今の、ブロードバンドでは様々な情報の形態があるが
動画でいえば、一つの動画ジャンルとして生配信という形態が挙げられるだろう。
ネットの動画サイトを利用して、自分のゲームプレイを生で配信するというスタイルは
本格的な機材も不要で、手軽に出来る上に、自分の…悪くいえば自己顕示欲を
満たすことも出来るものになっている。その様々な利点から
生配信をしたがるゲーマーというのも、かなり多いのは間違いない。
ただ、ゲームの配信ということになると、やはり問題になってくるのは
著作権の問題である。プレイするのは自分でも
そのゲームを元々作っているのは、ゲームメーカーなのだから
著作権自体は大元のメーカーにあるわけである。
こういった配信に於いては、生配信だけではなく、ゲームの動画などを
アップする場合には、度々議論されてきた話題である。
結局のところ、著作権は親告罪になるので、著作権を有する個人・団体・法人などが
正式に告訴を行わなければ、今の日本では罪になることはない。
(ただし、近年では著作権の非申告化の議論がずっとなされているのはご存知の方も多いかと思うが。)
なので、現在の日本でのゲーム動画などの立ち位置は、厳格的に取り締まれば
完全に黒なのだが、各種方面での影響が多大になる懸念などがあり、完全にグレーな状態になっているのが現状である。
現時点では、お目こぼしされているという言い方も出来ると思うが
もちろん、著作権については基本的にその権利を持つ者が、公式に
自前のコンテンツを、ルールさえ守れば使っても良いと許可する例がある。
そのルールに則って、運営をしていれば著作権違法にはならないという算段だ。
ゲーム関係でいうと、任天堂やバンナム、ソニーなど大手のゲームメーカー・パブリッシャーが
その著作を一部タイトルではあるが、使っても良いと認めているゲームがある。
任天堂は、このあたり積極的な会社で、既に任天堂の指定するタイトルは
動画の作成などに使っていいタイトルが幾つかあり、その動画で公式に収入を得ることも可能になっている。
そして、任天堂は更にその規制を緩和すべく、ニコニコ動画のドワンゴと包括契約を交わしたようだ。
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最初にきっちりとした選択をすれば500を超える任天堂タイトルの生放送が気軽に配信可能に!対応タイトルは今後も増える予定!
ニコニコ動画を運営するドワンゴは、任天堂と正式に包括契約を結んだことを公式でリリースした。
リリースによれば、今後任天堂のタイトルを生配信する際に、放送の概要の申告において
きちんと選択をしておけば、そのタイトルの生放送については個別に許可をとらなくても
問題ないとされる、生放送配信者にとっては、かなり緩和された条件で配信を行えるようになるとのこと。
ドワンゴは9月21日、ニコニコ生放送における任天堂作品の生放送配信について、任天堂と包括契約を締結したと発表しました。対応タイトルは「スーパーマリオブラザーズ」などのファミコン用ソフトから「Splatoon2」「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」といったNintendo Switch用ソフトまで新旧さまざまで、9月21日時点で500タイトル近くがラインアップされています。
ゲームのプレイ映像は本来ゲームメーカーに著作権があるため、本来ならば生配信を行う場合、ユーザーは個別にメーカーに許諾を得なければなりません。しかし今回の契約により、ユーザーは配信したい対象タイトルを番組登録時に選択するだけで、権利面をクリアしつつ生配信をすることが可能になります。
引用元: 「ニコニコ生放送」が任天堂作品の生配信に正式対応 「スーパーマリオ」「Splatoon2」など500タイトル近く
生放送を行う前に、許可が必要だったものをプルダウンメニューとチェックの選択だけで
クリアできるということになると、当然配信者としてももっと気軽に任天堂タイトルを
生配信できるようになる。現時点で500タイトル以上が対応ということで
大体メジャーな作品なら、全く問題なく配信できるというのは非常に大きいと言える。
これはもちろん、任天堂としてもゲームの生放送を配信してもらうことにより
自社コンテンツのより広い周知を図るのが目的だろう。
動画だけで満足するという層がいないわけではないが、任天堂のソフトは
パーティソフトが多いので、放送の方式にもよるが、こういった生配信との相性は良いと思う。
任天堂が好調であることから、更に一般層への認知戦略を強化している可能性が考えられ
今後、この任天堂の狙いがどのような方向に転がるかは意外に注目すべきポイントかもしれない。
実はニコ動での動画配信自体は14年12月から基本的に許諾されてたりします
YouTubeでの動画配信も同時期に許諾 岩田社長が任天堂ゲームでの二次創作を歓迎する
姿勢を示したことは、当時の私にはかなり衝撃的でした
任天堂はなんだかんだいって、そういう点で最も保守的だという印象があったためですね
任天堂がこの決断をしたおかげで、翌年に初代スプラトゥーンやマリオメーカーの
動画配信が大流行して、作品のヒットに大きく貢献しました
最近では、よゐこのマイクラ動画が大人気です
個人的にも、動画の視聴という形で大いに楽しませていただきましたね
任天堂の判断は大成功といっても過言ではなかったと思います
今回の生放送許諾のニュースを聞いて、動画許諾の決断を下したであろう岩田氏亡き今も
任天堂の姿勢に全く変わりが無いことを知ることができたのがとても嬉しいです
これからも任天堂にはこうした姿勢を貫いてほしいですね
クリエイターズ推奨プログラムとか、正式名称忘れましたが
そんな名前で行われていたものですね。
任天堂が率先してやったことで、ゲーム動画に対する風当たりが
弱くなったところがありましたね。
マリオメーカーで思い出しましたが、巷に反乱する違法な改造マリオに対して
規制をするのではなく、メーカーから色々遊べるゲーム出すから
それで楽しんでねって感じだったと思います。公式が一般ユーザーの
創作意欲を刺激するものを出したんです。これも任天堂ぐらいしか出来ないんじゃないですかね。
一時は、どこかの害悪ブログなどでこの任天堂の働きかけを批判させるような
動画を有名配信主に語らせるような動画が氾濫した時期もありましたが
結局コレも沈静化して、今じゃその批判も無いですね。
とにかく、ユーザーにゲームを楽しんでもらうこと・ゲームを認知してもらうことに
任天堂はいつでも全力を傾けていると思っています。
岩田社長亡き後は、この動きがより強くなったように個人的には感じています。
やはり、岩田社長が任天堂やゲーマーに遺したものはとても大きかったのだと今になって思います。
14年10月 健康事業に参入を正式に表明
14年12月 アミーボ発売 フィギュア事業に参入
15年3月 スマホ事業でDeNAとの業務提携を表明
15年3月 新型家庭用ゲーム機「NX(後のスイッチ)」の開発を発表
15年5月 ユニバーサル・スタジオに任天堂テーマパーク建設を表明
岩田氏が亡くなる1年前の主な任天堂の動きです
この他にも岩田氏は記事にあるようにプレイ動画配信を許諾したり
ポケモンGOの事業にも関わり、映像事業の準備も進めていたそうです(発表は16年5月)
こうしてみると、岩田氏は亡くなる1~2年ほど前から短期間の間に
大事業をいくつも立ち上げていたことがわかります
胆管腫瘍の手術を受けたのがちょうど死の1年前と聞いていますので
ひょっとしたら自身の死期を悟っていたのではないかと思うと
とても悲しくなるのと同時に、岩田氏に感謝してもしたりないです
今の任天堂は間違いなく岩田氏が遺してくれたものの上に立っていると断言できますからね
自分で勉強して、主治医と意見を交わしていたというほどの
岩田社長ですから、確かに自分の死期が近いことは薄々と感じていたのかもしれません。
自分の体ですから、自分が生きている間に…と激務をこなしていたのだと思います。
そのことがもしかしたら結果寿命を縮めてしまったという皮肉な話だったのかもしれません。
ただ、岩田社長が…いや、その先代の山内組長も残した任天堂のDNA…というのかな…は
脈々と受け継がれているように感じます。君島社長は現時点で、急場で就任している状況ですがそのバトンを繋ぐのに頑張っているように見えます。
とにかく、任天堂としてはあくまで京都の「おもちゃ屋」というスタンスを崩さないで頑張って欲しいですね。