2015年のE3で発表され、その5年後の去年の4月に全世界で発売された
かつて1997年にスクウェアがPSで発売し、任天堂とのハード競争において
任天堂に勝つきっかけとなったタイトルのリメイクであるFF7R。
開発から発売まで恐ろしく時間がかかってしまったFF15に比べれば
オリジナルが既にある分、そんなに時間がかからずにリメイクが発売されるかと思いきや
当ブログでもその度に何度か記事にしたように、ただのリメイク作品でありながら
その開発は迷走を窮めているといった状況が伝わってきており、結局発表から
発売まで5年近くかかってしまう状況に陥った挙げ句、オリジナルではまだ3枚組のDiscにおいても
一枚目の半分ぐらいの物語進行でしか無いミッドガル脱出までしか進んでおらず
結局、何部作になるかも不透明な分作作品となっている。
リメイクでは、グラフィックやシステムの刷新だけではなく、ゲームのストーリーそのものの
大きな改変も行われるであろうことがほぼ確定状況となっていて、これから完結するまでに
あとどれだけかかるのかすらもわからない、非常に先の長い作品になる気配が漂っている。
このFF7R。先日日本時間の26日の午前7時に配信された、PS版ニンテンドーダイレクトのようなものである
State of Playにて新情報が発表され、このFF7Rの
リメイクがPS5でFINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADEとなり
その際にオリジナルでは、必ずしも仲間にしなくてもいいキャラであったユフィ・キサラギが
登場するDLCが追加されることが発表されている。しかしこのユフィ・キサラギが登場する
DLCは、PS4版のFF7Rについては100円追加で払うことによってPS5版にアップグレード自体は出来るものの
このDLCそのものの追加要素についてはPS5版のみの配信になることが明らかになっている。
『FF7R INTERGRADE』SNSに広がる“PS5限定”の波紋―本体+アップグレード費+ユフィ編=約4~5万円…本体品薄を嘆く声も【UPDATE】
この展開でもなかなかひどいものだが、あろうことかこれからまだリメイクが続く
FF7Rは、発売から一年も経たない3月のフリプタイトルとしての配信が決定したとのこと。
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『FF7R』3月のフリプタイトルとして配信へ!
このブログを閲覧しているような方々には今更言うまでもないとは思うが
フリプ…正式名称フリープレイは、PSが提供している
有料の会員サービスであるPS Plusを利用していると
毎月3本程度のソフトが会員向けに、無料でDL配信され、期間中にDLさえすれば
その後はソフト自体の所有権をPS Plusを継続する限り得られるサービスとなっている。
PSのフリープレイは、少し前の今売るにはちょっと微妙なソフトが配信されるだけ…
と思いきや、ガッツリ最新作などがフリープレイタイトルとして選ばれることが往々にしてあり
ひどい場合は、発売から数ヶ月でフリプ配信というパターンもそれなりにある。
個人的にはソフトの価値を自ら棄損するサービスとして捉えており、やり方がまずければ
ユーザーのソフトに対しての信頼感を大きく損ねてしまう、劇薬のようなサービスであると認識しているが
そのフリープレイの来月3月の配信に、発売から11ヶ月となったFF7Rが配信されることが正式に告知されている。
【PS Plus】『FF7リメイク』が3月のフリープレイに。PS5『Maquette』などもラインアップ
これが生まれる前から伝説さんの末路か…。(呆
6月10日にはPS5版が出るタイトルが、まさかのフリプ配信。
フリプ版はDLC追加やアップグレードは出来ないとは書いてあるが、正直フリプで
このタイトルをこんなに早く配信してしまうのは、今後の展開においても悪手としか思えない。
あとからの追加DLCも含めて、次に買うときには発売日に買う必要はなく様子見をするような
層が増えるのではないかと思われる。なんとも、呆れ果てる展開となっており
これがスクエニの上層部が伝家の宝刀として切り札的に考えていたFF7の
リメイクで行われるというところに、今のFFの迷走具合が改めて出ていると言えるのではないだろうか。
ロード(THE 虎舞竜)並みに果てしない道のりになりそうなFF7Rですが、DLC関連もそんなことになっていたのですね(FF15で大ポカをやってしまったばかりなのに)。
ソニーとしてはネット会員さえ増えればハードの売上もサードの利益も意に介さないのが本音とはいえ、こうもあからさまに見せつけられると只々寒々しいというか‥‥‥
自分がよく引用する元コンパイル社長仁井谷氏の言葉「ゲーム及びゲームの作り手を大事にするのは任天堂。ソニーさんはドライ。儲かるかが全て」(90年代末頃の雑誌・ゲーム批評にて)という言葉が改めて思い起こされます(短期的な利益の過剰な追求は、長期的な信頼にはマイナスにしかならないでしょう‥‥‥)。
FF7自体は(好き嫌いはさておき)ドラクエ3・ポケモン赤緑・モンハンなどと共に社会現象を起こした数少ないRPGなのだから、リメイクを続けるならユーザーの信頼をこれ以上裏切らない形で、と祈るしかありません。
フリープレイのお話は、実は何の驚きもなかったです。最初からあり得る話でしかなかったように思えたので。
というより、セガほどではないものの、ある意味でIPの活かし方が下手なメーカーだという認識は、合併以前のスクウェアの頃(正確には、PS移籍した頃)から感じとられるところがあります。
その根拠がわかりやすいのがFF7のリメイクで、今回のフリープレイの件もそうですし、INTERGRADEのリリースやスマートデバイスでのFIRST SOLDIERの展開でしょう。
(EVER CRISISについては・・・もう1つのリメイクの形として提示するのであれば、長い時間をかけずにちゃんと完結出きるのであれば、それはそれでアリなのかもですが・・・)
その胡座をかいてる余裕はどこからくるのか・・・本当に疑問ですね。