In the video announcing the Double Kickstarter with you and Machida-san, you all suggest that JRPGs are not as popular as they once were. Why do you think that is?
Kaneko: “Of course there are still very popular JRPGs like Persona 5, but with Persona 5 that’s the fifth installment. If it’s a part of series that already has a first game, it’s alright, but when it comes to making a new JRPG, Japanese publishers just won’t take the risk. In my case, I went to Sony over and over again, but nothing came of it. It’s not so much that JRPGs aren’t popular, its that publishers won’t let us make them.”
引用元: Armed Fantasia: To the End of the Wilderness ? TGS 2022 interview with Akifumi Kaneko
ああ…やっぱりね…という内容のインタビューですね。
金子彰史氏は、PS初期のファーストタイトルでオリジナルJRPGの中では
もっとも成功した部類の一つに入ると思われるワイルドアームズ(外伝・リメイク含めると7作発売された。)に
メインで関わっていたゲームクリエイターであり、現在はウィッチクラフトという会社の代表となっている人です。
ワイルドアームズを制作したメディア・ビジョンを退職後は、ゲームクリエイターというよりは
オリジナルアニメである戦姫絶唱シンフォギアの生みの親というほうでの
知名度が高くなっているように思われる金子氏ですが、今回のTGS近辺でキックスターターで
ワイルドアームズとシャドウハーツのスタッフが参加する最新のJRPGタイトル
『アームドファンタジア』のメイン開発者として、携わることが確認されております。
今回のインタビューでは、そのワイルドアームズをヒットさせた金子氏が
新たなJRPGを作ろうとしたところ、日本のパブリッシャーは全体的に及び腰であったということを暴露しています。
日本のパブリッシャー全体の態度に対する苦言とはなっていますが、その中でもワイルドアームズという
ファーストタイトルを提供した、ソニーも金子氏の新作RPGへの提案を拒否したということが
唯一名指しで語られているのが今回のインタビューということになります。
ワイルドアームズは、前述の通りPSのファーストタイトルで当然ながら独占タイトルでした。
7作もシリーズが発売されたタイトルの製作者の提案でも、新規タイトルには難色を示していたということです。
ハードの売上を確保するのと、サードが参入するための下地作りとしてファーストタイトルを充実させるべき
立場にあったソニーが、このような認識だったということは、今までのファーストタイトルIPを
ことごとく毀損してきたソニーの姿勢を見れば、やっぱりな…としか思えない態度ですし
今GTぐらいしか存在しない、ソニーのファーストタイトルがここまで酷い状況になったのも
宜なるかな…と思わざるをえない内容となっております。
新規作品をリリースするのは、たしかにこの日本では特にリスクが大きい話ではありますが
それにしても、本体が売れて勢いがあるうちに様々なチャレンジを行わずに保守的になった
ハードの末路が今のPSと考えると、もう今から挽回するのは難しいのだろうなと思わざるを得ません。
こういうのを一方からの意見だけを見て○○だ
みたいに決めつけるような記事には違和感を覚えるな~
モノリスソフトだって大量に何十本と企画を出しても
任天堂の審査は狭き門という話をしていた記事を見たことがある。
開発費がバカ高くなっている昨今で何でもかんでも企画を通す方がオカシイ。
相手が乗ってこないのが悪いのか?
相手を説得できるプレゼンができないのが悪いのか?
片方だけの意見を見ても無意味だ。
確かに、当事者からの発信においてはややアンフェアなところはありますね。
SIE側としては、持ってきた企画がお眼鏡に叶わなかったので採用しなかっただけ、ということも十分にありえるでしょう。
ただ、今現在のPSファーストの体たらくを見ると、常に新たな楽しさを追求しチャレンジし、ゲームづくりにおいては妥協を許さない任天堂との姿勢の違いが明確に出たという『結果』が明らかに出ています。
特にSIEはサード頼みという傾向が強いところですが、それでもファーストを蔑ろにしていいわけでも当然ありません。
任天堂ももちろん企画をすべて通しているわけがないですが、それでもこういうところの姿勢で現在の差が出ているのだろうなとも思います。