岩田社長が存命中にあった、名物企画『社長が訊く』の精神的な続編(?)みたいな
コンテンツがあったんですね。そして、このインタビューも社長が訊くに負けず劣らず
かなり読み応えのある記事となっています。
第4回となった今回は、いよいよ明日発売。2021年度任天堂最後の
ファーストタイトルとなる『星のカービィ ディスカバリー』のものですが
カービィを初の本格3Dアクションにするにあたっての
開発裏話やテクニックなど、惜しげもなく公開しています。
カービィは任天堂の良質アクションタイトル群の中でも
特に『アクション初心者向け』を謳っているタイトルなので
そうなるように、様々な良い意味での誤魔化しテクニックとか
カメラの操作が難しいので、全てゲーム側でやってしまう作りにしたとか
興味深い話が多数開発者から語られています。
特に面白かったのは、本来の3Dアクションならあたっていない攻撃でも
ユーザーから見てあたっているように見えているのであれば、あたった判定にしてしまおうとか
ジャンプの着地がしっかり行えていなくても、地面付近でボタンを押せば
着地判定になるファジー着地など、できるだけユーザーとカービィに(笑)
ストレスがかからないような設計がされているというところが面白いなと。
言うは簡単ですが、これかなりの微調整が必要な仕様にも見え、目立たないけれど
確かな技術力に裏打ちされたゲームづくりが、このディスカバリーでも行われているのは
間違いないことであろうことが窺われます。
他にもカービィが多数の敵に一度に襲われるのは
カービィが可哀想とか言われているのも面白いポイントですね。
総じて、作り手のカービィに対する愛情やアクションゲームに対する
真摯な姿勢が見て取れるインタビューとなっていて、これは間違いなく
『星のカービィ ディスカバリー』も名作になるのでは?という雰囲気がヒシヒシと感じられます。
某タイトルのせいで、更に最近信用が棄損している
メタスコアでも現在は85点評価のようです。
任天堂関連のメタスコアは特に工作も無いはずなので
歴代シリーズのスコアと比較しても、最高得点にほぼ近い
この点数は、かなりの新規ファンを獲得するのではないでしょうか。
DL版であれば、日付が変わったタイミングでDL出来るはずなので
今日の夜はカービィがツイッタートレンドなどに上る可能性は十分にありそうです。
本当に密度が濃く、読み応えがあり過ぎる記事でした!
スイッチのこのジャンルは、否が応でもマリオオデッセイという高すぎるハードルを意識せざるを得ないはずですが、「本編カービィ初の3Dアクションとは思えない」出来に仕上げてきたのは、お見事というしかありません。
(ほおばりヘンケイ」という、独自ギミックもすばらしい)
HAL研は4年前のスターアライズ以降はDL作が多く、似た立ち位置のISと比べスイッチでは控えめな印象だったのが、ここにきて大ホームランを打ってくれたなあ、という印象です。
これからの作品にも期待大、です。
任天堂の読み物は名前の通り、本当に読ませるなと思いますね。
やはり社長が訊くという名物企画だったりとかで、この辺りの発信力が磨かれたのではないかとも思います。
これだけ長いIPでありながら、初の本格3Dアクションというのも驚きですし、その中にほおばりヘンケイなどの新たなギミックを入れてくるのもすごいなと思いますね。
HAL研もほぼ実質任天堂のセカンドのような立ち位置になって久しいですが、今後もカービィシリーズ他、多数の力作を作っていってほしいものですね。