今や、世界的に大ヒットと言っても過言ではない状態になっている
ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド。
世界的品薄が続いている、ニンテンドースイッチが売れると同時に
本体購入と同時にその半分ぐらいは、購入している(ゼルダ人気の低い国内ですら)状況であり
あまりの出来の良さから、口コミで人気が広がっている本作。
これからも、売上を伸ばしていくタイトルであるのは間違いない。
ブレスオブザワイルドは、まさにニンテンドースイッチが成功した
一つの要因として数えられることは、誰も異論が無いはずであるが
開発についても、色々と面白い話が伝わっている作品である。
特に、発売直前にアメリカのサンフランシスコで世界各国の
ゲーム開発者会議として行われた、GDCに於いて、メイン開発者の
三人が講演した時に明かされたのが、ブレスオブザワイルドの3Dのゼルダを作る際に
2Dの初代ゼルダを彷彿とさせるモデルをわざわざ作ったことが話題になった。
この2Dのゼルダは、あくまで3Dにアイディアを落とし込む際に
2Dで考え方を整理するために作ったものであったが、公開されるや否や
この2Dモデルのブレスオブザワイルドもあそんでみたい!という声が挙がっていた。
その声に応える形とでも言えば良いのか、海外の個人が
2D版ブレスオブザワイルドを制作しているということが、以前
ゲームニュースサイトで報じられたことがあった。
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』プロトタイプ版をベースにしたファンゲーム開発中。昔の2Dスタイルで描く自由な大地
今年3月のゲーム開発者カンファレンス「GDC 2017」にて、任天堂は『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のプロトタイプ版を公開した。それは初代『ゼルダの伝説』のような2Dドットの見下ろし視点アクションゲームで、矢に火をつけて木を射って燃やすといったような、さまざまな要素が絡むシミュレーションがテストされていたことが明らかにされていた。先日公開された『Breath of the NES』は、このプロトタイプ版をベースにした現在開発中のファンゲームだ。
中略
先日の記事でもお伝えしように、任天堂のファンゲームは特に海外1つのシーンと化しているが、たとえ無料であっても著作権侵害に当たるため公開停止に至るパターンも少なくない。開発者のWinter Drake氏は海外メディアKotakuに対し、もし任天堂から公開差し止めの要請があった場合には、オリジナルゲームとして再出発をする意向であることを明らかにしている。このように、公開中止を要請されたファンゲームがオリジナルゲームへと移行する動きは、海外ではトレンドの1つとなりつつある。
記事にもある通り、日本ではほとんど見ないが、海外ではこういった
公式のゲームからのファンメイドを行う例は昔からあり、中には公式の続編が
作られていないのに、勝手にファンが続編を作ったSFCの天地創造(海外名はTerranigma)と言った例もある。
ただ、こういったゲームは大体無許可であり、権利を持つメーカーから怒られて配信停止になるパターンが殆どである。
ちなみに、ゼルダの伝説も海外では人気のタイトルであるため
ファンメイドを行ってしまう熱烈なファンが一定数存在する。
今回の、ブレスオブザワイルド2D版も、まさにファンの熱がもたらしたものではあるが
やはり、大元に無許可で配信してはいけないのである。当然の結果が開発者を待っていたようだ。
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任天堂から無料配信を停止するように通達が。開発者はキャラなどを差し替えて開発を続ける模様。
というわけで、先に紹介した2Dブレスオブザワイルドのファンメイド版は
プロトタイプとはいえ、海外フォーラムにて無料配信が先日行われたようである。
自分一人で楽しむならともかく、やはり無料配信はまずかった。任天堂から
警告が届いたようで、今は公開停止となった。当然の結果である。
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を2D化するファンゲーム、権利侵害で公開停止。オリジナルゲームとして再出発へ
開発者のWinter Drake氏は、『Breath of the NES』をファンゲームではなくオリジナル版として開発することを発表した。同作は2Dゲームとして開発されていた『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の初期プロトタイプ版を再現しようとしていたファンゲームだ(関連記事)。海外においては、任天堂のファンゲームはDMCA(デジタルミレニアム著作権法)侵害に当たるとして公開停止となる例が続いており、本作もNintendo of Americaから同様の対処をされる結果となった。
itch.ioで配信されていたデモ版は現在ダウンロードできないようになっている。itch.io側は、Nintendo of AmericaからのDMCA侵害を指摘する通知があり、『Breathy of the NES』がキャラクターである「リンク」や『ゼルダの伝説』『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の著作権に侵害していると説明。また同プラットフォームの利用規約にも反していると伝えている。
開発者のWinter Drake氏は当初、任天堂からの公開停止要請があった場合には、オリジナルゲームとして開発を続けることを伝えていた。Twitterでの発言によれば、今後は登場キャラクターを置き換えるなどして再出発を目指すようだ。
ゲームシステムなどを殆ど丸パクリしたようなゲームが、メーカーから発売するゲームにも
あるのは間違いないが、キャラクターまで丸パクリでは、それはメーカー側としても対応をしなければいけないということ。
任天堂の対応は、至極当然のものであり、この結果は「ですよね~」という反応しか出来ない。
開発者も、当然想定していた事態とのことで、今度はキャラクターを差し替えて
ゲームの開発を進めていくと言うが、それなら最初からゼルダのキャラまで流用するなよ…と
ツッコミを入れるしかないのだが、やはり魅力的なキャラを使った自分の思い通りのゲームを開発してみたいという
衝動は抑えきれないものなのだろうか。それにしても、個人で楽しむだけにしておけばいいのに…とは常々思う。