(この記事はタレコミから作成しています。情報提供ありがとうございました。)
設立からすでに40年近くが経とうとしている、日本のPCゲーム業界においては
老舗のメーカーとなる日本ファルコム。
古くはPCを主戦場として、ドラゴンスレイヤー、イース、ソーサリアンシリーズなど
一定のユーザーを獲得するタイトルを定期的にリリースしていた。
CSハードが発売されてからは、ファミコン時代から自社でのパブリッシングではないものの
様々なタイトルを、ファミコンやPCEなどに移植して発売していた。
最近では、特にPS関連に主力のシリーズを多く投入し、一定のファンを獲得している。
任天堂機には、ゲーム自体はそこそこ出ているが、日本ファルコム自身がパブリッシングしたタイトルは
わずか2タイトルしかないという状況で、任天堂ハードでは自社のIPを様々な会社にパブリッシングしてもらっている。
基本的に任天堂ハードとは、あまり良好な関係を築けていないメーカーになるが、流石にスイッチが
出てからというもの、態度は軟化してきており、最初は自分のソフトを買ってくれるユーザーが
居るという保証がないという及び腰の姿勢で、スイッチ参入に否定的な見解を示していたが
日本一ソフトウェアの社長に説得される形で、日本一ソフトウェアからのパブリッシングで
スイッチにイース8が後発マルチとはいえ、展開されることになった。この辺りの記事は当ブログでも以前に書いている。
【どうぞどうぞ】ファルコム社長「スイッチは成功しているがファルコムのゲームを遊ぶユーザーがいる保証はない。引き続きPSにゲームを出していく」
【頑な】イース8がスイッチに発売することについて、日本一・新川社長✕ファルコム・近藤社長の対談が公開される!
この件を皮切りに、ファルコムは今後スイッチにもマルチ先の一つとして
積極的にソフト展開することを明言している。こちらも記事にしている。
【遂に陥落】ファルコム「ニンテンドースイッチ・スマホ・PCなど積極的にマルチプラットフォームを展開することで、収益を安定させていきます。」
さて、そのファルコムの方針を決めることになった象徴でもある
スイッチ版のイース8だが、北米では順調なものの、日本では苦戦しているということが
ファルコムの株主総会にて明らかにされたようだ。
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日本ファルコム『イース8は日本では苦戦しているが、北米では好調』
イース8は、ご存知の通りPS4とVitaのマルチで発売され、その後かなり遅れて
スイッチに移植となっていた。その際のパブリッシャーは前述の通り日本一ソフトウェア。
日本ファルコムはPS関連では根強い固定ファンを獲得しており、ファルコムのゲームであれば
購入すると言ったファンを多く抱えている。その結果が、PSでの大体いつも変わらない
安定した売上につながっているわけだが、スイッチで発売したイース8は任天堂の据え置き機では
SFC以来の久々のファルコムタイトルとなったため、正直どこまで売れるかは疑問であったが
やはり、国内では以前ファルコムの社長が危惧したとおり、あまり良好な売上ではなかったようだ。
しかし、北米では順調であることを株主総会にて言及があったとのこと。
近藤:翻訳の修正と音声も収録し直して、修正プログラムとして配信して対応したためPC版が遅れた。販売は順調で、Nintendo Switch版は日本国内では苦戦しているが北米は順調に伸びている。影響がなかったとは言えないが、深刻ではないととらえている #日本ファルコム株主総会
— すずき@日本ファルコム株主総会 (@michsuzu) 2018年12月19日
ニンテンドースイッチの好調で、どうしてもマルチ先にスイッチを選ばなければいけないといった
事情はあったにせよ、やはりSFCの頃から任天堂据え置きでタイトルをリリースしていなかった
ファルコムは任天堂メインのユーザーからすれば、新規の会社とほぼ同じ扱いであり
正直この結果は、だいたい予想がつくものだっただろう。それが社長の以前の発言にも現れていたということで
ファルコム社長は、正確に市場を把握していたとも言える。ただ北米では順調ということで
そちらの方では手応えを感じているのかもしれない。今回のスイッチ版イース8の結果によって
次の手を打つのかどうか。ファルコムの本気はここから試されるのかもしれない。
なお、本日ファルコムが発表したのはイースの新作であったようだが、今のところはプラットフォームはPS4のみである模様。
将来的にスイッチ版が出るかはわからないが、個人的には出ないと予想してみる。