主にSFC時代に、ファイナルファンタジーシリーズを始めとして
多くのRPGを制作・発売していた会社であるスクウェア。
ご存知の通り、現在はドラクエのIPを持つエニックスと合併し
スクウェア・エニックスとして、日本のサードの中でも大手の一つとなっている会社である。
今現在のスクエニは残念ながら、往年のスクウェアのゲームが好きだった人にとっては
残念とも言えるような会社になっており、最近のゲームで好評を得ているのは
スイッチ独占のブレブリIIと少し前だが、聖剣3リメイクぐらいしか個人的には思い当たらない。
直近では、元ソニックの生みの親の一人で、現在はスクエニに在籍する中裕司氏が
ディレクターを務めたバランワンダーワールドがまさかの全機種集計不能の
大爆死状態となり、本業のゲームのやばさが際立っているのが今のスクエニである。
そんなスクエニがかつて、SFC全盛時代の1995年に発売したシミュレーションRPGである
あの作品の商標を取っていることが確認されているとのこと。
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スクエニが『FRONT MISSION』の商標登録をしていることが確認される。
スクウェアの全盛期は、個人的にはSFC時代の後半だと思っている(あくまで私見)
特に1992~1996辺りのスクウェアは、ファイナルファンタジーだけではなく
様々な新規IPのRPGを出しており、そのタイトル群は実に個性的で今でも語られることが多い。
具体的には1994年のライブ・ア・ライブ、1995年のクロノ・トリガー、1996年のルドラの秘宝など。
そんなスクウェア全盛期の1995年に、SFCで発売されたタイトルの一つで
ジャンルとしてはシミュレーションRPGとなるフロントミッションもまた
それらのスクウェア全盛期のイメージを強烈に植え付けたタイトルの一つ。
基本的に暗めの世界観のほうが得意だったスクウェアRPGタイトルの中でも
近未来を舞台にしたロボットであるヴァンツァーを駆って紛争を解決するという
現実にありえそうな設定が重々しかったタイトルである。ストーリーとしてもかなり救いが無い話で
主人公のロイドと恋人カレンの末路に打ちひしがれたユーザーも多いのではないだろうか。
しかし、その非常にアダルティな世界観は多くのユーザーを魅了し
その後シリーズが定期的に発売される定番IPとして育ったタイトルでもある。
その後PSをメインにシリーズがかなり発売されており、発売の報が出るたびに
コアなファンが歓喜の声を挙げるタイトルであったが、PS3で発売された
フロントミッションエボルヴがシリーズファンからの
多大なる失望を買ったタイトルとして悪い意味で知られるタイトルとなっており
この大失敗でシリーズは終焉になった…と思いきや、今度はPS4で
名前こそフロントミッションではないものの、その世界観を受け継ぐタイトルとして
レフトアライブが発売されたがこれの顛末はこちら。
フロントミッションといえば、シミュレーションRPGという固定観念が強いタイトルであったが
アクションゲームとなり、またシリーズの肝のヴァンツァーを使っての戦闘などがほとんどなく、そういう点で
従来のシリーズ的なものを求めていた古株のファンから再び不評を買う事態となってしまった。
結果、フロントミッションエボルヴ、レフトアライブと2作続けてコレジャナイ的な
タイトルを出してしまった(レフトアライブが出ること自体が奇跡的な扱いであったが)
フロントミッションシリーズは、今度こそトドメを刺されたように見えているわけだが
当のスクエニが、このフロントミッションの商標登録をつい最近行っているのが確認されている。
https://chizai-watch.com/t/2021033366?q=2021-33366
この手のゲームの商標登録は、更新的なもので行われることも多い。
任天堂のタイトルで様々な商標が登録されることがあり、当ブログでも記事にしたりすることはあるが
それがそのまま新作に直結するというわけではない。
(しかしナムコのアンコール系の商標登録はその後ミスタードリラーの新作が発売されている。)
なので、今回のフロントミッションの商標登録もすぐにそういう話につながるわけではないものの
やはり、この手の事象が確認されれば、どうしても気になる話でもあるわけで
今後、フロントミッションの何かしらの新作(あるならリメイクの可能性が高そうだが)が
発売される可能性もあるとは言えるのだろう。もっともそれを行った所で、エボルヴ、レフトアライブと
ファンからの不評を買ったタイトルが連続しているフロントミッション関係のタイトルの
巻き返しができるかと言えば、果てしなく難しいと今のスクエニでは思ってしまうわけだが。
新作が出るにしても、結局また墓から掘り起こしただけというタイトルになる未来が濃厚と感じる。
果たして今回はただの商標登録の更新だけなのか、それとも?