およそ一ヶ月前に突如として、不定期コンテンツとして
更新をすることを決意した嗚呼、思い出のゲームCD記事の第二回目ですw
これはゲーム音楽に魅せられ、今もなお自分のスマホに入っている3万曲以上の音楽のうち
5分の4程度がゲーム音楽という、ゲーム音楽好きすぎの管理人のゲーム音楽CDに対しての愛を語るコンテンツです。
ゲーム音楽関係のコンテンツは非常に反響が悪く、おそらく閲覧者様においても
興味有り・無しがはっきり分かれるコンテンツなのではないかと思っておりますが
外野がどう思おうとそんなの関係ねぇ!的な某芸人ばりの返しで攻めていきたいと思っています←
なお、その某芸人と管理人は似ていると一時期言われておりましたが、そんなのどうでもいいですね!←
一回目はおそらく自分のお小遣いで買った初めてのゲーム音楽CDであろうと思われる
ロマンシング・サガのオリジナルサウンドトラックを
紹介させていただいたわけですが、2回めの今回も個人的に思い入れが深すぎるCDの紹介となります!
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嗚呼、思い出のゲームCD 二枚目『天地創造クリエイティブサウンドトラック』
二枚目となる今回紹介するのは、1995年…ちょうどSFCが日本国内で最盛期だった頃に
エニックスよりアクションRPGとして発売された天地創造というゲームの
オリジナルサウンドトラックとなる『天地創造クリエイティブサウンドトラック』です。
天地創造は、ファルコムの社員の一部が独立して作られたディベロッパーである
クインテットが開発したアクションRPGです。
当時クインテットはSFCで非常に評価の高いソフトを多く開発しており
代表作はSFCの初期タイトルで、古代祐三氏の作曲した音楽が様々な逸話を生み出した
アクトレイザーや、あのゴダイゴのメンバー・タケカワユキヒデ氏が
音楽を全面的に作曲したソウルブレイダー。
3つの異なる性能を持つ形態を使いながら様々な謎を解いていくガイア幻想紀などを
開発したディベロッパーです。(いずれもパブリッシャーはエニックス。)
特にソウルブレイダー、ガイア幻想紀、そして今回紹介の天地創造は
ファンからはクインテット3部作(またはソウル3部作)とか言われています。
今でも根強い人気があるこれらのタイトルは、現在のハードへの移植なども望む声が多かったりします。
個人的にも友人の影響で、この3部作を全部やっており、自分のゲーム史を語る上でも
欠かせないタイトルになっているゲームです。そしてこの中でも天地創造は本当に色々と考えさせられたゲームです。
天地創造という壮大なスケールのゲームですが、哲学的な要素もかなり含んでおり
主人公のアークは、最初は動物や植物などの自然と心通わせることができるのですが
物語が進み、人類が復活し、文明が発達していくとアーク自身も人間の言葉しか話せなくなってしまう…
と言った、進化することが必ずしも全ていい方向に向かうかというと、進化しすぎたことによって
失われるものもあるということを端的に描いていたりで、当時中学3年という最も多感な時期だった頃に
このゲームに触れたことが、大げさでもなく自分の今の倫理観などに多大なる影響を与えているタイトルと言っていいです。
管理人の個人的な話はどうでもいいとして←
このゲーム、とにかく音楽が綺麗で美しいのです。
作曲をしているのは小林美代子氏(現・高岡美代子氏)と曳地正則氏の二人。
殆どが小林氏の作曲で、一部の曲と多くの曲の編曲を曳地氏が務めているという形。
SFCというのは、まだ容量がカツカツな時代で、ゲーム音楽についても各開発会社における
サウンドプログラマーの音作りの妙というのが、各メーカーによってありました。
その中でこの天地創造については、このサントラのブックレットで曳地氏がコメントに
音作りに相当苦労したということを端的に書かれており、その音作りに苦労したことが
恐らく報われたと思われるであろう好評を、このゲームをプレイした人から大体得られていると思います。
個人的には地裏の旅立ち、地表のさらなる広い世界へ、エンディングの帰路、最初の街クリスタルホルムの
音楽である帰るべき所、ヒロインキャラクターのエルのテーマなど、印象的な曲がたくさんあります。
当時ゲームから直接、カセットテープやMDにゲーム音楽を録音することを覚えた管理人は
これらの曲を直録りしてウォークマンで出かけるときにはしょっちゅう聴いていたものです。
そして直録りに飽き足らず、このサントラが出たときは地元の石●電器にてこのサントラを購入したのです。
サントラにはゲーム内の曲はもちろん、印象的な音楽のアレンジ版が特別に収録されています。
このアレンジ版がまたどれも秀逸で、特にさらなる広い世界へのアレンジはお気に入りで
新たにカセットテープやMDを作る度に入れていたような記憶があります。
余りにも聴きすぎて、盤面に微細なキズが大量についてしまい音が若干飛んでしまうような
状況になってしまったため、最終的には手放しましたが音源は今も大事にとってあります。
もとのゲーム音楽がいいだけに、サントラとしても極上の一枚…のはずなのですが
惜しむらくは未収録曲が多すぎるということ。
CD一枚組ということで、恐らくゲーム内の楽曲のうち半分以上の曲が収録されていません。
アレンジ版で20分ぐらいの尺があるので、なおさらゲーム音源は少なくなっており
2ループもしないので、その点ではかなり寂しいサントラとも言えます。
未収録曲の中にも思わず、なぜコレが入っていないんだ?と思うような曲がいくつか有り
例えばクワトロ団のテーマだったり、港の曲、そして何よりもゲーム内で
エンディングの一つ手前で聴ける、天地創造の様々な曲をアレンジして集大成にしたような
癒やし曲が収録されていない!のが何よりも残念です(ネット上では別れの前になどといった曲名が
便宜的につけられていますが、サントラに収録されていないので正式な曲名すら不明)
1995年はSFCの史上空前のJRPG当たり年で、ドラクエ6、ロマサガ3、聖剣3、クロノ・トリガー、エスト2、ラストバイブル3などの
名作が多数出ておりますが、その中でも天地創造はサントラ的にはスクウェア系のものと比べると
その作りのショボさが際立ってしまい、個人的には残念に思うところも多々あります。
また上記のリンク先のアマゾンの販売ページを見ればわかりますが、凄まじいプレミア価格が現在はついており
入手困難であるということも、またもったいない話と言えます。音楽は間違いなく最高なのですが
サントラについては手放しで絶賛できないところがあるのも間違いないものとなっています。
それでも個人的には非常にこれらの音楽を聴きまくったので、やはり愛着のある一枚であるのは間違い有りません。
クインテットは現在解散しており、権利の関係もあると思うので絶望的なことは重々承知ですが
願わくば、この天地創造のサントラの再販…いや、未収録だった曲全てを収録して改めて
完全版のサントラがもし発売されるようなことがあれば、個人的には1万円であっても惜しげなくそのCDを買うことでしょう。
本当にそれほどまでに、個人的に大好きな音楽が多数あるのがこの天地創造なのです。