今の所、CSハード業界でそれぞれライバルとして
しのぎを削っている任天堂・SIE・MS(マイクロソフト)
それぞれスイッチ・PS・Xboxといったハードで現在のCSハード業界で
商売を行っており、それぞれの強みを活かしたゲーム事業を世界主要国で展開している。
3社は当然ながら、同じジャンルでシェアを競っているライバル関係にはあるが
ただ、ここのところはスマホゲーのブームもあって、CSゲームハードは全体的に落ち込んでいると言われている。
日本でもすでに全盛期だった頃から、大きく売上を落としており、週販の記事を毎週更新していると
以前に比べて、ソフトの売上は全体的に落ち込んでいることを管理人も痛感している。
基本的にはライバル関係にある3社だが、その中で任天堂とMSについては
手を取り合って、CSゲームの盛り返しを願っているような提携がいくつか見られる。
一番代表的なのは、スイッチ以降一部大型タイトルで実装されている、任天堂とXbox oneのユーザーが
同じオンラインゲームで遊べるクロスプレイが挙げられるだろう。
今までPSやXboxでは、PCやスマホマルチのプレイヤーとクロスプレイを行うことはあったが
CSハード間のクロスプレイはスイッチが出るまでほぼ無かった(DQ10がもしかしたら一番早いかも知れない)
それがスイッチで、ロケットリーグがリリースされたあとから
スイッチとXbox oneでクロスプレイ出来るタイトルが少しづつ増えてきている。
現状では、マイクラやFortnite、パラディンズなどがクロスプレイ出来るタイトルとしてリリースされている。
なお、PSはユーザーを守ると言った理由で、クロスプレイには及び腰であるが…。
技術としてはそんなに難しくないようで、ゲームをクロスプレイ対応させたいと考えている開発者もそれなりにいるようだ。
ライバル企業が手を取り合うことは、当然ながら顧客を独占するものではなく
企業側としては、やはりお金を出してくれる顧客を一人でも増やしたいと思っているだろうが
同業他社が手と手を取り合うことは、もちろん企業にとってメリットもある。
ゲーム会社とすれば、当然ながら一人でもプレイヤーが多いほうがゲームも長く愛されることになるだろうし
ユーザーとしても対戦相手が見つかりやすいというメリットがある。ハードホルダーとしても
ソフトが売れる下地を作ることも出来るわけで、実はメリットも相当に多い。
ゲーム業界をあまり知らない人には意外に思われるかも知れないが、実はMSと任天堂の仲は基本的に良い。
昨日のレジー氏の引退記事にも書いたが、まずNOAとMSが同じアメリカ・ワシントン州レドモンドを
拠点にしていて、会社が近く、物理的な距離が近いことから、ライバル会社という表向きの立場はありながらも
2社は良好な関係を築いている。かつて岩田社長がMSのことをリスペクトしていると言った発言もあれば
MSも任天堂に対して、かつて宮本茂を引き抜こうとしていたり、或いはMSが携帯機に参入しないのは
任天堂という先駆者が既に居て任天堂には勝てないと言った理由があったりと、任天堂に対しての
リスペクトを度々見せるような事象が起こっている。現在のMSのXbox事業の責任者である
フィル・スペンサー氏も任天堂に対して好意的な発言を度々行っている。
クロスプレイの導入で、任天堂とMSのゲーム事業に対するスタンスは
かなり足並みを揃えてきているところがあるが、この2社での更に驚きの計画が
進められているかも知れないことを海外のメディアが報じている。
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MSがニンテンドースイッチにXboxアプリやゲームパス/Xcloud対応を検討との噂が海外のメディアにて報じられる!
京都の老舗のおもちゃ屋の任天堂とは違って、MSは本来はPCのOSである
Windowsが会社の主力商品であることは間違いない。Xboxで第三のゲーム機勢力として
ハード撤退のセガと入れ替わりで、CSハード業界に参入したが、最初のうちは
ゲーム事業は赤字であるだろうという状況で、あたかも金持ちの道楽的な展開がされていた。
しかし、徐々に存在感を高めていき、今ではゲーム部門でも相当な利益を出していることが明らかにされている。
Windowsという世界最大のシェアを誇る、PCのOSを持つMSは他の2社には無い
Windowsと積極的に連携したサービスを行っている。特に現在のWindowsの主流である10には
Xboxアプリという、Xbox oneとWindows10を連携させる
アプリを標準装備しており、現在Xboxは最もPCとの親和性が高いゲームハードとなっている。
またゲームの有料サービスの一環として、Xbox、360の厳選されたゲームを月額の定額制サービスで
プレイし放題のXbox Game Passというサービスや
スマホなどでXboxのクラウドゲームを楽しめるxCloudと言った
ゲーマーにとっては魅力的なサービスをこれから始める予定でもある。
これらのXboxが行っているゲーム関係のサービスを、ニンテンドースイッチも享受できる可能性が
海外の報道から浮上している。いくつかのソースがあるので長くなるが引用していく。
Report: Microsoft Preparing Xbox App & GamePass for Nintendo Switch – https://t.co/EqgxkR736I
— Direct-Feed Games (@DirectFeedGames) 2019年2月21日
・Rumor: Microsoft Bringing Game Pass And Published Titles To Switch
噂によるとマイクロソフトはXbox Game PassをNintendo Switchで提供する方法を模索しているとのこと。 マイクロソフトと任天堂はこのプロジェクトで協力しているようです。
Xbox Game Pass for Nintendo Switch
マイクロソフトは現在Xbox Liveのクロスプラットフォーム化に取り組んでいますがこれ自体は大きなニュースではありません。 マイクロソフトと任天堂は長年にわたり強固な関係を気づいてきました。
2002年にマイクロソフトがレア社を買収した際、多くの任天堂コンソール専用だったレア社のゲームタイトルがマイクロソフト専売になりましたが、その後も任天堂プラットフォーム向けにいくつかゲームを発売しており、またWiiU版マインクラフト発売時にはレア社が任天堂とマイクロソフトの間を取り持ったという話もあります。
Direct-Feedの報道によると、マイクロソフトはNintendo Switchに自社の作品である『Ori and the Blind Forest(オリとくらやみの森)』の発売を検討しているとのこと。
また他のタイトルについてもProject xCloudを使ってゲームを提供することで、Nintendo Switchのマシンパワー不足を補ってソフトを提供するといわれています。
現段階ではまだ噂の域を出ないが、上記の引用記事やリンク先の記事でも言及されている通り
クロスプレイなど、ハードの垣根を越えて積極的に事業を展開している両社にとっては
全くありえない話というわけではない。スイッチのユーザーは基本的にXboxのゲームについて
おそらく合わない層が多いのだとは思うが、この提携が行われれば、MSとしてもスイッチの
系統のユーザーを自社プラットフォームに引き入れるチャンスが生まれるし、任天堂としても
マシンスペックの関係上、動かすことが厳しいと思われる、海外のAAAタイトルなどを
クラウドゲーミングで行えば、楽しむことが出来る。基本的にWIN-WINの関係になると思われる。
もし、この記事の通り、これらのサービスがニンテンドースイッチユーザーにも享受されるようになれば
当然ながらCSゲーム業界の今の勢力図は激変するのは間違いないだろう。ゲーム業界の雄・任天堂と
世界最大のモンスター企業の一つであるMSの融合が、どんな結果を生み出すかは想像するだにすさまじいことになりそうだ。
ぜひこの噂が本当であることを、心から願いたいと思う。