【不定期更新】よく分かるよく分からないゲーム用語講座6「島田兵」

どんな業界にも、その業界でのみ通じるスラングがかならずある…ゲーム業界もまた然り。

というわけで、管理人がゲーム業界で使われるスラング…すなわちよく分からない言葉を

よく分かるように解説するコンテンツの第6回目になります。

前回は「ゲハ」という非常にゲーム情報をディープに集める人にとっては

場合によってはタブーともなっている、場所のことを解説したわけですが

今回はまた、とある特定のタイトルでしか使われないような、もっと狭い

面白いなと思う言葉を解説いたします。第6回は「島田兵」について。

これは、最近管理人が島田兵になぜかハマっているからなのですが…ｗ

島田兵とは一体何なのか？見出しの後から解説致します！

第6回　島田兵とは？

島田兵という言葉をみて、この言葉を全く知らない人はどんな想像をするでしょうか？

島田という名の、何か兵隊が活躍するゲームでもあるのか？と思うかもしれません。

ことさら名前をつけられているのだから、余程インパクトが強いのだろうな…とか？

結論から言いますと、まずこの言葉が使われるゲームはスーパーロボット大戦シリーズです。

ゲーム好きなら、シリーズはやったことはなくても名前は知っていると思われるほど日本ではメジャーなシリーズですね。

新旧のロボットアニメと呼ばれるジャンルのアニメ・漫画作品からそれぞれの作品を超えて

夢の共演を行うシリーズです。管理人も一時期は新作が出ると必ずやってました。お祭り騒ぎって好きなんです。

1991年にGBで第一作が発売されてから、大体のハードで必ず一作は作品が発売されているほどのシリーズです。

最近のメインは、PS関連が多いですけどね。Wii Uには流石に出ませんでしたが…。

さて、このスーパーロボット大戦ですが、作中内では当然ながら様々な脅威に

スーパーロボット軍団が晒されるわけです。作品ごとの敵が現れてきて、主人公側の

正義のロボット軍団と戦争をするわけです。作品自体は戦争を扱うわけですから硬派な内容になるのですね。

で、主役級のロボットが集まって、それに敵対するのはそれぞれの作品のキャラたちになりますが

流石に、敵キャラ全員を名をある作中のキャラにするわけには行きません。ロボットモノでは当然

強大な敵が居るのとともに、モブ的な敵キャラも多数いるわけです。

スパロボも当然そうなっていまして、だいたい一つのマップにはとある作品の名のある敵キャラが

何人か配置されていて、その周りには雑魚兵が多数配置されています。

スパロボは、SSで出たF以降、殆どの作品で声優がついて台詞を戦闘時に喋るようになりました。（任天堂の64やGBAなどのシリーズ除く）

そうなると、基本的に雑魚兵は、数人の声優を使いまわすことになるのです。

名のあるパイロットは、その役割を演じた声優がやればいいですが雑魚兵を一人ひとり声をかえるわけにはいきませんからね。

これは、ロボットアニメであれば、普通によくあることなので、スパロボもそれに倣っているとも言えるのでしょう。

というわけで、スパロボでは名のある敵を倒す前に雑魚兵を排除していくのが通例なのですが

初めて声優が本格的についた、F時において、雑魚兵の声を当てた複数人の声優の中に

一際個性を放つ声優が存在しました。それが島田敏（芸名・しまだびん。本名は同じでさとしと読む）が演じる雑魚兵です。

ポセイダル兵（ポセイダルはエルガイムの敵）やDC兵（DCは作中オリジナルの組織・ディバイン・クルセイダーズの略）を演じる

島田敏の戦闘の台詞が、本当に迫真のヘタレ具合で非常に耳に残るのです。

現在のスパロボは戦闘シーンをカットできるのですが、Fの頃はカットが出来ず全てのアニメーションを見る必要があったため

必然的に、この島田敏演じるヘタレ兵士の演技を序盤は聴きまくることになります。

あまりにも個性的な演技すぎるため、彼が声を当てるモブ兵は島田兵と親しみをこめて呼ばれるようになりました。

基本的に掃討するのに、うざい雑魚的なのですが、それぞれの機体が必殺技を放つために溜める必要がある気力値を

上げてくれる存在でもあるので、島田兵は正義のロボット軍団に撃墜される役目を担う悲劇の存在なのです。

島田兵の鬼気迫るヘタレ演技は、以下の動画で思う存分聴くことが出来ますｗ

最初に出て来る旧録分というのが、スパロボFで聴けるヘタレセリフ集になります。

とにかく、名だたる主役パイロットに貧弱な機体で挑みかかる兵士の必死さが出ており

後半にはZなどで収録された強気島田兵も登場しますが、やはり基本的にヘタレ臭が

隠しきれていない、絶妙な演技となっていますｗ

島田兵は、スパロボシリーズのメインプロデューサーである寺田貴信プロデューサーからは

キング・オブ・一般兵と公式で名付けられており

他にも個性的なモブを演じる声優（菊池正美・檜山修之など）もいるのですが、その中で

島田兵は圧倒的な存在感を放っているのです。スパロボをやって雑魚兵の声が島田敏であると

ファンとしては、例え腕の立つ雑魚兵であっても、親しみを込めて島田兵と彼らを呼ぶことになります。

島田兵は、もはやスパロボでは揺るがすことの出来ない存在となっているのです。

なお余談ですが、島田敏は新潟出身で同郷の声優ということから勝手に個人的に応援している声優さんです。

いつまでも、声優業界の一線で活躍して欲しいと思います。最後におまけの動画を貼っておきます。

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