何年もの間その存在が噂されていた『メトロイドプライム』のリマスターが 2023 年 2 月 9 日、Nintendo Direct にて Nintendo Switch 向けに発表された後、即日配信開始となりました。
ついに発売された『メトロイドプライム リマスタード』ですが、今回のサプライズリリースは本来意図されたタイミングではないかもしれません。任天堂はかなり早い段階から本作の発売の準備を進めていたことが明らかになっています。
ドイツのレーティング機関 USK(Unterhaltungssoftware Selbstkontrolle)によると『メトロイドプライム リマスタード』がレーティング審査を通過したのは「2021年7月27日」でした。発売から 18 か月も前の時点で登録されていたことになります。
ほとんどのタイトルはレーティング審査から数カ月後には発売を迎え、ここまで時間がかかるのはそう多くありません。
発売が2023年になった理由はいくつか考えられます。本作に発売までに修正が必要なバグが見つかった、最新作『メトロイドプライム4』の開発進捗との兼ね合い、その他タイトルとのスケジュール調整、Nintendo Switch プラットフォームの注目度を保つため発売時期をずらした、など。推測の域を出ませんが。
任天堂タイトルでは2023年1月タイトルの『ファイアーエムブレム エンゲージ』も、2021年のうちにレーティング審査を通過していたことが明らかになっています。
こちらの記事で、今年の1月20日に発売された、ファイアーエムブレムエンゲージが
2021年には完成していた可能性があることに触れたわけですが、先日のニンテンドーダイレクトで
DL版については、まさかのこの後配信というサプライズが行われた
メトロイドプライムリマスターが2年前の2021年には
すでにレーティング登録がされていた…ということに触れられています。
海外からのゲーム発売前のリークなどは様々ありますが、その中で信憑性が高い…というか
観測されたら、まず発売がほぼ確定と言えるのが各国でのレーティング登録ですね。
発売しないゲームを、わざわざ各国のレーティング審査に出すメーカーがいるとは思えないので
この事実が観測されれば、近いうちに登録されたゲームが出るのはほぼ確定と言う状況になります。
今回のメトロイドプライムリマスターのレーティング審査通過が確認されていたのが
2021年の7月ということで、引用記事でも触れられていますが、その通過後から
18ヶ月も後に実際に発売されたということで、これはなかなかに珍しい長さなのは間違いないでしょう。
前にも少し触れたと思いますが、任天堂はスイッチにおいて、ゲームの発売タイミングを
かなり綿密に練っているように見える状況で、2021年には既にレーティング審査を完了していた
メトロイドプライムリマスターがこのタイミングで発売されたということは、前にも書いた通り
やはり、メトロイドプライム4の発売が近いということなのかもしれません。
また、2・3のリマスターも今後あるのかも気になるところ。
2と3のリマスターを一気にリリースし、過去作の復習も完了したところで
満を持してメトロイドプライム4…任天堂のゲーム発売戦略を見ると十分にありえるのではないかと予想しておきます。