先週の9月28日は、各機種で大きなタイトルが多く発売された。
海外で特に大きな需要がある、世界的サッカーゲームのFIFAの
最新作FIFA18がマルチで発売。
固定ファンが多く居る、ファルコムがPS4でリリースした閃の軌跡3。
任天堂からはFE無双がスイッチと3DSのマルチで発売された。
これらの注目タイトルは、昨日の週販記事で更新したように
いずれも、そこそこの売り上げを上げて、ランキングの上位となっていた。
しかし、昨日の記事の最後に触れたが、もう一つPS4向けに
SIEのファーストタイトルとしてKNACK2も
発売していた。これは前作1が40万本ほど売れた大型タイトルである。
このナック2、YoutubeにCM動画がアップされているのだが
100万再生を超える超注目のタイトルとなっていた!
前作40万タイトル、そしてCMも110万再生という超人気のナック2。
果たしてどれだけ売れるのか?個人的には注目していたのだが
まさかのTOP20位圏外であった…。昨日の週販記事で20位のタイトルが
売り上げていた本数は4213本だったので、それ以下になったということなのだが
予想以上にナック2は売れていなかったようである。
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TOP30まで公表されるファミ通ランキングでもまさかの圏外!50位まで表示の電撃オンラインで2106本の販売が確認される!
昨日の記事を更新した時点で、トップ30まで公表されるファミ通であれば
ナック2はランクインしてくるかと予想していたが、まさかのファミ通でも圏外という結果に…。
ファミ通の30位はPS3版のFIFA18で2601本。ナック2はそれ以下となってしまった。
そして、今日更新されたもう一つの集計機関であるアスキー・メディアワークスの
週販で、ようやくKNACK2の売り上げが判明することとなった。その順位をキャプチャーする。
出典:【週間ソフト販売ランキング TOP50】『閃の軌跡III』が9.3万本で1位(9月25日~10月1日)
まさかの2106本…前作がおよそ40万本売り上げなので減少率はなんと約99.5%である。これは酷い…。
と、数字だけで見ると非常に意地の悪い記事になっているが、前作のナックが40万本というのは
実はPS4の実質無料ソフト的扱いだったからである。要は、初期のPS4を買うと
このナックの無料DLコードがついてきたので、この売上本数となっている。
要は、初期のPS4の売り上げ=ナックの売り上げ(後にパケ版が販売されたが全く売れなかった)
ナック自体は、無料でDL出来るゲームとは言え、ゲームとしての評判はあまり芳しくなく
無料で手に入れられるゲームであるにも関わらず、酷評が結構あった。
そもそも、なぜ無料でDL出来る本体同梱のゲームを週販売り上げにカウントしたのかが不明である。
おそらく、PS4の本体とソフトの売り上げが好調であることを見せかけるための
集計だったのだろうということが、推測されている。
このナックの売り上げを超えたPS4のゲームというのが、実はほとんど国内ではない。
ゲハでは、嘲笑の意味でナックラインというナックの売り上げを
一種の指標とする、売り上げラインが制定されたぐらいである。
つまり、この40万のうち、どれだけのユーザーがナックをDLして楽しんだかは分からない。
無料DLにも関わらず、容量を食うので…という理由でナックをDLしなかったユーザーも結構居たようだ。
いずれにせよ、実数のユーザーが分からない状態の売り上げを出してしまったことによって
今回のナック2は売り上げの記録的に見れば、前作からの落ち込みがあり得ないレベル…と
こういった事情を知らない人からすれば、そのように感じることだろう。
(もっとも売り上げを気にする層は、だいたいこの事情を知っているはずではあるが)
はっきりといえば、これはSIEの自業自得であり
実際にナックに魅力を感じていたユーザーというのはほとんど居なかったということなのだろう。
最悪なのは、CM動画が110万再生を突破しているということで、以前からこのブログで
モンハンワールドやみんゴルの動画で言及したが、何かしら工作的なことが行われていることは
間違いがないだろうということが、明らかになってしまったということ。
110万再生で、たったの2100本の売り上げでは、そう捉えられてしまうことが自然になってしまうのである。
これがソニーのファーストタイトルというのだから、任天堂との差は月とすっぽんぐらいの差があるのは
もはや、客観的に見て疑いようのない事実であることは間違いない。
多分PSユーザーやS戦士の人達も興味無かったんでしょうね
マルチで普及台数も劣っているスイッチ版FIFA18に負けてますからね
今の国内PSユーザーの需要に全くマッチしてませんからね。
キャラデザインも微妙ですし、やはり絶望的にセンスがないと感じます。
前作の無理矢理な売り上げのせいで、続編が作られて醜態を晒す結果になってしまったのであればマーク・サーニーも気の毒というものです。
【IGN FIRST】「KNACK 2」インタビュー:ソニーが「KNACK」の続編を作る理由
ttp://jp.ign.com/m/knack-2/14993/feature/ign-firstknack-2knack
この記事を読むと、相当に熱意とコストをかけて制作されていることがよく分かります。
前作で色々な制約で諦めざるを得なかった要素が色々あったのも、前作の批判を真摯に受け止めて存分に作り込んだのもウソではないでしょう。
しかし・・・故・岩田聡さんの話を思い出さずにはいられません。
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ttps://www.1101.com/iwata/2007-08-31.html
岩田
(略)たとえば、ある料理店で、お客さんが出てきた料理について「多い」と言ってる。
そのときに、「多い」と言ってる人は、なぜ「多い」と言ってるのか。その根っこにあるものは、じつは「多い」ことが問題じゃなくて、「まずい」ことが問題だったりするんです。
(略)本当の問題が「まずい」ことだとしたら、「まずい」ことを直さないと、「多いから少なくしました」というのは、一見解決してるようで、じつはなにも解決してない。
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”飯島氏によると、アクションの多様性の欠如とプラットフォームパートの少なさは「KNACK」に対する二大批判だったそうだ。”
それを直せばよくなるわけじゃない。
ナックの欠点は致命的にキャラクターに魅力がないことと、アクションゲームとして面白くないことだと思いますよ。
それはCM動画再生回数水増し(呆)なんかでどうこうできるもんじゃないです(そもそもどうこう出来るものなんか無いけど)
そのインタビューは初めてみました。
何というか、1の頃からコンセプト自体が、PS4の性能を示すためとか
そんな理由なんで、そもそもの魅力がないのだろうなと思ってしまいました。
任天堂もロンチの際には、新たなゲーム機の遊び方を提示するタイトルを発売しますが
それは、遊びの面白さを提供するところに主眼が置かれていて、その辺りの考え方が違うのだろうなと。
岩田氏のゲームづくりの哲学は凄いですね。何というか娯楽という産業に
真摯に向き合ったからこそ出て来る発言と思います。
岩田氏ほどの才能がある人でも、やはり娯楽という産業での当たり外れは
読みきれないところがあって、そこはSIEが付け焼き刃でゲームを作ったところで
まぐれ当たりはあるかもしれませんが、継続してヒットを生み出す力にはつながらないのでしょうね。
結局のところ、ナックにはおっしゃる通り、大衆に訴求する魅力が欠如しているのが
最大の問題なのでしょう。もうナックというキャラ自体がだめなんでしょうね。
ゴンじろーもそうですが、根本から変えていかないとだめでしょうね。