皆さん、こんにちは!久しぶりの大型JRPGが発売されると、やっぱりワクワクしますよね。今回は、シリーズに肯定的ではない筆者でさえ面白いと思わせる力があったという評価も見られるほどの作品、『ゼノブレイド3』について、実際にプレイした視点から徹底的にレビューしていきたいと思います。

『ゼノブレイド3』は、過去作のゼノブレイドDEやゼノブレイド2をプレイした人にはもちろん、オープンワールドでの探索やアクションRPGを楽しみたい人も楽しめる作品として話題になっていますが、実際のところどうなのでしょうか?


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ゼノブレイド3の概要と第一印象

雄大な世界「アイオニオン」への招待

雄大な自然が広がる世界「アイオニオン」。「ケヴェス」、「アグヌス」敵対する2国による争いが過熱する中、それぞれに所属する6人の少年少女。なぜ戦わなければいけないのか…真実を知るために、「大剣の突き立つ大地」を目指すというのが本作の基本設定です。

最初にプレイしたとき、正直に言って前作までのゼノブレイドシリーズとはかなり異なる印象を受けました。全体としては2と比較して凄く暗め(ダーク)で世界観設定が鍵なシナリオだなと感じた。10年という限られた刻を生きる2つの陣営の人々の対立→理解と調和というのを壮大な世界観の中で描き切っていたのが印象的でした。

過去作との関連性と新規プレイヤーへの配慮

ゼノブレイドシリーズはそのどれもが独立して楽しめるのはもちろんではあるものの、世界観は通底している。どの作品からでも遊べるというのは長所ではあるものの、1と2とのつながりが顕著に見える本作だけに、ゼノブレイドシリーズの概要を『ゼノブレイド3』内で事前知識として読めるようにしておいてもらえれば、シリーズファンにとっては復習にもなるし、より門戸の開かれたものとなっただろうという点は、確かに感じました。

戦闘システムの進化と魅力

過去作から大幅に改善されたAI

戦闘は1と2の要素を引き継ぎながらも、AIが賢くなったことによってコンボが簡単に繋げられるようになり、爽快感が上がったというのは、実際にプレイしてみて強く感じたポイントです。

特に印象的だったのは、オートバトルは非常に優秀で、レベルさえ負けていなければ安全に勝利してくれる点です。従来のゼノブレイドシリーズでは、戦闘システムの複雑さに圧倒されることが多かったのですが、本作では初心者でも気軽にプレイできるように配慮されています。

ブレイクコンボの爽快感

ブレイクのあとはダウン、ダウンのあとはスタンorライジングと繋ぐことで怯み時間を延ばし、バーストorスマッシュでフィニッシュとなる。このブレイク始動のコンボは大ダメージを稼げる上に演出も派手で気持ちよく、ゼノブレイド3の戦闘において爽快感のある唯一の点だ

実際にプレイしてみると、このブレイクコンボが決まった時の爽快感は格別です。うまくブレイクコンボがループして敵を完封できたときの満足感は間違いなく本作の長所といっていいと感じました。

戦闘の戦略性について

ゼノブレイド3の戦闘は戦略性が高く、攻撃技によっては特定の方向から攻撃するとダメージが上がったり追加効果が付与されたりする。できることが多いものの、UIがすっきりと分かりやすくまとまっており、操作しやすい

一方で、終盤が近づくとブレイクに耐性を持つ敵がバカみたいに増えるといった問題点もあります。これは確かに戦闘の単調さを生む要因の一つですが、全体的には戦略性の高い戦闘システムと言えるでしょう。

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ストーリーと世界観の深さ

アイオニオンの世界設定

ノアたちがいるこの世界「アイオニオン」は、「ケヴェス」と「アグヌス」の2つの大国の戦いが日常的に起きています。ノアたちを含む国民たちは、生まれた戦うことが宿命づけられており、彼らの寿命である「10年」を戦場で生き抜き、その10年の寿命を全うすると「成人の儀」がおこなわれることが最大の栄誉となっている世界

この設定は非常に重厚で、プレイヤーに深い印象を与えます。元々同じだった世界が一人の男の探究心により、二つの世界に分かれます。この二つの世界とは、「ゼノブレイド」の「巨神と機神の世界」と「ゼノブレイド2」の「巨神獣と世界樹の世界」のことという複雑な世界観が徐々に明かされていく過程は、まさにJRPGの醍醐味と言えるでしょう。

メビウスの存在と物語の核心

メビウスの正体は、世界が衝突する瞬間に溢れた「未来を恐れ、永遠の今を求める」という気持ちや想いなどが具現化した存在

この設定は非常に哲学的で、ゼットは、世界を静止させ閉じた世界を永遠に漂おうとした。そして執政官として君臨した他のメビウスも、両国の戦争で得た命を糧にしており、時には戦争の様子を劇場で鑑賞し楽しんでいたという描写は、戦争の理不尽さを強烈に表現しています。

UIとユーザビリティの大幅改善

チュートリアルの充実

ゼノブレイド3のチュートリアルは、画像付きで分かりやすくまとまっており、メインメニューのシステムから見返すことも可能だ。要所要所でしっかりとチュートリアルが設けら、さらに矢印で該当箇所を示しているため、初心者でも操作を覚えやすい

この改善は本当に素晴らしく、従来のゼノブレイドシリーズで問題となっていた「複雑すぎて理解できない」という問題が大幅に解決されています。

ナビゲーション機能の便利さ

特にメインストーリーなどアクティブなクエストの目標地点までの最短ルートを表示する「ナビゲーション」は、高低差のある場所への行き方も示してくれる便利な機能

これは本当に革命的な改善で、迷子になりがちな広大なフィールドでも安心して探索できるようになりました。

探索とフィールドの魅力

広大なフィールドと探索の楽しさ

ゼノブレイド3は広いフィールドを好きに移動できるため、クエストを進めずに探索ができる。特に魅力的なのは、同じフィールド内でも桁違いのレベルをしている敵がいることで、レベリングが大好きな筆者としては、わくわくが止まらない

【アイオニオン】は非常に広大な世界で、草原や峡谷のような地形、豊かな水をたたえた海(湖の可能性も?)、そして巨大な岩塊が空中に浮かぶ雲海のような場所も存在します

採集システムの改善

特に採集面において、過去作で今まで煩わしかったであろう拾うモーションが近づくだけで拾ってくれるモーションに省略されたため、快適に採集ができるようになった

これは地味ながら非常に重要な改善で、プレイの快適性が格段に向上しています。

音楽と演出の素晴らしさ

感動的な音楽演出

レビューの場では触れられなかったサウンドについて。筆者は非常に鈍感だったせいなのか、ノーマルモンスターとの戦闘中、流れる旋律が笛だと気づくのに若干の時間を要してしまった。非常に恥ずかしいばかりであるが、おそらくおくりびとをイメージしているのだろう、笛の旋律が、本編とは違いアップテンポで流れてノーマルの敵との戦闘でもつい聞き入ってしまった

音楽への細かなこだわりは、さらに開発者インタビューによると、どうやら笛を一から作ったこだわりようだそうだ。「おくられる命」は本作で最初に出来上がったBGMだそうだが、ノアとミオ、二人の笛の旋律が冒頭を彩っているという点からも伺えます。

映画的な演出

ゼノブレイド3開始直後から、世界観が分かる少し長めのムービーが流れる。ストーリーの始まりは映画を見るようなスムーズさで、ゼノブレイドシリーズをプレイしていなくても飲み込みやすく仕上がっている

このクオリティの高さは、JRPGとしての完成度の高さを物語っています。

実際のプレイ体験と評価

総合的な評価

本作の感想について結論だけ言っておくと、本っっっっっ当に面白かったです。前作から5年が経ったうえでの発売でしたが、プレイしてみて本当に良かったと思えるゲームの1つになりました

『ゼノブレイド3』は、奥深い戦闘が特徴の人気RPGシリーズ最新作。敵対する2つの国の未来をつなぐ物語が描かれます。メディアレビューでは、キャラクター、ストーリー、バトルのどれもが高い評価を受けており、特にシリーズ一番の特徴である戦闘は「中毒性がある」とまで言われています

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プレイ時間と満足度

プレイ時間: 約45時間で本編をクリアできますが、やり込み要素を含めると100時間以上は楽しめる内容になっています。RPGが苦手なユーザーにはおすすめできないが、今作はこだわりがないのなら買って損はない傑作JRPGだといえる

残念な点と注意すべき要素

戦闘システムの複雑さ

主にバトルにおいて、覚えなければならない用語が多いのが少し難しい点だ。その場合、ゲーム難易度がオプションからいつでも変更できるので、まずはイージーで用語を覚えていき、理解できてからノーマルやハードにすると良い

この点は確かに初心者には敷居が高いかもしれませんが、段階的に覚えていけば問題ありません。

操作性の一部改善点

直線で進む際は気にならないが、岸壁などを旋回するのが難しいため前進と後退を使い分ける慣れが必要なのが残念に感じた

バウンダリー(船)の操作性については、確かに改善の余地があると感じました。

新規プレイヤーへのアドバイス

難易度設定の活用

ですが、前作と比べて戦闘要素に慣れない方のためにチュートリアルがしっかりとしていたり、後からでも学び直せるように「訓練」があるので心配はしなくていいでしょう。ボス戦以外は自動で戦ってくれる設定もあります

これは本当に親切な設計で、JRPGに慣れていない方でも安心してプレイできます。

過去作プレイの必要性

恐らく「ゼノブレイド3」から入っても充分楽しめる内容になっているのではないかと想定される。逆に言うと、この内容からどのように「ゼノブレイド1」と「ゼノブレイド2」につながってゆくのだろうかという点は気になるところだが、恐らく本作からプレイしてみて「ゼノブレイド1」と「ゼノブレイド2」が気になったら遡ってみる、というような遊び方も可能そうだ

おすすめポイントまとめ

3つの特に優れた点

1. 戦闘システムの進化: AIが賢くなったことによってコンボが簡単に繋げられるようになり、爽快感が上がった

2. 世界観の深さ: 重厚なストーリーと哲学的なテーマが見事に描かれている

3. ユーザビリティの改善: チュートリアルやナビゲーション機能が大幅に改善された

購入を検討すべき理由

ゼノブレイドシリーズの良い点は、キャッチーなキャラクター、映画のようなカットシーン、奥深いバトル、面白いやりこみ要素が豊富と、JRPGに求められる要素がすべて高いレベルで実現されています。

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まとめ:買って損なしの傑作JRPG

ゼノブレイド3は、確かに一部の問題点はありますが、それを補って余りある魅力にあふれた作品です。ストーリーもしっかり作り込まれているので没頭でき、クエストなど寄り道も存分に楽しめる。少なくとも筆者は今のところ買って良かったと心から思っている

JRPGファンであれば、間違いなく「買って損なし!」と断言できる作品です。複雑な戦闘システムも、優秀なチュートリアルとオートバトル機能により、初心者でも安心してプレイできます。

アイオニオンの世界で繰り広げられる壮大な物語を、ぜひ皆さんも体験してみてください。きっと、忘れられない冒険になることでしょう。

ニンテンドースイッチを持っているなら、このタイトルは絶対に見逃せません。JRPGとしての完成度の高さ、ストーリーの深さ、そして改善されたゲームシステムの数々が、きっと皆さんを満足させてくれることでしょう。