昨日、セガより電撃的に発表されたハードである

今年の10月6日を以って、発売されてから30周年という節目を迎える

セガ唯一の携帯ハード・ゲームギアを更に小さくして

手のひらサイズにしたというゲームギアミクロ


【売り方が…】『ゲームギアミクロ』が2020年10月6日に発売されることが電撃発表!


据え置きハードのミニ化はここ数年の流行りで、すでにファミコン・スーファミ・PS・メガドライブ・PCエンジン

そしてネオジオと、手のひらサイズのコンパクトなファンアイテムが多数登場している。

一部を除いて、概ねかつてのファン、そしてある程度の新規ファンも取り込んで好評を得ている企画であり

小型化が喜ばれるようなハードは、あらかた商品化されているという状況にある。

そんな中、突然セガが前触れもなく発表したのがゲームギアミクロということである。


今まで携帯機も任天堂のゲームボーイを始め、様々なハードが出てきたが

今回は携帯機というくくりでは初のミニ化という企画になる。

しかし、もともと携帯機は携帯するためにハード自体がコンパクトな設計になっており

据え置きハードほど、小型化に対する需要は潜在的には低いと考えられる。

昨日の記事の通り、セガはこのゲームギアミクロを4980円という価格で販売することとしたが

今までのミニ化のように多数のタイトルが収録されているのではなく、4色の本体カラーバリエーションを用意し

更に色ごとに収録タイトルが違うという、悪い意味で斜め上な販売戦略を出してきている。



画面ももともと携帯機でそんなに大きくないものが、更に小さくなっているという状況で

このゲームギアミクロを懐かしむような世代には、画面もかなり見づらいと感じるのではないか?

と言ったレベルの画面サイズになっており、上に貼った公式のPVはただのファンアイテムであるはずの

ゲームギアミクロの評価が、GoodとBadが半々ぐらいの割合になっていて、かなり不評であることがわかる。

個人的にも色々売り方がひどいと思う次第である。


ゲームギアミクロについては、収録タイトルが各色で違うことを書いたが

その収録タイトルも一つの本体につきわずか4本と他の

ミニシリーズと比べると圧倒的に本数が少ないという問題点もある。

最初に聞いたときに耳を疑ったこの収録タイトル数なのだが、初期案はもっとひどかったことが

ゲームギアミクロの開発者インタビューによって明かされている。


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ゲームギアミクロ開発者『ゲームギアミクロは当初1台に1タイトルのみ収録予定だった』

1台が4980円、それぞれの色に収録されているのは4タイトルのみで

被りが無いという特性上、収録タイトル16タイトルを楽しむためにはスイッチライトを買うのと

ほぼ同等の出費を求められるという他のミニシリーズでは有り得ない販売戦略をとってきたゲームギアミクロ。

公式PVでBad評価をした人の多くは、この収録タイトルの少なさについてもおそらく

その評価を下した要因になっていると考えられるが、ゲームギアミクロを開発した

スタッフによると、なんとゲームギアミクロは当初1台に付き1タイトルの収録で

たくさん本体を買ってもらうことを前提に企画を進めていた…という驚きの話が語られている。

――ゲームギアミクロはブラック、ブルー、イエロー、レッドの全4種類を発売すると伺いましたが、なぜ4色分の本体カラーを用意したのでしょうか?

奥成氏: ゲームギアの基本カラーが4色だからです。最初に発売した本体がブラックで、中期からはブルー、イエロー、レッドとカラー展開をするようになったんですよ。

――カラーごとに4タイトルずつ収録し、それぞれ収録タイトルが違っているそうですね。

奥成氏: 実は当初の企画では、遊べるゲームは1ハードにつき1タイトルで、たくさん集めるというのがコンセプトでした。ですが、4,980円で1本しかゲームが遊べないのは、お値段的にちょっとどうかと思いましたので、せめて3タイトルは遊べるようにしたいと私のほうから企画変更の提案をしました。開発スケジュールとの兼ね合いとかがいろいろとありましたが、途中からさらに欲が出てきまして、エムツーさんにも相談して、4本ずつ⼊れることになりました。本体バリエーションも、ホワイトとかスモークとかカラーバリエーションはもっと増やせるんですけど、あんまり増やすとお客さんも困るだろうということで基本カラー分のバリエーションということで、4種類を出すことにしました。

というわけで、4タイトルでも少なすぎると感じるのに当初は1台1タイトルだったということ。

奥成氏の提言により、最終的に4タイトルになったということだがこれですら英断ともいい難い。

正直、最初の企画のままで進められていたらとんでもない悪い意味の反響が起こっていたのは間違いないだろう。

今の時点ですら収録タイトルのあまりの少なさに苦言が噴出している。

そもそもの企画をした人間の正気を疑うような話が、さらっと開発者スタッフから出てくることにさらなる闇を感じる。

今のセガはユーザーに対しての娯楽を提供するという当たり前の気持ちを忘れてしまっているのではないだろうか。


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