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ニンテンドースイッチユーザーの永遠の悩み:ジョイコン故障の実態

ニンテンドースイッチを愛用している皆さん、こんな経験はありませんか?ゲームをしていると勝手にキャラクターが動き出したり、スティックを触っていないのにカメラがクルクル回ったり…。これらの症状は「ジョイコンドリフト」と呼ばれる現象で、多くのスイッチユーザーを悩ませている問題です。

今回は、この厄介なジョイコン故障について、原因から解決方法まで詳しく解説していきます。長年ゲーマーとして様々なハードウェアを見てきた私の経験も交えながら、読者の皆さんが実際に行動できる具体的な情報をお届けします。

ジョイコン故障の深刻な現状と世界的な問題

アメリカでは集団訴訟にまで発展

ジョイコンの故障問題は日本だけでなく世界的な問題となっており、アメリカでは任天堂に対して集団訴訟が起こされるほど深刻な状況になっています。スティックが勝手に動くドリフト現象は、ジョイコンのパーツや素材に問題があるとして、任天堂に対し集団訴訟を起こしました。これは単なる個人的な不満ではなく、製品として根本的な問題があることを示しています。

ユーザーの実体験から見る故障の頻度

実際、僕もニンテンドースイッチのジョイコンは、これまでに3回故障して修理に出しましたという声があるように、一度だけでなく繰り返し故障するケースが多いのが特徴です。本体を買って1ヶ月もしないうちにスティックが壊れたという報告もあり、製品の耐久性に大きな疑問が投げかけられています。

スティックドリフトの正体:なぜ勝手に動くのか?

ドリフト現象の具体的な症状

ジョイコンのスティックが勝手に動いてしまう現象であるスティックドリフトには、以下のような症状があります:

1. 勝手な移動: キャラクターが操作していないのに一方向に動き続ける

2. カメラの異常回転: 視点が勝手にクルクル回転する

3. 入力の無反応: スティックを動かしても反応しない

4. 過敏な反応: 軽く触っただけで大きく動く

故障の根本的な原因を解明

アナログスティックの動きを感知するセンサー部分に、スティックを操作するたびに少しずつ摩耗して出るプラスチックカスが溜まることが主な原因です。さらに詳しく分析すると:

物理的な摩耗

Joy-Conのアナログスティックの支柱部分は、プラスチックでできています。度重なるゲームプレイにより、プラスチックは摩耗し、正しい動きを認識できなくなります

バネの金属疲労

アナログスティックを中心に戻るために、内部にはバネが実装されています。このバネが金属疲労などによって曲がると、中心点からずれたまま正しい位置に戻らなくなります

ホコリの蓄積

ジョイコンのスティック部分やボタンに問題がなく、Nintendo Switch本体の基盤が故障していることもあるので判断が非常に難しいです

今すぐできる!ジョイコン故障の応急処置方法

1. ストロー吹きかけ法による簡易修理

意外に思われるかもしれませんが、ジョイコンのスティックに向けてストローで息を吹きかける。たったこれだけで改善する場合があります。この方法の手順は以下の通りです:

1. 清掃の準備: 綿棒などで汚れを取ればOKですが、”無水エタノール”を用意すれば綺麗に掃除することができますよ

2. 息の吹きかけ: 唾液が入ってしまわないように要注意しながら、スティック周りに息を吹きかけます

3. ラバー部分の清掃: ジョイコンのスティックにはホコリの混入を防ぐためのラバーが被せられているのですが、こちらも捲るようにして息を吹きかけておきます

効果の確認方法

任天堂スイッチでは「設定 > コントローラーとセンサー > スティックの補正」からジョイコンのスティックの挙動を見ることができるので、こちらをチェックしつつ息を吹きかけていくのがおすすめです

2. シンクロボタンによるリセット

ジョイコンの側面にあるシンクロボタンを押すことで、一時的にSwitch本体との接続を切ることができます。シンクロボタンを押した後、AボタンやL/Rボタンなど、どこかのボタンを押すことで再接続されます。この方法で一時的な不具合が解消される場合があります。

3. 本体とソフトウェアのアップデート

Switch本体のバージョンが最新ではなかったり、ソフトウェアの更新がされていなかったりすると正常に動作しないことがあります。定期的なアップデートで改善される場合もあるため、まず最新版にアップデートしてみましょう。

ジョイコン修理の選択肢と費用比較

任天堂公式修理サービス

修理費用と期間

任天堂のジョイコン修理費用は、1本あたり2,860円(税込)。修理期間は10日〜14日です。修理方法は配送修理のみとなっており、別途配送料が必要になります。送料については、配送地域や配送業者によって異なりますが、概算で約1,000円ほど掛かるとイメージしておきましょう。

保証期間内なら無料

ただし、保証期間内かつ過失による故障でなければ、送料を含め無料で修理をしてもらうことができます。購入から1年以内であれば、まず公式修理を検討しましょう。

街の修理店による修理

メリット

スティック修理など簡単なものなら2,000円程度と公式修理よりやや安価で、修理にかかる時間もジョイコンだけなら当日で修理してくれますよ。中には最短30分で修理してくれる「スマホスピタル」のような業者もいるため、急いでいる場合は非常に便利です。

注意点

技術力に差があるため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。修理後の保証内容も事前に確認しましょう。

自分で修理する場合

必要な費用

修理器具は一度購入すれば使い回せるので、次に故障したときもパーツのみの購入で済みますよ。おそらくどれも純正ではないので安いもので良いかとは思いますが、個体差があるようなのでレビューを参考に不良品の場合は速やかに返品交換に対応してくれるショップで購入したほうが安心です。

リスクと注意点

ジョイコンを自分で修理する場合は全て自己責任です。一度分解してしまうと、何か不具合があってもメーカー修理が受けられなくなる点は念頭に置いておきましょう。

修理VS買い替え:どちらがお得?

経済的な判断基準

Switchのジョイコンの新品価格は、メーカー希望小売価格(税込)で「片方:4,114円」「左右セット:8,228円」(2023年12月現在)となっています。したがって故障箇所が2つ以下であれば、修理の方が安く済むことが多いです。

修理がお得なケース

– 故障箇所が1~2か所

– 購入から1年以内(保証期間内)

– 他の部分は正常に動作している

買い替えがお得なケース

故障箇所が3つ以上あったり、水没等で故障範囲が広い場合は新品に買い替える方がお得です

環境面でのメリット

修理のメリットはお金だけでなく、故障したジョイコン処分の手間を省けることです。ジョイコンの内部にはリチウムイオン電池が内蔵されていますが、曲げたり潰れたりすると発火・爆発に繋がる大変危険な物質です。適切な処分が必要なため、修理による延命は環境面でも意義があります。

ジョイコン故障を防ぐ!効果的な予防策

1. 使用頻度の分散

故障対策というよりユーザーの心得になりますが、シンプルに使う頻度を減らすことです。これが実は一番確実な故障回避対策といえます。ジョイコンに限らずそもそも電子機器は消耗品なので、使用すればするほど寿命は縮まり何らかの不具合も出てきます。

具体的な方法

– アクションゲームではProコントローラーを使用

– 複数のコントローラーをローテーション使用

– 激しい操作が必要なゲーム時は代替コントローラーを活用

2. 適切な清掃とメンテナンス

スティック周りやボタンの清掃は、柔らかい布で拭いたり、カメラ用ブロアーでほこりとを飛ばしてあげると良いです。ゲームをプレイしないときはジョイコンを適切に保管し、ほこりがつきにくいようにしましょう。

推奨清掃頻度

– 日常使用後:柔らかい布での表面清拭

– 週1回:綿棒による細部清掃

– 月1回:ブロアーによるホコリ除去

3. 物理的な保護対策

ジョイコンを振り回したりなどの激しい動きを必要とするゲームをプレイする場合は、ケースを装着しておいた方が安心です。また、スティックの負担を軽減させるアクセサリも売られています。複数のメーカーが出していますが、代表的なものとしてはスティックダメージストッパーがあります。

4. ゲーム選択による配慮

ジョイコンが壊れやすいゲームにはある一定の傾向があるようです。当然と言えば当然なのですが、シューティングやアクションなど激しい操作が行われるゲームほどジョイコンが壊れやすい傾向にあるようです。有名な例で言えば、スプラトゥーンですね。

高リスクゲームジャンル

– FPS/TPSゲーム(スプラトゥーン、フォートナイトなど)

– アクションゲーム(スマブラ、マリオオデッセイなど)

– レーシングゲーム

これらのゲームをプレイする際は、ジョイコン以外のコントローラーの使用を強く推奨します。

故障したジョイコンとの上手な付き合い方

完全に諦める前にできること

故障が疑われる場合でも、完全に使用不可能になる前に以下の対策を試してみましょう:

1. 設定での補正機能の活用

2. 清掃による改善の試行

3. 使用頻度の調整

4. ゲームジャンルの見直し

長期的な戦略

ひとつのジョイコンを使い続けるのも、負担がかかって良くありません。別でジョイコンを用意したりプロコンを使って、コントローラーの負荷を分散させてあげましょう。

複数のコントローラーを持つことで:

– 修理期間中も継続してプレイ可能

– 各コントローラーの負荷を軽減

– ゲーム体験の向上

まとめ:ジョイコン故障と賢く向き合う方法

ニンテンドースイッチのジョイコン故障は、残念ながら避けて通れない問題の一つです。しかし、適切な知識と対策があれば、その影響を最小限に抑えることができます。

重要なポイントを再確認

1. 応急処置: ストロー吹きかけやシンクロボタンリセットで一時的改善を図る

2. 修理選択: 故障箇所が2か所以下なら修理、3か所以上なら買い替えを検討

3. 予防策: 使用頻度の分散、定期清掃、保護アクセサリの活用

4. 長期戦略: 複数コントローラーによる負荷分散

ゲームを存分に楽しむためにも、コントローラーの状態には常に気を配り、必要に応じて早めの対処を心がけましょう。故障は不便ですが、適切に対応すれば必ず解決できる問題です。

皆さんがこの記事の情報を活用して、より快適なゲームライフを送れることを願っています。ジョイコンの調子が悪いと感じたら、まずは今回紹介した応急処置方法から試してみてください。そして必要に応じて、信頼できる修理サービスを利用したり、新しいソフトや周辺機器の購入を検討してみてはいかがでしょうか。

最後に、ジョイコン故障は多くのユーザーが経験する共通の問題です。一人で悩まず、同じ経験を持つゲーマーコミュニティとも情報を共有しながら、買って損なし!と言えるゲーム環境を整えていきましょう。定期的なメンテナンスと適切な使用方法で、長く愛用できるコントローラーを維持していくことが、真のゲーマーとしての賢い選択と言えるでしょう。