出典:https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2025/250205.pdf
初代スイッチは、発売から全世界で大きな反響が巻き起こり、通常のゲームファンからの需要が飽和したほか
更にテンバイヤーも出現してしまったことで、発売年の2017年内は、各地で抽選販売などの
争奪戦が発生し、なかなか欲しい人に行き渡らない状況が全世界で続きました。
また、今ではテンバイヤーというのは一般的な概念となっていて、傍若無人に商品を買い漁る様が
一般人にも忌避観念を植え付けている状況となっています。
同じゲーム機ジャンルで言えば、PS5もテンバイヤーの餌食になったというような話で
なかなか国内では欲しい人に行き渡らなかった、それが今のPS5の不振を招いているともいいます(ソフトもありませんが…(小声)
転売が発生すると、テンバイヤーだけでなくメーカー側にも一定の非難が行く非常に世知辛い時代ですが
そのテンバイヤーの買い漁りが発生したとしても、それ以上の需要…すなわち出荷台数を多くしていくという
決意を古川社長が、株主からの質疑応答で正式に答えたという議事録になります。
品切れによる機会損失は、ユーザー・メーカーともにデメリットしかなく、任天堂も本気を出すということになります。
任天堂自体は、無借金経営でスイッチの期間で凄まじい利益を上げて入るものの、やはり
大量の在庫を抱えるリスクというのは、当然ながら娯楽という先が全く見通せない博打のような
ジャンルの業界においては、古川社長も言うように相当のリスクを背負わなければならない
覚悟をもってやらなければいけないということが、この質疑応答の内容からもわかると思います。
消費者としては、無責任に在庫を大量に出せだの、テンバイヤー対策をしろだの言い放つことができるわけですが
スイッチが大成功したからと言って、100%スイッチ2が成功するとも断言ができない以上は
古川社長の今回の決意については、ユーザーとしては喜びと同時に感謝をして然るべきであるかなとも思います。
一説には、2025年内に全世界2000万台出荷を目論んでいるとも言われるスイッチ2。
今回は、欲しい人に行き渡るような状況になることを願うばかりです。