毎週更新の週販記事。メディアクリエイトが情報を公開しなくなったため

新たにファミ通のデータを使っての更新となる。

ファミ通はまず水曜日の22時に、TOP10とハードの販売台数を速報として

発表し、次の日の木曜日にTOP30のソフトランキングを公開している。

今はコロナの影響で金曜日の更新となっている。


先週はPS5とXbox Seriesがロンチとして発売された。

それぞれの本体販売台数がPS5+DEが11.8万台。XSXとXSSが合算で2.1万台という結果となった。

前世代が日本市場で壊滅的だったXboxはともかく、前世代のロンチは30万台を越えて

販売していたPSが、まさかの急降下ということで、週販を長く追っている人間からすれば衝撃的な結果であった。

いくら予約販売分のみでの販売となったとはいえ、これだけしか出荷されていないというところが

一番の驚きどころであり、今や日本の会社では実質無くなってしまったSIEの

日本軽視状況はここまでとは…と改めて感じさせる出荷台数となっている。

今週以降販売がしばらく一般的に無いようで、これから年末商戦でゲーム業界としては

一番の書き入れ時に、日本ではそもそも売る本体が無いというとんでもない事態になると思われる。

PS4のほうも出荷が絞られており、今年の年末商戦はほぼスイッチのみが目立つことになるであろう

結果が今から見えるというものである。ソフトもこの寂しい本体台数を反映して

一番売れたPS5ソフトが、PS4とのマルチであるスパイダーマンで1.8万本。かろうじて

TOP10に入るという体たらくを見せており、PS5のロンチは少なくとも日本では

歴代PSのロンチで最悪な出だしとなってしまった。超高額転売が話題になるほどの

本体出荷不足とはいえ、やはりロンチぐらいは景気良く行きたいものだが

4年目のスイッチとほぼ変わらない台数というのは、もはや日本は捨てているのだろうとしか思えない。


結局の所、先週の1位と2位はPS4で発売された(PS5でも発売されている)

コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォーとアサシン クリード ヴァルハラであったが

PS5がもっと台数が用意されていれば、PS5版も相当売れたのだろうと思われるのにもったいない話である。


スイッチは4年目の年末商戦を迎える状況で、ソフトがガッツリ揃った状態で迎えることになる。

今年発売されたタイトルが、相変わらずのロングセラーを見せているタイトルが多い中で

天穂のサクナヒメの思いがけぬヒットや、今まで本編がPSで展開され最新作の3が

PS4で80万売れたキングダムハーツの音ゲーであるキングダム ハーツ メロディ オブ メモリーが

スイッチ版のほうが売れるという事態に。いくらスイッチのほうが普及台数が多くなっているとはいえ

今までDSやGBAなどの携帯機で外伝的な物が発売されただけのキングダムハーツシリーズが

ニンテンドースイッチ版のほうが売れるという事態になったということも驚きである。

PS4版はまさかのTOP10圏外で、こちらの順位と本数も気になるところだがTOP30の結果はどうなっただろうか。


Sponsored Link

【ファミ通】2020年11月9日~2020年11月15日のソフトランキングTOP30

本日ファミ通で更新された、先週のソフトランキングTOP30は以下となる。

なお、ファミ通はURLを同じもので更新するため、3週ほどするとこのランキングは参照できなくなる。









出典:ゲーム販売本数ランキング 集計期間:2020年11月9日~2020年11月15日

まずは恒例のTOP10の消化率から。

市場での売り切れ状態から、消化率は間違いなく高いことが予想された

サクナヒメは両機種ともに出荷の殆どをさばいたようだ。大成功である。

まだまだ購入できなかったユーザーが多いので、これから出荷が行われれば

もっと数字を伸ばせる伸びしろがある。ただ、やはり予想外の増産は難しいのか

次の出荷はかなり時間が空くとの情報も。もっともスイッチはe-shopでDLランキング1位を

記録しているのも確認されているので、スイッチ版だけで5万本以上売っているのはほぼ確実だろうか。

CoD、アサクリの消化率はまずまず。2週目以降も売れるはずなのでこちらも在庫をさばける状況だろう。

スパイダーマンはPS4とPS5マルチだが、いずれも消化率がかなり低い…これは年末にたたき売りされたり

最悪福袋に入れられる可能性も出てくるような売れ行きとなっている。PS4のスパイダーマンは

かなり売れていたが、今回のは完全に失敗の状況になっているように見える。

キングダム ハーツ メロディ オブ メモリーの消化率もあまり芳しくない。

この手のゲームは大きく売れることが期待できないので、こちらも投げ売りされる可能性がありそうだ。

もっともスイッチ版はなんとか売り抜けられるかもしれないが。ピクミン3デラックスが

順調に売り上げて、来週にはおそらくWii U版の売上を抜くのではないかという推移で来ている。

こちらもDL版を含めれば、ハーフミリオン到達は余裕といったところか。


11位以下の新作にも触れる。まず11位にPS3ゲームのリマスター的タイトルとなる

デモンズソウルがランクイン。貧弱だったPS5のロンチタイトルではスパイダーマンと並ぶ

注目株(とはいえ、リマスタータイトルがロンチの目玉なのは如何ほどか…と思うが)だったが

やはりPS5本体が芳しくないので、こちらも売上が芳しくない。消化率も惨憺たるものだ。

元はフロム・ソフトウェアが制作したタイトルだが、今回のリマスターにはフロム・ソフトウェアは

関わってないということと、ポリコレ配慮が過剰すぎたようでかつてのユーザーからも不満の声が多く出ているようだ。


PS5版のCoDとアサクリもそれぞれランクインだが、来週以降PS5本体の

出荷がかなり少なくなる(流石に0ではないと思いたいが…)はずなので

これはかなり厳しいのではないだろうか。PS5ロンチタイトルは全てまとめて

今年の年末商戦で投げ売りされているのでは…?と思わずにはいられない有様だ。


12位にはメダロットクラシックスプラスがランクイン。

まさかキングダム ハーツ メロディ オブ メモリーのPS4版より売れてしまうとは…。

メダロット自体は一時期かなり人気があったが、今ではかなり零細コンテンツ化しているので

この結果は個人的にも意外であった。やはりユーザーが多いというのは強いということか。

PS4版キングダム ハーツ メロディ オブ メモリーがその下でこれはかなりまずいのでは…。

消化率はこちらもかなり売れ残っている模様で、年末商戦で果たしてどれだけ消化できるだろうか。


ダークホースとしては乙女ゲーのピオフィオーレの晩鐘 -Episodio1926-

8.5千本を販売して16位と健闘しているというところ。消化率も見る限りでは出荷分をほとんどさばいた状況である。

このタイトルは2018年にVitaで一作目が発売され、その後2019年にスイッチに追加要素を盛り込んだ

完全版的なものが発売されていて、これらはいずれも確認できる限りでは5千本台の販売台数であったが

今回の続編となるこのタイトルでは、8.5千本という乙女ゲーというジャンルからすれば

驚異の伸び率を見せている状況ということになる。乙女ゲー自体は非常にニッチなジャンルになるため

これは単純にこれだけユーザーが増えたと捉えて良いのだと思う。あつ森で新たな乙女ゲーを

嗜む層が増えたということなのかもしれない。いずれにせよオトメイト、ひいてはアイディアファクトリーの

英断は大成功であったという結論になるということだろう。今後も乙女ゲーは一定の存在感を見せていくかもしれない。


定番タイトルは、PS5も発売してランクインをしたことを踏まえて多くが

定位置から外れているが、ブレスオブザワイルドはしぶとく28位にランクイン。

これで発売週から続く、194週連続ランクインという記録はまだ継続することとなった。

今週はゼルダ無双 厄災の黙示録が発売、ツイッターでも案の定トレンドになっていたので

また相乗効果で売上が伸びることが期待できる。来週の結果を楽しみに待ちたい。

そしてマリオカート8DXはもはや1万本台を毎週安定して売り上げる化け物っぷり。

こちらの圧倒的な安定感も、このようなランキングになるとより目立つというものである。


にほんブログ村 ゲームブログ ゲーム評論・レビューへ
にほんブログ村