7月23日、ついに『スプラトゥーン レイダース』が発売となった。
スプラトゥーンシリーズといえば対戦がメインというイメージが強いと思うが、今回はまさかのスピンオフ。
シリーズ初、対人戦なしの1人でじっくり遊べるアクションゲームということで、こういう挑戦をしてくるあたり任天堂らしいなと思ったりする。
Nintendo Switch 2専用ソフトで、価格はパッケージ版が7,480円、ダウンロード版が6,480円。Switch 2本体とのセットも64,980円で用意されているので、これから2にハード移行する人にはちょうどいいタイミングかもしれない。
ストーリーは、すりみ連合(フウカ、ウツホ、マンタロー)がヘリで無人島群「ウズシオ諸島」に向かう途中、暴風で墜落してしまうところから始まる模様。
主人公はメカニックというポジションで、彼らと一緒にオタカラ・ハント(宝探し)をしていくことになるようだ。
ゲームの進め方としては、ステージでインクを塗りながらシャケを倒し、オタカラを目指すという流れ。
地下遺跡ではシャケを倒してイクラを集める必要もあるらしく、この辺はサーモンランを遊んだことがある人ならなんとなくイメージが湧くのではないだろうか。
難度は3段階、しかもいつでも変更できるとのことなので、アクションが苦手な人でも入りやすそうなのは好印象。
システム面で気になるのが「タンク」。
背中に装着するタイプの装備で、スピード型・パワー型・テクニカル型の3タイプが存在する。
それぞれに対応したガジェットで攻撃・移動・塗り・敵の足止めができるとのことで、装備を組み替えながら自分のスタイルを作っていく感じになりそうだ。
開発チームはこのシステムを「究極のワンオペ」と呼んでいるらしいのだが、このネーミングセンス、個人的には結構好き。
1人で塗って、倒して、拾って、逃げてを全部さばくわけだから、まあ確かにワンオペと言われれば納得ではある。
対戦がっつり勢からすると「スプラなのに対人ないの?」と思う人もいるかもしれないが、逆に言えば対人戦のプレッシャーが苦手でスプラトゥーンから離れていた人にこそ刺さる作品なのではないかとも思う。
ブキやキャラの塗り心地はそのままに、じっくり装備を育てて強くなっていく…という王道RPG的な楽しみ方ができるのは、シリーズのファン層を広げる意味でも面白い試みだと思う。
個人的には、サーモンランのあの緊張感が好きだったクチなので、1人で腰を据えてシャケの巣窟に潜っていけるというのはなかなか魅力的に映る。時間ができたら触ってみたいところ。
価格面についても少し触れておくと、パッケージ7,480円というのは最近のNintendo Switch 2タイトルの中では標準的な水準かなという印象。
ボリューム次第では割高に感じる人もいるかもしれないが、逆に言えば1本のパッケージで長く遊べるタイプの作りになっていれば、コスパとしては十分アリだと思う。
この辺はレビューが出揃ってきてから判断したいところではある。
こういうスピンオフの出し方を見ていると、ふと『ピクミン』シリーズが本編とは別に『Hey! ピクミン』のようなアクションゲームを出していたことを思い出したりもする。
本編の対戦・協力プレイの面白さはそのままに、違う切り口で新規層を取り込もうとする任天堂の姿勢は、今回のレイダースにも共通しているように感じる。
対戦ゲームとしてブランドが確立している分、こういう挑戦は簡単ではないと思うのだが、そこを恐れずにやってくるのが任天堂らしいところでもある。
今後、無料アップデートなどでコンテンツが追加されていくのかどうかも含めて、しばらくは追いかけていきたいタイトルだ。
難度をいつでも変更できるという仕様も、地味だが良いバランス調整だなと感じる部分。
アクションゲームにありがちな「難しくて序盤で心が折れる」問題を、こういう形で先回りして潰しにきているのは好感が持てる。
逆に歯応えが欲しい人は高難度に据え置いたまま進めればいいわけで、幅広い層に間口を開いておきつつ、やり込み要素もちゃんと残しているバランス感覚は、任天堂のこういうタイトルではおなじみと言えばおなじみではあるのだが。
相変わらず間口の広さをとりつつ、やりこみ勢はとことんやり込めるという作品に今作もなっていそうだが果たして?

