今年の1月末に、2021年の任天堂パブリッシャータイトルの第一弾として
発売されたアドベンチャーゲームである『バディミッション BOND』
デジタルコミックアドベンチャーと言った様相を呈したタイトルとなっており
そのコミック部分については、アイシールド21やワンパンマンの作画で知られる村田雄介氏が担当している。
村田氏の緻密な作画により、実際の商業用漫画と比べても遜色ないデジタルコミックとなっており
またもちろんゲームらしく、一部では実際にキャラを3Dマップ上で動かす部分も存在するタイトル。
4人の男性キャラ同士でバディ(相棒)を組み、様々な事件に直面していくというタイトルで
実際にプレイした人からの評価は非常に高い一作となっている。
ゲームの売上としては追える数値的には、そこまで大きく売れてはいないものの
前述の通りプレイしたユーザーからの評価は総じて高く、また出てくるメインの4人のキャラが
非常に魅力的であることが評価されている。4人のキャラは全て男性キャラとなっており
どちらかというと女性向けのゲームとして意識して作られているタイトルと思われる。
このタイトルは任天堂パブリッシャーで発売されているが、実際にゲームを開発したのは
コーエーテクモゲームスであることが最初に発表されたときから明言されている。
昨年の任天堂以外のメーカーから発売されるタイトルを紹介するミニダイレクトであった
メーカーダイレクトで、このタイトルが初お披露目であったことからも、任天堂としても
任天堂パブリッシャーであるものの、コエテクメインのゲームとして捉えていたであろうタイトルになる。
最近のアドベンチャータイトルというのは、非常に斜陽なジャンルではあるものの
このバディミッション BONDや一ヶ月ほど前に発売されたファミコン探偵倶楽部リメイクなど
任天堂はスイッチというプラットフォームで、アドベンチャーの復権を目指しているのではないかという
フシも見られるような展開が為されているということになる。そしてこのバディミッションの
開発者インタビューにより、このタイトルは任天堂側からの提案でコエテクに企画・開発依頼が
もたらされたタイトルであったということが確認されている。
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『バディミッション BOND』は任天堂側からコエテクのルビーパーティーに企画提案・開発依頼していたことが明らかに!
バディミッション BONDには魅力的な4人のメイン男性キャラが居る。
そのうち2人がバディとなってゲームを進行させていくことから、このゲームは
女性向けであると言われているようである。ソフトの売上自体はそこまで大きな数字は出ていないものの
今後、このBONDについてはドラマCDやグッズ展開がされていくことが発表されている。
女性向けゲーであれば、元々の想定ユーザー数はそこまで多くないと捉えられていると思われる。
なので、パッケージ版はそこまで大きな数字でなくても、おそらくカタチケ(任天堂パブリッシャーなので利用できる)で
購入している層もそれなりにいて、DL版も相当売れているのではないかと思われる。
その結果がドラマCDや積極的なグッズ展開と考えるのが自然だろう。
もしかすると今後シリーズ化してもいいと判断するぐらいに売上が上がっている可能性もある。
一定の成功を得たと言ってもおそらく過言ではないと思われるこのBONDだが
開発にあたっては、実は任天堂側が主導で、コエテクはその提案を受け入れて開発にあたった…
という話が、任天堂とコエテクの開発者へのインタビューにて明らかにされている。
コエテク「バディミッション BONDの企画がスタートしたのは任天堂から女性向け恋愛ゲームを作って欲しいと依頼されたから」
任天堂はスイッチの公式ホームページ内に乙女ゲー特集のページを開いている。
乙女ゲーユーザーは、そこまで数は多くなく(毎週の乙女ゲー新作の販売本数と消化率で類推できる)
決してメインストリームにはなりえないものの、女性層という他のハードでは難しい層を
取り込めるタイトルの一つであり、任天堂としても一定のリリースがほしいと思われるジャンルのゲームである。
任天堂自体は様々なジャンルのゲームを作れる万能な会社であるが、流石に女性向けの乙女ゲーについては
おそらく詳しい人はいたとしても、開発するまでの人員やノウハウが無いということだろう。
そこで、今までネオロマンスシリーズなどの開発で一定の実績があるコエテクの
ネオロマンスゲームの開発チームであるルビーパーティーに開発を依頼したと思われる。
まさに餅は餅屋という言葉を表す事実である。
ルビーパーティーも、BONDの評判を見る限り、任天堂の期待に応えられたというところだろうか。
当然ながら、ルビーパーティーもこの後に久々のネオロマンスの元祖であるアンジェリークの
最新作をスイッチでリリースしているわけで、BONDの開発がその流れの一環になっているのではとも推測される。
それにしても、任天堂はゲーム人口の拡大のためなら、あまり採算が取れないのではと
思われるようなものでも、積極的に開発・リリースしていく姿勢がすごいなと思う。
消費者の無関心と常に戦い続ける任天堂としては、これぐらいのチャレンジはもはや当たり前のものなのだろう。
つくづくその企業姿勢には、凄みを感じざるを得ない。
こうやって自ら新しいタイトルを立ち上げる任天堂の姿勢は素晴らしいですね!
サードチームの個性をより自由に発揮できるように支援するのは大歓迎なので、これからもどんどん推進してほしいです。
このところ任天堂との密接な協力体制が目立つコエテクですが、任天堂はサードとの関係において「現在のヒットの有無より、過去の恩義や貢献度を優先する」と聞いたことがあります。 何でも現取締役の襟川恵子氏が、ファミコン時代にある会合で(他のサード社長がおとなしい中)山内組長に面と向かって異議を唱えたことで、かえって気に入られたとか(現社長で夫の陽一氏に「まだ離婚しとらんのか。あの人はあんたには手に負えんで」と言うのが、組長お気に入りのジョークだったそう)。
何にせよ、これからもどんなコラボを見せてくれるのか、とても楽しみです。
まさに任天堂の強みはこういうゲームもチャレンジして出せるということだと思いますね!
バンナムやコエテクの開発チームも任天堂と組むと途端に優秀になるので、やはり舵取りをうまくやることが大事なんだろうなと思います。ルビーパーティーに限らず、このような試みはガンガンやってほしいところですね!
任天堂のその考え方は、今では古臭い考え方なのかもしれませんが、老舗で特にあの組長がそのような考えで運営していたのであれば、その強さに納得できるような気がしますね。
襟川女史も相当な人物ですが、その襟川女史を見る目もあった組長の慧眼に改めて感服しますね。
色々とインタビュー記事や、プレイ済みの方の感想を読むと、私が好きな逆転裁判的な面白さが感じられるような気がしたので、興味が出てきました。
しかし・・・コレがルビーパーティー制作というのは意外でしたね。全然イメージになかったというか・・・
プレイした人の評判は相当高いのがこのゲームなんですよね。
自分もそのうちカタログチケットで購入しようかななんて思っていたりするのですが、まだ先にはなりそうです←
ゲーム自体がやはり女性向けと感じられるところが多いそうで、そうなるとルビーパーティーに協力を仰いだのは大正解だったということなのでしょうね。