昨年の10月に、PS4の周辺機器として、他の会社の主要商品と比べると
比較的安価でVR体験が出来るPSVR。
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日本では、発売から未だ品薄で入手困難とされるが
個人的には、その売れ行きにはついては正直疑問を持っている。
昨年、日本の各種メディアがPSVRが発売することにより
2016年はVR元年宣言をしていたが
肝心のPSVRは、発売時には5万台ほど売ったものの、その後は
商品が全く無く、入手困難になるという始末。
VR元年というぐらいなので、よほど売り上げが多くて入手困難なのかと思いきや
発売から4ヶ月、ホリデーシーズンも挟んでの全世界の売り上げは91.5万台。
先日、100万台を突破したが、前回の4ヶ月で91.5万台売ったのに
次の3ヶ月では8.5万台と、10分の1以下に売上規模が縮小した。
全世界では、PS4は6000万台売れている(ソニーの推計値)とされているが
その台数が本当であれば、装着率は2%にも及ばない状況である。
少なくとも、将来的にSIEの日本プレジデントの盛田厚が、PSVRのことを
一家に一台PS4を普及させるポテンシャルがある機器と表現したことから考えれば
あまりにも、お寒い状況であることは間違いない。
さて、今のところは入手困難とされている国内のPSVR市場。
Amazonのレビューなどでは、ソニーの品薄商法に怒るレビューなども
散見されるが、そういう人たちにとっては朗報?となるかもしれない
告知をSIEが行っている。
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販売店舗拡大とのことだが、需要は果たして?
唐突にプレイステーション公式ツイッターが告知した、販売店舗拡大の報は以下のツイート。
日本国内でのPlayStation®VR販売取扱店舗を大幅に拡大します。さらに6月中旬より全国100店舗以上で体験イベントも実施予定です。詳しくは、PS VR公式サイト( https://t.co/a8yjCqASWH )にてご確認ください。 #PS4 #PSVR pic.twitter.com/FzM1kcn9Tp
— プレイステーション公式 (@PlayStation_jp) 2017年6月7日
販売店舗拡大の報に、ユーザーからは好意的な反応がある…かと思いきや
ツイッターの返信欄では手厳しい意見が並ぶ。あまりにも手に入らなかったので
熱が覚めた・プレイステーションストアで販売すればいいのでは?などなど。
正直、今現在のPSVR市場というのは、魅力的なソフトが殆ど無い…。コレに尽きると思う。
まず、販売しているSIE自体が、非常にやる気が無く、幾つかのVR特性を活かした
ミニゲームが体験できるゲームを発売しているが、これの評価が非常に低い。
国内外のゲームメーカーも、幾つかVR向けの体験が出来るゲームを作っているところがある。
例えば、カプコンのバイオハザード7などは、結構作り込まれているようでこれは、かなり評価が高い。
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レビューをざっと見ると、VR処理も概ね高評価なのだが
これは裏を返すとVRでプレイできないと完全にゲームを楽しめなかった部分がある
という、マイナスポイントにも繋がるということである。
現状、PSVRを購入してでしか体験できない部分を、ゲーム内に入れるのはリスクが高い。
言うまでもなく、PSVRが他の機器に比べれば安いとは言え、5万はするシロモノであるし
そもそも、SIEが好評かどうかは知らないが、出荷台数を用意できなかったこともあって
体験したくとも出来なかった人も多く存在するということになる。
結果、評価が高いVR部分を体験できたのはごくごく一部ということになる。
この状況を打破するには、当然PSVRがPS4を買ったら必ず購入するぐらいの
付属品的な扱いになるしかないのだが、当然そんなことはどだい無理な話である。
結局、メーカー側としてもPSVRの立ち位置というのは非常に中途半端なのだ。
PSVRに合わせて専用のゲームを作るのは、あまりにもリスクが高すぎるし
かといって、一部をVR対応にすると、色々評価が難しいことになる。
FF15が、当初PSVRにアップデートで対応するといった話が出ていたが
全く音沙汰が無い。要は、メーカー側の認識はそんな程度のものである。
結局、最初にPSVRが売れたのは、一部のガジェット好きとモノ好きが大体購入した結果であって
基本的にVRをどうしても体感したい!という層はあまり居なかったと思われる。
現に海外では、日本の品薄をよそ目に、簡単に手に入る状況となっているし
日本でも、抽選販売が行われたところ、全員が当選すると言った事態になるところも出ている。
あまりにも、うがった意見にはなるが、今回の国内販売店舗拡大は、海外で売れ残っている
PSVRの在庫処分的な動きなのではないかと、邪推してしまうというもの。
日本なら、とりあえずまだ買う層が居るだろうという予想で動いているのではないか?
という推測も立てられ、もしこの推測が事実だったとしたら、日本のPSユーザーは
非常に舐められていると言うことになるし、小売も不良在庫の押し付けを食らうということになる。
SIEの真の狙いはどこにあるかは、真相は不明だが、少なくともとても売れているとは
思えないPSVRの未来は果たしてどうなるのか?今後も動向を気にかけたいと思う。