毎週更新の週販記事。メディアクリエイトが情報を公開しなくなったため
新たにファミ通のデータを使っての更新となる。
ファミ通はまず水曜日の22時に、TOP10とハードの販売台数を速報として
発表し、次の日の木曜日にTOP30のソフトランキングを公開している。
今はコロナの影響で金曜日更新となっている。
昨日の速報では相変わらずTOP10がスイッチで埋まる、まぁいつもと同じ光景が
ソフトランキングでは繰り広げられただけであったが、本当に衝撃的だったのが
2年目の年末商戦を迎え、これから市場を形成していく時期で売り上げが
伸びる時期でしかないはずのPS5が、通常版・DE版を合算してもわずか1919台という
ハード末期でもこれだけの数字はなかなか出ないというレベルの売上を記録している。
全世界の深刻な半導体不足がある程度関係しているのは間違いないだろうが
それにしても単独で全世界2番目の市場を持つ日本を、もはや完全に捨てたとしか
思えない展開になっており、少なくとも日本ではまだまだPS5が普及することはないだろうという
レベルの売上に、悪い意味で驚愕する結果となった。
当然ながら本体が普及しなければ、ソフトメーカーもPS5にソフトを作ることが自体が
リスクとなり、海外でも売れるタイトルならともかく、日本市場をメインで
売るようなタイトルは、今のPS5にソフトを開発しゲームをリリースすること自体が
リスクとなりかねない状況でもあるということになる。
当然そんな市場がソフトで活気づくわけもなく、PS5市場は事実上ジリ貧の状態にあるといって
まず間違いないだろう。これは売上をつぶさに追っていれば誰でもわかる話である。
一方のスイッチは年末商戦にはきっちり出荷を行って
先週の売上はスイッチファミリー合算で20.2万台となっている。
発売から5年目の市場でありながら、世界最強のソフトメーカー・任天堂のソフトを筆頭に
すべてのジャンルのソフトが集まりつつあるのが現在のスイッチ市場であり
PS5が大きく失速した分を取り込むかのように、日本市場では一強状態となっている。
PS5の販売台数とは実に105倍以上の差がついており、この差はどうあがいても
埋められないという状況にまでなっているのが、現在のPS5という市場である。
PS4との縦マルチで何とかごまかしてはいるが、ファーストがPS4とPS5の縦マルチに
逃げている状況で、PS4本体が枯渇したらいよいよ市場は壊滅的となるのは間違いないだろう。
そんな状況が浮き彫りとなった2021年12月の年末商戦の入り口。
ソフトについても、やはりスイッチソフトがほとんどを占める状況になるだろうが
果たしてTOP30の結果はどうなっただろうか?
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【ファミ通】2021年11月29日~2021年12月5日のソフトランキングTOP30
本日ファミ通で更新された、先週のソフトランキングTOP30は以下となる。
なお、ファミ通はURLを同じもので更新するため、3週ほどするとこのランキングは参照できなくなる。
出典:ゲームソフト販売本数ランキング 集計期間:2021年11月29日~2021年12月5日
まずは恒例の消化率。新作としてランクインしたやわらかあたま塾と
ディズニーマジックキャッスルはともに緑消化率。
小売としてもこの年末商戦である程度売り切れると予測して入荷を大きくしていると思われる。
やわらかあたま塾は値段もリーズナブルだし、マジックキャッスルについては
3DSの実績や過去のディズニー関連タイトルからの売上予想をしているのだろう。
11位以下を見ていくが、まずすみっコぐらしが11位にランクイン。
これもじっくりと時間をかけて売っていくタイトルで、この消化率は納得。
小売としても特に売り場の隅っこにおいておけば数が期待できるタイトルのはずなので
これもまたひそかに売上を伸ばしていくのは間違いないだろう。
2週目となったパワプロクンポケットRは、3万本を突破だが消化率は緑ライン。
パワプロやプロスピが成功したので、パワポケもその勢いに乗じたかったのではないかと思うが
やはり最後の作品から10年以上経っているパワポケはそもそもの認知度が足りなかったのではないかと思う。
やはりシリーズ物は『定期的に』出すことが重要だと改めて感じられる結果と言えるのではないだろうか。
この分だと、小売りで値引きして販売されそうなので、機会があれば自分も購入してみようかなと思う次第。
この結果が次回に活きるかは不明だが、またシリーズを本気で続けるのであれば
ある段階までは認知度を上げる種まきを行う必要があるのではないかと個人的には思う。
他のタイトルとしても定番がやはり上がっているなという印象だが
この感じで行くと、スプラトゥーン2は年末商戦が終わるまでに400万本を突破。
そしてブレワイも200万本まであと8万本強ほどと迫っており、任天堂タイトルの
定番の強さをひしひしと感じられる2021年の年末商戦である。
PS4のソフトは3本ランクイン。CoDがなんとか赤消化率までこぎつけたが
鬼滅とバトルフィールドは余りそうであり、すでにランク圏外に追いやられて
再浮上しないPS5版の売上は相当やばいことになっているであろうことが察せられる。
年末商戦の目下の注目ポイントは30-0の悲劇再来(PSにとっての)にならないかぐらいであり
後は個別の数字を追うぐらいになりそうだろうか。いずれにせよ
TOP30までのランキングは大きく変動はないだろうと予測される。
宮本さんが、2000年頃に国内の64の歴史を総括するインタビューをニンドリで受けていました。
その中で「今思うと97年(発売2年目)の年末を外したのが決定的。あれが天王山やったね」と語っていたことがありまして。
(「ヨッシーストーリー、分納」というキーワードでこちらの気持ちを察してくれる方は、心の友です←)
それ位、ハード発売2年目の年末商戦は重要なはずなのですが‥‥‥
PSファンの方は「スペックを相当上げてるので、時間をかけて普及させればよい」と弁護するかもしれませんが、あまりもたついてると次世代スイッチの足音が聞こえてきそうだし、かなりいばらの道が続きそうですね‥‥‥
このままいけばソニーはゲームハードから撤退かな
ぶっちゃけ撤退してセガとNECに戻ってきてほしいよ
ゲーム業界で百戦錬磨の宮本氏がそう言っていた事実は非常に重いものですね。
2年目は、前世代からユーザーを移行させて新ハードを普及させるのに邁進しなければいけない時期なのに、まさかハード末期レベルの売上を叩き出してくるとは予想もつきませんでした。
ヨッシーストーリー分納はさすがに小売りがかわいそうでしたね…ROMだったので短期間の大量製造も難しかったでしょうし。
スペックを上げてはみたものの、そのスペックに対応するソフト…すなわち縦マルチでない独占タイトルがまずほぼない状況ですからね。
しかも、その独占ソフトをリリースすることをあろうことかファーストのSIEが放棄するレベルですので、まだまだPS5のゲーマーへの訴求が高まることはなさそうです。
>匿名さん
正直、今のゲーム業界にいる必要性を感じないので
撤退していただいても個人的には全く問題ないんですけどね。
セガやNECがというのは同意ですが、まぁ実際問題無理ですもんねぇ…。