E3の後で、ニンテンドースイッチにも配信が行われ
今ではPCやスマホも含めた主要の現行機種全てで
基本無料のサービスを展開しているEpic Gamesによる
Fortnite(フォートナイト)
Epic Gamesは独自でアカウントを発行しており、スイッチでゲームを始める際に
アカウントを登録してプレイを始めると、今現在クロスプレイでPS4以外の
別機種のプレイヤー同士で楽しめるようになっている。Xbox oneユーザーも同じ。
PS4版ユーザーのみ、スマホとPCはクロスプレイが出来るが、スイッチとXbox oneユーザーとの
クロスプレイが出来ないようになっている。PCとスマホは全てのプラットフォームとクロスプレイができる。
PS4が他のCSハードとクロスプレイができないのは、何もフォートナイトに限った話だけではなく
MSのマインクラフトなどもその対象のタイトルであり、基本的に現在CSハードでは
PS4だけが、他CSハードでのクロスプレイから外れている状況である。
これはSIE自身が、以前に公式で声明を出したことがあり
その際はユーザーの安全を守るため
他CSハードとのクロスプレイを行わないことを公言していた。
SIE(ソニーインタラクティブエンタテイメント)のクロスプレイに対する考えとして、「我々はPS4を遊ぶ全ての人たちの安全を守る義務がある。クロスプラットフォームでは子供たちの安全を保証できない」というのが第一なようですが、子供ユーザーの多い任天堂スイッチはクロスプレイに対応しているため、ソニーがPS4のクロスプレイを解放しない理由としてはイマイチ説得力に欠ける。
上記のSIEのクロスプレイに関する考え方は、多少言い訳臭いところがあるが理解できないわけではない。
しかし、フォートナイトのクロスプレイについては、PS4で一度プレイをしてしまうと他のCSハードでの
プレイができなくなるというトンデモ仕様が発覚し、特に海外で大炎上してしまうこととなった。
【大炎上】『Fortnite』PS4版で一度でもゲームをプレイすると他CSプラットフォームでアカウントが利用できなくなる仕様を搭載し猛批判を受ける!
【大炎上収まらず】『Fortnite』問題にFOXのキャスターが言及。放送中に声を荒らげてブチ切れ状態に!
アカウントを縛り付けられるという行為が、特に海外ユーザーの逆鱗に触れた形で
ツイッターなどでは一時fu●ksonyなどのハッシュタグがつけられ怒りをあらわにするユーザーが
続出することとなった。現在も、日本ではほとんど話題にならないが海外では今もなお批判がある。
その大炎上した、フォートナイトアカウント問題に対して、ようやくSIEが方針転換を行うことにしたようだ。
しかし…
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SIE、頑なに拒んでいた他CSハードとのクロスプラットフォーム対応のオープンベータを本日より開始!
というわけで、まずはSIEが公式で出した声明を引用する。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント社長 兼 CEO 小寺剛よりクロスプレイに関するご報告があります。
ライセンシー様より提供されている一部ゲームタイトルのクロスプレイについて、大変多くのユーザーの皆さまよりご意見を頂いておりますが、SIEとしての方針を固めることができましたので、この場を借りてご報告いたします。
まず第一段階として、クロスプレイ機能の対応に向けPS4用タイトル『フォートナイト』にて、本機能のオープンベータを本日より実施します。このオープンベータではPS4、Android、iOS、Nintendo Switch、Xbox One、Microsoft WindowsとMac OS間のクロスプレイ、クロスプログレッション、クロス購入に対応します。本ベータを通して、様々な側面でのユーザー体験への作用を考慮しながら、PlayStationにおけるクロスプレイが最高の体験となるべく検証を行います。
PlayStationならではの最高のゲーム体験をお届けするということは、我々が24年間にわたり絶えず意識し、尽力してきたミッションのひとつです。そして今日、ゲームのコミュニティはさらに進化し、一部ゲームにおいて、クロスプレイ機能がユーザーの皆さまにとって重要な地位を占めるまでに至っていることも事実です。我々は、この事実を受け止め、クロスプレイの対応に向けて検討を進めていくにあたり、今後も変わらぬ最高のPlayStation体験を皆さんにお届けするべく、ビジネス面からも徹底的に分析を実施しました。
これはSIEにとって大幅な方針の転換であり、またこれに伴って技術的な確認も必要なことから、組織一丸となって慎重に計画を進めている段階です。本ベータの実施期間などの詳細や、この対応が今後他のゲームにどう影響するかなど、さらなる情報が確定次第皆様にお知らせいたします。
更新情報の詳細はPlayStation.Blogや公式Twitterなどでぜひチェックしてください。
最後に、この新たな方針はあらゆる視点からの総合的な評価を経て導き出した結論であり、皆さんには長らくお待ち頂いたことに深く感謝申し上げます。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント社長 兼 CEO
小寺 剛引用元: PlayStation®4用ソフトウェアタイトル『フォートナイト』にて、クロスプレイ機能を拡張するベータテストを実施
さすがのSIEも、海外での批判・炎上を無視することはできなかったというところだろうか。
現時点で正式な対応ではないものの、ここでこの考えを撤回すればさらなる批判は必至であろうから
クロスプレイがフォートナイトでできるようになるのはほぼ間違いないだろう。
もっとも、現時点で情報が無いので不明だが、アカウントロックの問題はこれで解決するのかはわからないが…。
縛り付けがもしまだ、継続しているようであれば、そちらの批判は免れないだろう。
今回のSIEの判断に対しては、国内メディアはある程度好意的に書いているようだ。
そのうちの一つengadgetの記事を引用してみる。
なお同声明では、機種を「PlayStation 4、Android、iOS、Nintendo Switch、Xbox One、Microsoft Windows、Mac OS」と列挙していますが、今までの「不可能」が「可能」となるのはニンテンドースイッチとXbox Oneの2つ。全プラットフォームを併記することで「他社ゲーム専用コンソールとの壁をようやく崩した」との印象を弱める意図かもしれません。
今月初め、ソニーの吉田憲一郎CEOは「PS4でプレイすることはゲーマーにとって最高の体験だと感じており、妥協してはならない」としてクロスプラットフォームプレイには否定的だと伝えられていました。
では今回の声明が矛盾しているかといえば、そうではありません。「このベータ版は、クロスプラットフォームのプレイがPlayStation上で最高のものであることを保証する徹底的なテストを行う機会であり、技術的および社会的観点からのユーザーエクスペリエンスに留意しています」。
つまり他のプラットフォームよりもPS4のプレイ体験が優れていると示すために打って出るというわけで、吉田CEOの発言を土台にしている見事さです。
SIE側が歩み寄りの姿勢を見せているのは、確かに良いことではあると思うが
そうなると、そもそものユーザーを守るためと言っていて否定していたクロスプレイについては
結局の所、手のひら返しというか、意見を大きく変えてしまったわけで、この点は逆に矛盾すると言うか
SIEも国内メディアもそもそものクロスプレイ拒否の理由に触れていなかったりするのは
なかなかに小ずるい手段ではあるなとおもう。結局、この辺りの発言も知っている人からすれば
なんというか対応がブレブレで一貫しない、非常にダサい対応だなと思う次第である。
engadget内の記事でも触れられているが、今後はMSが今は所持するマインクラフトなども
クロスプレイに対応するのか。MSのアカウントを作成するのでこちらは難しいだろうか。
いずれにせよ、今後フォートナイトだけで終わるのか、それ以外のゲームもクロスプレイに
積極的になるのか…この後のSIEの展開のさせかたで、その意図が見えてくることになるだろう。