お笑い芸人であり、プログラマーでもある野田クリスタル

実際のゲーム開発者と組んで、スイッチにDL専用ソフトとして発売した

不条理でシュールなミニゲームを詰め込んだパーティゲームである

スーパー野田ゲーPARTY


芸能人が作ったゲームという注目度はあったものの、蓋を開けてみれば

意図したバカゲーといった感じのミニゲーム集が、意外にも出来がいいとのことで

リリース当初はかなりの話題となった。値段も1000円とお手頃で

パーティゲームが強いニンテンドースイッチの顧客にうまくハマったようで

公式で発売から1週間ほどで5万DLを達成したことが報告され、目標としていた

売上数値を軽々と達成したということを当ブログでも記事にした。


【更に2万本増加!】「スーパー野田ゲーPARTY」が配信一週間で5万DL突破!


このタイトルはスイッチ独占となっていて、他のハードには発売されていない。

ゲームの内容と、実際の売上数値からその判断は間違っていなかったことが

現時点で既に証明されているが、ゲームの構想をした野田クリスタルによれば

やはり、スイッチ独占で出したのは当然の選択肢であったということを

日経新聞による取材で語っていることが確認されている。


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野田クリスタル『野田ゲーはPSで出す発想はなかった。スイッチで子どもたちにたくさん遊んでもらいたい』

R-1ぐらんぷりでかつて頂点に上り詰めたこともある野田クリスタル。

その他、お笑いの著名なグランプリのファイナリストにもなったことがある。

お笑い芸人という職業である以上、やはり世の流行りというか

そのような動きにアンテナを張り巡らせているのではないかと思われる。

人を笑わすことと、面白いゲームを作って人を楽しませることは

本質的には似たようなものであるのかもしれないと勝手に想像している。


そんな野田クリスタルにとっても、今回のスーパー野田ゲーPARTYは

自分が意図したより売れているのは間違いないであろう。

目標を軽々と達成し、更に売上を伸ばしている以上、野田クリスタルが作った

このゲームはスイッチユーザーに受け入れられ成功したということになる。

そして野田クリスタルによれば、やはりこのゲームはパーティゲームが

強いスイッチでの発売が最初から頭にあり、PSに出すという発想はなかった…

ということが、日経新聞の記事によって明らかにされている。

1: 名無しさん必死だな 2021/07/24(土) 10:55:13.50 ID:SGOKDAJw0

――発売ハードにスイッチを選んだ理由は。
「プレイステーションという発想はありませんでした。
パーティーゲームならスイッチだろうなと。
子どもたちにたくさん遊んでもらいたい狙いもあります。
大人になった時に『おまえ野田ゲーやってた?』みたいな会話をしてもらえるとうれしいです」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF132NR0T10C21A7000000/?unlock=1

的確な市場分析である。少なくとも現在のCSゲーム市場で子供をターゲットに

ゲームを遊んでもらうと考えるのであれば、間違いなくスイッチは外せない市場であるということ。

そしてPSやXbox(今回はXboxは日本市場でのシェアが小さすぎるので話題に上がっていないのだろうが)は

子供向けゲームを出すには、適さないということを野田クリスタルは理解していたということになる。

自分自身がゲームプログラムも出来、またPSのゲームも遊んでいるからこその

正確な市場把握をしていると言え、スーパー野田ゲーPARTYがスマッシュヒットしたのも

ニーズのある市場に話題になるゲームを制作し発売できたからというのが理由であるのだろう。

こう考えれば、今のCSゲーム業界でゲームを狙って当てるのはそこまで難しい話ではないと思う。

もちろん、ゲーム自体の出来や話題に上るような販促や宣伝は必要だと思うが

スイッチ市場は既に国内でも2000万以上のユーザーがいる巨大市場となっている。

そのうちの1%でも買えば20万本売れるわけで、今のCSゲーム業界ではこの数字でもスマッシュヒットとなる。

その市場にあったコンセプトで、ニーズを満たすゲームを作れば

新規IPであっても大きく売ることは十分可能…スーパー野田ゲーPARTYの

スマッシュヒットは、そんな当たり前のことを再認識させる事例である。


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