かつてはゲームハードホルダーであったセガがそのハード事業で
発売した最後のハードとなったドリームキャスト。
PS2やGCと並ぶ世代のハードとして発売されたものの
販売としては振るわずに、最終的にセガのハード事業の最後となってしまったハードである。
その後セガはサードパーティとなり、各ハードにゲームを出すメーカーになっているのはすでに皆ご存知のとおりである。
そのセガがドリームキャスト事業の終焉時に壮大な構想でゲームを制作し
リリースを行ったのがシェンムーである。
1作めの発売当時、セガも社運をかけたタイトルということで制作費が
70億円という当時としては凄まじい費用をかけての
制作となったタイトルで、1作めの横須賀、そして2作めのシェンムーIIが
2001年に発売されてからは、セガがドリームキャスト、ひいてはハード事業から
撤退したことにより、未完の大作のまましばらく寝かされることになった。
未完のまま音沙汰がない状態が14年ほど続いた2015年、シェンムーが再度動き出すことになる。
2015年E3のPSカンファレンスにおいて、シェンムーIIIが制作されることが発表され
発表と同時に、ユーザーからのクラウドファンディングが行われることになり
発表してまもなく、開発が行われる基準の資金がまたたく間に集まった。
クラウドファンディングの期間内に、最終的に630万ドル以上の資金が有志より提供され
めでたく、シェンムーIIIはいくつかのストレッチゴールを達成した状況で開発が進められることになった。
しかし、開発についてはしばらく難航。当初の発売日から延期が2度ほどあり、昨年の11月にようやく
発表してから、4年以上の時を経てPS4とEpic GamesでシェンムーIIIが発売された。
永らく死蔵されていたIPのまさかの復活に、かつてのファンは喜びを爆発させた…かと思いきや
日本でのシェンムーはまさかの初週のみのランクイン、そして海外メディアによれば
発売された最初の四半期(2019年11月~12月)は、全世界でもPS4版シェンムーIIIを
プレイした人は5万人程度であったと思われることが報じられていた。
あれだけ鳴り物入りで喧伝された18年ぶりのシェンムー最新作であったのが
惨憺たる結果となってしまい、更にはゲーム自体もまた完結しなかったという救いようのない結果になってしまった。
開発者は4を作りたいと息巻いてはいるようだが、この結果では正直お金を出して
作る判断をするのは正直厳しい…というレベルの売上になってしまっていた。
現在の結果を見る限りでは無理やり墓から起こして、再度展開をしようとしたが
結局の所また死体蹴りをしてしまう結果になってしまったシェンムーシリーズ。
もうこのシリーズは個人的に終わったと思っているのだが、そんなシェンムーが
海外のアニメストリーミングサイトでアニメ化されることが発表されている。
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『シェンムー』のアニメシリーズが海外のアニメストリーミングサイトのCrunchyrollで配信が発表される!
未だ完結の道筋が見えない、本編のシェンムーであるが、そのシェンムーが
海外のアニメストリーミングサービスサイトであるCrunchyrollにて
全13話のアニメが配信されるということが告知されている!
#BREAKING News from #VCRX:
Shenmue Anime Announced as Crunchyroll and Adult Swim Production🔥 More: https://t.co/gjSZBLu0qF pic.twitter.com/erlB8HopMd
— Crunchyroll @ #VCRX 🎉 (@Crunchyroll) September 5, 2020
海外のアニメストリーミングサイトCrunchyrollが、アクションアドベンチャーゲーム『シェンムー』のアニメシリーズ化を発表した。
このシリーズは全13話を予定しており、Crunchyrollおよびアメリカのアニメ専門チャンネルであるカートゥーン・ネットワークのAdult Swimによる共同プロデュースのもと、監督は櫻井親良氏、アニメ制作はテレコム・アニメーションフィルムが担当する。なおシリーズの生みの親である鈴木裕氏もエグゼクティブ・プロデューサーとして関わるとのこと。
引用元: 『シェンムー』のアニメシリーズが海外Crunchyrollから発表。櫻井親良監督、テレコム・アニメーションフィルム制作で全13話を予定
どんな判断だよ…迷走ぶりがひどい。
というわけで、困惑しか覚えないまさかのシェンムーのアニメ化である。
全13話…いわゆる日本での1クールと同じ話数の配信が予定されているとのこと。
正直、ゲームのほうがまだまだ完結していないので、一章横須賀や、IIぐらいの話までを
アニメ化するのかもしれない。はっきり言って需要はあるのだろうか?
生みの親の鈴木裕氏も制作に関わるとのことだが、そんなことよりゲーム本編を開発して
完結させろよ…と思うのは管理人だけではないはずである。
最近スマホ落ちが確定した、サクラ大戦(サクラ革命)といい、セガIPの迷走ぶりがひどすぎる…。
もはや、かつてのバカ(褒め言葉)なセガはもう帰ってこないのだろう…。