日本では、数少ないゲーム週販などの集計を行っている媒体であるファミ通。
他には、当ブログでいつもデータを利用するメディアクリエイト、アスキー・メディアワークスの
電撃オンラインなどが、ゲームのソフト週販を集計してそれぞれ独自に発表している。
こういった集計期間で、特にファミ通が顕著だが、月間や年単位などの
節目の時に、それぞれの販売数の総数を発表するのが恒例になっている。
今回は、2017年度(2017年4月1日~2018年3月31日まで)の上半期…すなわち
9月までの半年間が終わったということで、2017年の上半期のゲームソフトの売り上げや
ハードの台数がファミ通から公表された。結果は毎年のことなのだが
やはり、無慈悲な結果に終わっているようである。
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ソフト売り上げトップ10のうち、9本が任天堂タイトル!ハードもスイッチがぶっちぎりの売り上げを記録!
週刊ファミ通が速報として出した、2017年度上半期のソフト・ハード売り上げの記事を引用する。
各ハードの販売台数
(累計販売台数の集計期間は各発売日~2017年9月24日)単位:台
ニンテンドー3DS ※1
メーカー名:任天堂
発売日:2011年2月26日
2017年度上半期推定販売台数:73万3014台
推定累計販売台数:2327万4630台プレイステーション Vita
メーカー名:ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジア
発売日:2011年12月17日
2017年度上半期推定販売台数:12万8636台
推定累計販売台数:556万6113台Nintendo Switch
メーカー名:任天堂
発売日:2017年3月3日
2017年度上半期推定販売台数:120万9712台
推定累計販売台数:173万4083台プレイステーション4 ※2
メーカー名:ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジア
発売日:2014年2月22日
2017年度上半期推定販売台数:77万131台
推定累計販売台数:527万8348台Xbox One ※3
メーカー名:日本マイクロソフト
発売日:2014年9月4日
2017年度上半期推定販売台数:2331台
推定累計販売台数:7万8980台
※1:Newニンテンドー3DS、Newニンテンドー3DS LL、ニンテンドー2DS、Newニンテンドー2DS LLを含む合計値です。
※2:プレイステーション4 Proを含む合計値です。
※3:Xbox One Sを含む合計値です。2017年度上半期家庭用ゲームソフト販売本数 TOP10
(累計販売本数の集計期間は各発売日~2017年9月24日)単位:本
※カッコ内は推定累計販売本数1位
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めてハード:3DS
メーカー名:スクウェア・エニックス
発売日:2017/7/29
2017年度上半期推定販売本数:170万4994本(170万4994本)2位
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めてハード:PS4
メーカー名:スクウェア・エニックス
発売日:2017/7/29
2017年度上半期推定販売本数:131万1249本(131万1249本)3位
スプラトゥーン2ハード:Switch
メーカー名:任天堂
発売日:2017/7/21
2017年度上半期推定販売本数:120万8502本(120万8502本)4位
マリオカート8 デラックスハード:Switch
メーカー名:任天堂
発売日:2017/4/28
2017年度上半期推定販売本数:65万781本(65万781本)5位
モンスターハンターダブルクロスハード:3DS
メーカー名:カプコン
発売日:2017/3/18
2017年度上半期推定販売本数:40万1418本(167万1750本)6位
ARMSハード:Switch
メーカー名:任天堂
発売日:2017/6/16
2017年度上半期推定販売本数:21万8312本(21万8312本)7位
ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドハード:Switch
メーカー名:任天堂
発売日:2017/3/3
2017年度上半期推定販売本数:21万2322本(51万9943本)8位
ファイアーエムブレム Echoes(エコーズ) もうひとりの英雄王ハード:3DS
メーカー名:任天堂
発売日:2017/4/20
2017年度上半期推定販売本数:19万7643本(19万7643本)9位
ドラゴンボールヒーローズ アルティメットミッションXハード:3DS
メーカー名:バンダイナムコエンターテインメント
発売日:2017/4/27
2017年度上半期推定販売本数:18万7652本(18万7652本)10位
スナックワールド トレジャラーズハード:3DS
メーカー名:レベルファイブ
発売日:2017/8/10
2017年度上半期推定販売本数:17万1976本(17万1976本)
引用には含めなかったが、ニンテンドースイッチの躍進もあって
2012年以来5年ぶりに、前年比の売り上げ比率が上がるという状況になった。
ハードの売り上げを見ると、スイッチがぶっちぎりで、次がPS4。
3DSも2DS効果とドラクエ11効果があって、もはや普及しきったと思われる状況でも73万台売り上げを上げている。
壊滅的なのはVita。携帯機が売れる日本で、12万台…月販で均すと1ヶ月2万台程度の売り上げ。
しかも、最近の週販を見るとすでに4000台を割っているので、Vitaは下半期はさらに悲惨な数字が出るだろう。
Vitaの後継機が出るなどという噂が、PSカンファレンスやTGSの前では一部であったようだが
やはりというか、この採算性の取れないハードの後継機は出ることはなかった。
そのうえ、前社長のアンドリュー・ハウスは事実上の白旗宣言的なコメントも出している。
【遂に白旗】SIE社長「ニンテンドースイッチに対抗するハードを開発する計画は無し。携帯型ゲーム機の魅力は限定的」
ソフト面は更に壊滅的。まぁ、これはいつもの光景でもあるのだが
2位のPS4版ドラクエ11を除いて、9本は任天堂ハードとなっている。
スイッチのソフトが、ロンチ直後だったとはいえ売れているのが印象的だ。
10月からは下半期に入るが、こちらはもっと酷い結果になるかもしれない。
現時点で、PSに発表される売り上げが見込める注目タイトルは
モンスターハンター:ワールドぐらいで、後はまったくないと言っても過言ではない。
カンファレンスで紹介されたソフトも、2018年のソフトが多く、また注力すると見られる
VRのソフトも、当然売り上げを大きく見込めるものではない。
逆に任天堂には、まずは今月終わりのスーパーマリオオデッセイ、12月に発売のゼノブレイド2。
3DSで最後のポケモンになる可能性が高い、ウルトラサン・ウルトラムーンが発売され
これらがトップ10に入るのは予想がつくし、これから年末の任天堂が強い商戦期を迎えるので
その時にゼルダ・スプラ2・マリオカート8DXが再び売り上げを伸ばすことは想像に難くない。
これらのソフトが、上位に入ってくると思われるので、2017下半期はモンハンワールド次第で
TOP10全てが、任天堂ハードになる可能性も有り得そうだ。最近の恒例とは言え
やはり、国内で500万台普及しているはずのPS4はソフトの売り上げが、所持者の数に
伴っていないと感じる。下半期も無慈悲な結果が出る可能性が非常に高いといえるだろう。
売れないからと予算削って過去作の使い回しや劣化ソフトを騙し売りしてきた結果ですね
正直ソニーに次のゲームハードを出して打開する勝算はないと思いますので
この負のスパイラルからはなかなか抜け出せないでしょう
ファーストも全くやる気がないので、当然の帰結とも言えます。
とにかく、ちゃんと商売する気があるのかというぐらいに、母体がやる気がないのがPSの特徴ですね。よく言われる焼き畑商法をやりに来ているのではと勘ぐられてもしょうがないです。
次世代機を出しても、また台数が1からになる上に、強力なソフトも海外任せとあれば、なかなか勝算を見出すのは難しいでしょう。任天堂ならファーストでしばらく売れるほどの人気は獲得していますから。