつぶやいているようだ。
Sponsored Link
ゼノギアスのリメイク計画があるかもしれない?とも深読みできる、光田氏の発言が話題に。
来年の2月11日を以って、ゼノギアスは発売より丸20年を迎えることになる。
20周年を記念して、コンサートが開かれることが作曲家の光田康典氏から告知があり
その中で、こんな発言をツイッターで行っている。
【Xenogears Part1】スクウェアから発売されたゼノギアスというゲームが来年2月11日で20周年を迎えます。未だにファンの方に愛され続けているゲームでリメイクの希望も多い作品です。ゼノギアスの20周年を祝うべく長年あたためてきた企画がついに実現出来る事になりました。#ゼノギアスコンサート
— 光田康典 YasunoriMitsuda (@YasunoriMitsuda) 2017年12月8日
さて、光田氏といえば、少し前にゼノブレイド2の後に、もう一つ
強烈な告知があるということを、同じくツイッターでつぶやいていた。
【続・何が始まるんです?】光田康典氏「2017年の〆を飾る強烈な告知が出来ると思います!」
今回のツイートについては、幾つかに分けてこのコンサートのツイートが行われており
最初のツイートで重要な告知という但し書きを行っていた。
そして、リメイクが多くのファンから希望されていることを把握しているという発言。
ゼノギアスのリメイクが動いている?という可能性もあるのだろうか?
しかし、ゼノギアスについてはやや権利関係が複雑なのではないかと思われる。
高橋哲哉氏は当時はスクウェアのいち開発者であり、モノリスソフトという
会社を立ち上げる前であった。ゼノギアスについては当時のスクウェアが権利を持っていると思われる。
しかし、現状高橋哲哉氏は独立し、モノリスソフトという会社の中心人物になっている。
モノリスソフトは、任天堂のセカンドであり、現在のスクエニとは基本的に関わりがない。
製作者だからといって、高橋哲哉氏の一存でどうこうできるわけではないということ。
そして、ゼノギアスはPSのソフトでもある。モノリスソフトは任天堂の子会社となっているが
バンナムをパブリッシャーとした、無限のフロンティアやプロジェクトクロスゾーンといった
ソフトの制作にも関わっている。しかし、当然ながら任天堂の子会社化した後は
任天堂ハードに出すゲームしか作っていないということ。
となると、もともとPSで発売されたソフトがリメイクされるにしても、モノリスソフトは
基本的に参加しないという可能性がある。PSソフトのリメイクであれば
当然PS4がそのリメイク発売先に選ばれるのが普通だろう。
もしゼノギアスがリメイクされるとすれば、こういった複雑な権利関係をクリアする必要がある。
可能性としてあるのは、スクウェアがモノリスソフト…つまり、任天堂にIPを貸すような形で
生みの親である、高橋哲哉氏にリメイクを任せるということ。そして発売先は当然スイッチということ。
もし、PSにもゼノギアスリメイクを出すのだとすれば、今度はモノリスソフトが関わることはないだろう。
すなわち、生みの親を欠いた状況で、更にスクエニの内製、あるいは外注でのリメイクということ。
スクエニのリメイク作品の質は、正直あまり良くないと捉えられている。
光田氏の発言は、ゼノギアスリメイクの可能性も感じさせるが、現実にはかなり難しい話であると言わざるを得ない。
しかし、ニンテンドースイッチが発売してから、今までのゲーム業界の非常識だったようなことが
幾つか起こっているのも事実。その非常識が今回も起こるのか?ファンとしてはその可能性を信じたいところだろうか。