ここのところ、にわかにPS界隈で大きな話題となっていた
主に女性のセクシャル表現に関する、過剰とも言えるような規制の数々。
【まばゆい光】PS4版『ノラと皇女と野良猫ハート』の表現規制がひどすぎると話題に!
【ぶっちゃけ】light代表「(Dies iraeを発売するために)ソニーに申請したが、申請は全て英語で送れと言われている」
【逃げ遅れ】マーベラス高木「服も脱げない、破れない、胸も揺れない『閃乱カグラ』でいいのか?」
このブログでは紹介していない事例も他にも幾つも挙がっており、また大手のゲームでも謎の規制が見られていた。
上記の引用リンクの中で取り上げている、ノラと皇女と野良猫ハート(ノラとと)などは、もはや
ヤケクソとも言えるレベルでの白い光が、女性キャラのお色気描写のあるCGに容赦なく降り注ぎ
ソニーレイに焼かれたなどの皮肉も飛び出す始末であった。
また、デビルメイクライ5の海外でのPS版にも謎の光の規制がかかっていたり
もはや誰もが、独自のセクシャル規制の存在を疑ってはいない状況であったが
ついに公式で、独自のセクシャル規制を行っていることをソニーが認めた…そんな話を、WSJが報道している。
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独自のセクシャル規制をソニーが行っていることを公式で認める。
WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)が報じたところによると
やはりというか、まぁ知ってた…とでも言うべきであろう、独自のセクシャル規制を
現在適用していることを、ソニー自身が認めたことを報じている。
【ニューヨーク時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は16日、ソニーが家庭用ゲーム機「プレイステーション4」用ソフトの性的な表現を制限する指針を設けたと報じた。米国などでのセクハラ批判運動の高まりを受けた措置という。
同紙によると、ソニーは露骨な性的描写などを制限するための指針を策定。他のゲーム機メーカーは、年齢制限のためのレーティングを表示すれば、より幅広い表現を許容しているが、ソニーは独自の指針で対応を強化する。
いわゆるポリコレ(ポリティカルコレクトネス)に配慮した独自規制ということ。
ちなみに、原文のWSJは当然ながら英語で書かれた記事で、こちらのリンクの記事がその大本の記事となるが
有料記事となっていて、全文を読むことが出来ない。Togetterのまとめで、この大本の記事を
全文翻訳しているまとめがあったので、全文記事の日本語訳を見たい人は参照されたし。
ちなみに任天堂はそれぞれの国の、レート機関の判断に任せていることも
記事内で言及しており、任天堂自身はレーティングには基本的にノータッチであることを伝えている。
一時期、誰かが皮肉のようにプレイステーションではなく(同じPなので)ポリコレステーションなどと
揶揄する発言がネット内で見られたが、悲しいことにそれが現実のものであったということ。
個人的にセクシャルな規制については、完全に反対というわけではないが、明確なガイドラインがなかったり
どこまでの表現が許されるのかを確認するのに、海外のSIEと英語でやり取りしなければいけなかったり
それに対して、SIEJAから何のサポートもないといった、今回のソニーのやり方については
正直批判が挙がってしかるべきものであろう。ポリコレに配慮して、表現の幅を緩めると、更にポリコレ側は
要求が過大になっていき、ますますこの手の表現の規制が締め付けられる可能性も出てくる。
将来的に今回のソニー独自の規制が、ゲーム業界の表現規制のさらなる強化に繋がっていくことを危惧している。