(この記事はタレコミから作成しています。情報提供ありがとうございました。)

3月3日に全世界同時で発売され、日本はおろか、海外でも

品薄状況が収まらないニンテンドースイッチ



最近は、ようやく増産の目処が立ったのか、世界中で入荷量は増えているようである。

ただ、それでもまったく需要に供給が追いついていない形であり、このスイッチの

人気はどこまで行くかが、今後の焦点となりそうだ。


このニンテンドースイッチ、大体のゲームハードがいわゆる

北米のブラックフライデー(11月の第4金曜日頃から。最も物が売れるシーズン)頃を

照準に合わせて出すことが、今までの例では多い。

任天堂のWiiやWii Uもそうだったし、PS4などもブラックフライデー…つまり

最も物が売れるシーズンに合わせて、少しでもスタートダッシュを切りたいと考えるのである。


その点、スイッチは3月3日という商戦期を大幅に外して発売されたのは異例の事態ではある。

任天堂としては、ソフトを計画的に出していき、徐々に普及をという目論見で

この販売戦略を立てたのだとは思われるが、結果論からすればスイッチの

反響は任天堂の予想すらも大きく超えている状況になっている。

ホリデーシーズンでもないのに、本体がバカ売れし、日本国内でもまだまだ

入手が難しい状況が続いているのは、このブログでも何度も記事にしたとおりである。


ニンテンドースイッチの品薄は、すべての人の予想外となった状態になっているが

その一因と思われることを、日経トレンディがスイッチに触れた記事を更新しており

その記事の中で少しだけ言及している。興味深い内容だったので記事にしてみる。


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スタートダッシュが遅い欧州で、スイッチは発売から好調なスタートダッシュを切る!

ニンテンドースイッチの品薄について、未だに任天堂に対して品薄商法だとか

この数字をなぜ予測できなかったのか?といった非難の声を見ることがある。

品薄商法については、商売の鉄則からすれば、あまりにも的外れの

見解であることは、このブログでも長文の記事にしたことがある。


【常識的に考えよう】ニンテンドースイッチを未だに品薄商法と言う人に…


品薄商法は、ただの煽りにしか過ぎないと上記の記事について書いたわけだが

任天堂の販売予測については、妥当だったのか?というのは、確かに論じるには難しいところがある。

3月発売ということで、任天堂としても出荷は抑える意図があったのは間違いないと個人的にも思っていた。

しかし、日経トレンディに掲載されたこちらの記事では、スイッチはあのWiiにも劣らないような

出荷をしたことと、それでも足りなくなった原因の一因が書いてある。

興味深いその部分を引用する。

 Nintendo Switchは、いまなお全世界的に品薄状態にある。毎週末、大手量販店では抽選販売が行われる異常事態が継続中。当選倍率は、低いときは5~6倍、高いときは30倍前後になることもあるようだ。発売から5カ月たってなお、ここまで入手困難なゲーム機は前代未聞だろう。

 出荷台数が少なすぎるわけではない。任天堂が公表した短期決算の数字によると、3月に発売されてから6月までの全世界出荷台数は470万台だ。2006年11月に発売され、累計1億台を突破して史上最も成功したといわれた据え置きゲーム機「Wii」は、発売から翌年3月までの4カ月強に全世界で584万台を出荷したが、これにはゲーム機が爆発的に売れるホリデーシーズンが含まれる。そう考えると、Nintendo Switchは、Wiiと比べて遜色ない台数が市場に供給されているといっていいのだ。

 品薄の原因は過去にない欧州での人気

 にもかかわらず入手困難になっている要因は2つある。1つは、従来の任天堂ゲーム機の人気がファミリー層から火が着き、徐々に大人たちに広まったのに対し、Nintendo Switchは、いきなり全年齢のゲームファンを夢中にさせてしまったことだ。発売直後からゲーマーを唸らせるタイトル群が用意されたためか、あらゆる年齢層の人たちがゲーム機を求めた。

 もう1つの要因は、どうやら欧州市場にあるようだ。Wiiの初動4カ月のデータを見ると、日本と米大陸を除く地域には、全体の25.2%(584万台の中の147万台)しか割り当てられなかったが、Nintendo Switchは全体の34.7%(470万台の中の163万台)が割り当てられている。もともと欧州は任天堂ゲーム機の初動が鈍く、発売1年後くらいから人気が高まる傾向があったのだが、Nintendo Switchは、そんな慣例を破るかのように、全世界でタイムラグなく人気が沸騰した。

このブログでも何度か書いたことがあるが、欧州はPS関連が強い市場であることが

今までの例からわかっている。任天堂のソフトがチャートで一位を取ることも少なく

スプラトゥーン2ですら、クラッシュ・バンディクーのリメイク作品にギリギリ負けて

2位に甘んじているほど。任天堂機は欧州ではここ最近はずっと苦戦していたのだ。


それが、今回のスイッチはその欧州の全体的にある流れすらも覆すような

好調があったということで、全世界で同時に需要が高まったための

品薄になっていると日経トレンディは書いているということだ。

確かに、ゲーマーであればあるほど、今回のスイッチは刺さるコンセプトになっていると

個人的にも感じている。なんというか、携帯と据置の良いとこ取りの万能感が凄まじいと感じる。


今までの傾向から、ニンテンドースイッチは今まではPSやXboxのコアゲームを

好んでやるような層にも浸透していると感じている。

そして、任天堂が他2社に比べて得意としている子供層への訴求。

どちらも兼ね備えたニンテンドースイッチのポテンシャルは、ゲーマーであれば

理屈ではなくて本能的に感じ取れるものだったのかもしれない。

いずれにせよ、今まで任天堂が弱かった欧州でも、大きな反応が返ってきているということは

間違いがないということで、今後もスイッチは全世界で入手しにくい状態がしばらく継続するのだろう。

任天堂には、なんとしても増産を頑張って欲しいところである。


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