かつて、コナミのゴシックホラー調アクションゲームで
根強い固定ファンを持つ骨太アクションゲームとしてリリースされていた
悪魔城ドラキュラシリーズ。
ファミコンの全盛期にディスクシステムでリリースされて以来、その世界観に
魅了されるユーザーが一定数いたタイトルで、カルトな人気を誇ったゲームである。
海外ではキャッスルヴァニアの名前で知られ、海外でも人気が高いタイトル。
特に探索型横スクロールアクションゲームを、任天堂の海外で同じく人気の高い
ゲームと名前をプラスしてメトロイドヴァニアと称したジャンルがあるなど
昔からのゲーマーからの人気が高い。スマブラSPにはシモンとリヒターが参戦もしている。
そんな歴史あるカルトな人気を誇った悪魔城ドラキュラシリーズも、これだけ人気があったにも
関わらず、ある時期を境に新作がほとんどでなくなってしまった。
一説には、既にコナミをやめた某カントクの影響があったという説もあるが
いずれも確定している話は出ておらず、噂の域を出ない話ではあるが、確かに
某カントクが強権を持っていたとされる時期から新作が出なくなったのは間違いない。
ちなみに某カントクは、一部悪魔城ドラキュラの作品に関わっていたが、2014年に
悪魔城ドラキュラ ロード オブ シャドウ2がPS3とXbox360に出て以来
コナミからの悪魔城ドラキュラシリーズの新作は出ていない(過去の作品のコレクションタイトルなどは発売)
1997年以降、悪魔城ドラキュラの新作のほぼ全てに携わっていた
ゲームクリエイターにIGAこと五十嵐孝司氏がいる。
悪魔城ドラキュラ以外にも、コナミの有力タイトルに多く関わっており
まさにコナミを支えたクリエイターの一人であったが、コンシューマーゲームから
モバイルゲームを作る部署に異動になってからは、思うようにゲームを制作することが出来ず
2014年3月末に五十嵐氏はコナミを退社することになる。
そのIGA氏が、現在所属するのがArtPlayである。IGA氏が
設立メンバーとして関わったゲームデベロッパーであり、中国の実業家が興した会社である。
今はそのArtPlayのメインゲームクリエイターとして、悪魔城ドラキュラの血脈を
受け継いだスピンオフのアクションゲームを、インティ・クリエイツから2018年に全機種マルチで発売した。
そのタイトルがBloodstained: Curse of the Moonである。
悪魔城ドラキュラに深く関わったIGA氏の、ドラキュラスピンオフ作品として喧伝された
このタイトルは、発売から1週間で10万DLを記録した。まさに注目度抜群だった
このタイトルが、発売から2年以上経った現在ではマルチ合算で60万本以上を販売しており
半分の売上がスイッチ版であるということが、海外のメディアによって報じられている。
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『Bloodstained: Curse of the Moon』がマルチ合算で60万本の売上を達成!うち半分がスイッチ版ということが明らかに!
Bloodstained: Curse of the Moonは8ビットで表現された
昔懐かしのアクションゲームとして仕上がっている。
まさに悪魔城ドラキュラが生まれたディスクシステムの頃と同じ表現で
作られたドラキュラ風の世界観は、悪魔城ドラキュラの新作を待ちわびていた
プレイヤーから概ね好評で受け入れられた。発売は当時メインだった全機種…
つまり、スイッチ・PS4・Xbox one、そして携帯機種の3DS・Vita、更にはPCにも
発売されており、まさに全機種マルチという販売であった。
発売から一週間でDL数が10万を越えた本作だが、それから2年半ほど経った
現在、このタイトルがマルチ合算で60万本以上を売り上げ、その半分がスイッチ版であることが報じられている!
Bloodstained first made a name for itself with the Kickstarter campaign created by Koji Igarashi. After the Castlevania series languished for many years, fans were interested in seeing Igarashi do something new with the genre. But Igarashi’s project also spawned a completely different game from Inti Creates in the form of Bloodstained: Curse of the Moon, a retro action game.
It’s been well over two years since Bloodstained: Curse of the Moon was released, and ultimately it was a big success. Inti Creates CEO Takuya Aizu told Nintendo Everything that the game “is currently at over 600,000 copies sold, thanks in part to a boost powered by the release of Curse of the Moon 2.” We were also informed that more than half of those sales are on Nintendo’s console and Inti Creates is “very grateful to the Switch fans who have played the game so far.”
引用元: Bloodstained: Curse of the Moon 1 has sold over 600,000 copies, more than 50% on Switch
というわけで、今年の7月には続編の2が発売された
『Bloodstained: Curse of the Moon』が、2の発売という影響もあって発売から2年半あまりで60万本。
うちスイッチで半分である30万本を売り上げたという景気のいい話が出ている。
やはり、この手のゲームについてはもはやスイッチ一択というレベルで売れることが
明らかになったというわけで、今度は7月に発売した2(概ね好評)がどんな売上比率になるかが
今から楽しみであるというものである。何かしらの節目の売上に到達するのは
しばらく時間がかかるだろうが、その際にまた売上比率に言及されれば面白いなと思う。
スイッチの独自の強みは、PS5とXbox Seriesが発売しても変わらないので今後も安定した売上が見込めるだろう。