ファミコンから始まったといっていい家庭用ゲーム業界の歴史(海外ではその前にアタリがあるが)
1985年にスーパーマリオブラザーズが全世界で大ヒットしてから、CSゲーム業界は
活気づき、それから隆盛の時代もあれば、今の時代は衰退期には入りながらも
スイッチの存在で、再びCSゲーム業界は少しづつ活気を戻しているようにも見える。
ファミコン発売が1983年で、それから37年。すでに四半世紀はとうに超え
次はメインの業界になってから半世紀という歴史も見えてきた家庭用ゲーム業界。
その歴史の中には、大流行となって多くの人に遊ばれたハードもあれば
残念ながら商業的に成功はせずに、ひっそりとその寿命を終えたハードというのも存在している。
娯楽産業という浮き沈みの激しい業界では全てが成功することは当然ながら無理な話であって
今まで流行したハードの影でそのような運命をたどったハードもある。
中には存在は知りつつもそのハードで遊んだことが無いというハードも人によっては結構あると思うのだが
今回、ゲーム業界の歴史で見れば後者…すなわち商業的には失敗したであろう
あの携帯ハードが、流行りのあの形での復刻となって発売されることが本日電撃的に発表されている!
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セガ唯一の携帯機『ゲームギア』が『ゲームギアミクロ』となって2020年10月6日に発売されることが電撃発表!しかし…
今はサードパーティであるが、かつてはハードホルダーのファーストとして
ゲーム業界の覇を任天堂と争っていたメーカーであるセガ。
任天堂には無い持ち味をかつては持っていたメーカーで、特にメガドライブからの
セガサターン、ドリームキャストといったハードにおいては、今でも支持する熱いユーザーが多数いる。
あまり語ることはないが、管理人もセガサターンというハードにはかなり思い入れがある。
そんなセガがハードホルダー時代に出していたハードで、唯一の携帯機…
ゲームギアというハードがかつて存在していた。
当時ゲームボーイしかなく、携帯ゲームハード市場では一人勝ちの状態であった
任天堂に対抗するべく、セガが発売した携帯ゲームハードがこのゲームギアである。
1989年4月にゲームボーイが発売され、その1年半後の1990年10月にセガから発売されたのがこのゲームギア。
余談ではあるが、更に2ヶ月後にはPCエンジンの互換型携帯機PCエンジンGTも発売されている。
当時のゲームボーイはまだモノクロの表現しか出来なかったが、このゲームギアは
液晶部分がカラーとなっており、携帯機初のカラー液晶搭載機となっている。
ゲームボーイよりも見た目の高級感や重量感もあったが、表現がカラーになったりした分
電池持ちが非常に悪いという弱点を抱えており、アルカリ電池を6本用いても
ゲームの稼働時間は3時間程度と燃費の悪さがあった(これも余談だがPCエンジンGTも同じ課題を抱えていた)
ソフトもGBと比べるとあまり良いタイトルが出たとはいい難く、結局最終的に日本国内では
180万台程度、海外では健闘して860万台を販売し世界累計でなんとか1000万台は販売しているものの
結局GBと比べて短命に終わった、失敗ハードに分類されるのは間違いないハードとなっている。
そんなセガの唯一の携帯機であるハードであるゲームギアが
今ゲーム業界で流行りの手のひらサイズ…すなわちミニ化した
ゲームギアミクロがオリジナル発売からちょうど
30年経つことになる今年の10月6日に電撃的に発売されることが本日発表された!
セガは、携帯ゲーム機「ゲームギアミクロ」を10月6日に発売する。価格は4,980円(税別)。あわせて6月3日よりAmazon、楽天ブックス、セガストアにて予約受付が開始された。
「ゲームギア」は他に先駆けてカラー液晶を搭載し、1990年10月にセガ・エンタープライゼス(現・セガ)より発売されたセガの歴史上唯一の携帯専用ゲーム機。本体サイズは「ゲームギア」の40%弱となる80mm×43mm×20mm(幅×高さ×奥行き)、約1インチのモニタを搭載した極小サイズとなっており、4色のカラーバリエーション(ブラック、ブルー、イエロー、レッド)ごとに異なる4タイトルが収録される。また、中断セーブ機能も搭載されているほか、電源はUSBケーブルによる給電に加え単4電池2本でも動作する。
はっきり言って微妙…の一言に尽きる。
据え置きハードを手のひらサイズのミニチュア化するのはともかく
携帯機を小さくしてもあまり有り難みがないというか…
(任天堂にもミクロを冠したハードがあるが、あちらは現在プレミア)
突っ込みどころが多いのだが、まず液晶のサイズが1インチというのは小さすぎる。
特にすでに老眼状態である管理人などは、文字を読んだりするのだけでも一苦労になりそうだ。
また本体は4980円で手頃な価格に見えるが、4色のカラーバリエーションが用意されており
カラーによって収録タイトルが違うということと
そもそも4タイトルしかそれぞれ収録されていないという
とても微妙で、アコギな売り方に見えると感じるのは管理人だけではないと思う。
収録タイトルでやりたいタイトルが、もし各色に分散している場合(引用先の記事に収録タイトル記載あり)は
なくなく全てを買う羽目になり地獄のような売り方になる。一台4980円としても消費税を入れれば約5500円。
4台買えばスイッチライトを買うのとほぼ同等という値段設定となっており正気か?と思わずいいたくなる。
もともとのゲームギアにもあった画面を大きく拡大できる外部周辺機器のビッグウィンドーも4色全て買うと
その特典でついてくるという鬼畜仕様で、よほどのコアなファン以外は手を出さないのではないかと思われる売り方である。
開発自体はメガドラミニを制作したチームと一緒ということで、実績はあるものの
おそらく販売元もそんなに売れないことを見越しているのか、販売するところが
アマゾン・楽天ブックス・セガストアと、現時点ではPCエンジンミニと同じように
一般小売には流通させないように見える売り方となっており
ターゲットがあらかじめ決まっているであろう商品となっている。
E3期間が近いこともあっての発表というのもあるのだろうが、これは完全に滑っていると
個人的には思う次第であり、一体どれだけの台数が売れるのやらと少々呆れた気持ちになっている。
今のセガらしいなとも思ってしまうのが、また悲しいところでもあるのだが。
4色セットは完売とか・・変なレンズが付いてるんで極少数って訳じゃないと思うけど、そんなに売れるアイテムじゃないだろうに。足元みた商売なんだなー。
最初は1台につき1本のタイトルとか狂った仕様を考えていたみたいですからねぇ…。
4色セットは即完売と聞いてますが、おっしゃるようにおそらくそんなに数を用意していないと思いますね。流石に特典が拡大鏡的なものだけでは…。
PCエンジンミニやPSクラシック以上に買う意義が分からない。
メガドラミニでの凄まじい本気度はどこに行ってしまったのか。
これはよほどのファン以外には不評になってますね。
4色4タイトルで分ける意味は本当に意味がわかりません。
全部同じタイトルを収録してコレクター的な人が4色買えばいい仕様のほうが良かったように思います。
ゲーム機として考えるとどうなのか?という不満な点はありますが、おもちゃとして考えるとアリなのかな?とは思いました。
ただ、3DSでのゲームギアバーチャルコンソールも充実してたとはいい難い感じがあったので、ゲームギアのタイトルは展開が難しいのかな?とも思いました。
ゲーム機はたしかにおもちゃのひとつなので、その考え方もありとは言えますが、やはり1色につき4タイトルは流石にといったところでしょう。
本体のコストを考えなければ1タイトル1250円程度という計算になりますからね。
今のGGタイトルをそれだけの価値を感じる人が果たしてどれくらいいるのやら。あと画面も小さすぎてターゲットにしている年齢層には視認性的にも厳しいと思いますし(私も手術の影響で老眼状態)どうにもちぐはぐ感が否めません。
確かに3DSで展開していたので厳しいところもあったのでしょうかね。収録タイトルは定番中の定番がほとんどですが…。