7月の夏休み直前に、スイッチ独占タイトルとして発売された
人気アニメ・クレヨンしんちゃんを使ったゲームである
クレヨンしんちゃん 「オラと博士の夏休み」〜おわらない七日間の旅〜。
今年最初のニンテンドーダイレクトで、初めて発表されたタイトルで
スプラトゥーン3の告知に次ぐ、注目度を集めたダークホース的なタイトルであった。
ゲームの制作には、かつてPSでファーストタイトルとして好評を得て
シリーズが数本制作されたぼくのなつやすみシリーズを手掛けた
綾部和氏が代表を務める、ミレニアムキッチンが担当している。
最初のPVで誰もが、ぼくのなつやすみを意識したようなタイトルであり
PSではもはや出なくなったぼくのなつやすみシリーズの精神的続編(綾部氏的にはぼくなつを意識はしていないとのこと)として
このタイトルは非常に注目され、そして7月に発売されたときには
他のスイッチの7月の注目タイトルに混じる形で、6桁以上の売り上げを記録する好調さをみせた。
まさに現在のスイッチの多様性を象徴するようなタイトルで、ユーザーからも概ね好評をえた。
このオラ夏を発売したパブリッシャーがネオスである。
スイッチ参入3弾目のタイトルであり、コウペンちゃんなど、第2の日本コロムビアのような
立ち位置の会社となりつつあるネオスは、ゲーム業界ではまだまだ知名度は低いが
会社に関わっている社員の中には、ゲーム業界のベテランといった人員もおり
これからの成長が期待できる会社の一つとなっている。
今回はそのネオスを傘下に置く会社が、このオラ夏の好調などを理由に
今後の業績予想を上方修正したということが、報告されている。
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JNSホールディングス、オラ夏の好調を受けて業績予想を上方修正へ!
ネオスを傘下に置いている会社は、東京の千代田区に本社を構える
JNSホールディングスという会社である。
そのJNSホールディングスが、22年度2月の業績予想を上方修正することを発表。
上方修正に至った大きな要因の一つに、オラ夏の好調が貢献していることが確認されている。
JNSホールディングス<3627>がこの日の取引終了後、22年2月期の連結業績予想について、売上高を88億円から92億円(前期比8.2%増)へ、営業利益を2億7000万円から4億5000万円(同88.3%増)へ上方修正した。
コンテンツサービス事業が極めて好調に推移していることや、7月に発売したニンテンドースイッチ向けソフトの出荷が予想を大きく上回り現時点で約30万本の出荷となっていることが牽引する。更に健康志向の高まりを背景にHealthTechサービスが好調に推移していることや、GIGAスクール構想の進展によりEdTech領域におけるデジタル化需要が拡大していることなども寄与する。
ソフト名は明言されていないが、7月に発売したスイッチソフトということで
当然ながら、オラ夏しかないということになる。
オラ夏は、少し前までファミ通のトップ30にランクインしており
この週が最後のランクインの確認となっているが、その時点で既に18.3万本ほど売り上げている。
今現在の販売本数が19万本ぐらいであると予測は出来るので、そうなると上記の
引用記事内で触れられている約30万本出荷という文言から、DL版がだいたい10万本は売れていると
捉えて良いのではないだろうか。当然ながら、アニメ原作を元にしたゲームということを
考えれば、言うまでもなく大成功であり、業績を上方修正したということからも、ネオスが
予想していたより、遥かに売れたというのも間違いない事実であると思われる。
いずれにせよ、スイッチでの久々のぼくなつの精神的続編の復活ということで
これはこの上ない成功であるのは間違いなく、今後のミレニアムキッチンの
綾部氏のタイトルが、また別の形で発売されていくことを期待できる結果となっている。