1983年より、CSゲーム業界にてファミコンをリリースし、今も
ゲームハードホルダーとして、常に業界の一線を走り続ける任天堂。
ファミコンの発売は1983年だが、それよりも前からアーケードにてゲームをリリースしている歴史があり
代表的なタイトルには、ドンキーコングなどがある。その頃から数えれば、既に43年ほどビデオゲーム業界に携わっている。
その任天堂は、今ではもはやハードホルダーでありながら、世界最強のソフトメーカーとしても
ゲーマーの間では全世界で認知されている企業となっている。
日本でも、ミリオンタイトルは他のサードと比べてダントツに多く、既にそのタイトル数は100本を優に超えている。
そんな任天堂は、ゲーム好きでなくても知っているような強力なIPを所持しており、その中でも
スーパーマリオやゼルダの伝説と言ったIPは、もはや任天堂の屋台骨を支える主力IPと言っていい。
それらのタイトルを生み出したのが、宮本茂氏。おそらく、ゲーム業界では
ゲーム&ウオッチやゲームボーイ、入力デバイスとしての十字ボタンなどを考案した
故・横井軍平氏と並んでゲーム業界のレジェンドと呼ばれるに相応しい人物である。
その功績に反して、日本ではやや知名度が低く、むしろ海外で非常に人気のある日本人の一人で
その能力は、かつてMSがヘッドハンティングを行ったり(宮本氏は断った)だとか
1990年にビートルズのメンバー・ポール・マッカートニーが来日した時には、宮本氏を食事に誘い
サインまであげているという逸話もある。海外ではフランスでナイトの称号をもらったり
スペインではスペイン皇太子賞を2012年に受賞しており、まさにその影響力は凄まじいの一言である。
しかし、海外での人気・受賞に対して、日本ではそれらに比べると扱いが小さいイメージのあった
宮本茂氏だが、この度2019年の日本の文化功労者として選出されたことが報じられている。
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宮本茂氏が2019年文化功労者に選出!ゲーム業界では初の選出へ!
今のゲーム業界があるのは、この人の功績があるから…と言っても過言ではないぐらいに
ドンキーコングや、スーパーマリオやゼルダと言った怪物コンテンツの産みの親として認知されている宮本茂氏。
ゲーム好きであれば、好き嫌いはあれど、その功績を認めないわけにはいかないほどの
偉大なる人物となっている宮本氏であるが、日本国内ではゲーム好きには知られてはいるものの
その生み出したキャラと比べると、あまりにも存在を知られていないと思われる。
前述の通り、海外ではナイトの称号やスペイン皇太子賞という名誉ある賞を受賞している宮本茂氏。
ようやく、この本拠地の日本に於いても、一定の功績が認められたようだ。
2019年度の文化功労者の21人のうちの一人に、宮本茂氏が選ばれたことが発表されている。
任天堂の人気ゲーム「スーパーマリオ」の生みの親として、ゲームを世界に誇る日本文化の代表に発展させたことが評価された。文化功労者の連絡には「ゲームというジャンルに光を当ててもらい感謝している」と喜びつつ、「一人では何もできない仕事だ」と仲間への感謝を忘れない。
「ゼルダの伝説」など名作を数多く手掛け、ファミコンブームの立役者となった。世界に通用するゲーム作りの秘密は、長い歴史と文化を持つ京都に本社があることと関係している。目先の流行にとらわれず「自分たちが面白いと思うものを作る」ことに集中できたと振り返る。
66歳の現在も代表取締役フェローとして任天堂のゲーム開発全体を取り仕切る。「そろそろ引退かと言われないためにも新しいことを全力で続ける。世界中の人を笑顔にしたい」と話した。
日本国内での、ゲーム業界からの文化功労者への選出は初であるとのこと。
海外での評価に対して、日本での評価は過小評価と言った状況であったが
これで一つ、宮本氏にとってもゲーム業界にとっても功績が一般に認められたと評価すべきことであろう。
海外では、今回の受賞に対して遅すぎたというような意見もあったようだ。
日本でのゲーム業界黎明期から、任天堂の社員として携わり続けた
レジェンドも今はもう66歳という高齢になっている。ゲームづくりにもメインで携わることは
今はほとんど無くなっているようだが、宮本氏の功績は色褪せるものではないと
今も任天堂の看板キャラとしてマリオやリンクが圧倒的人気を得ている様子を見るにつけてそう思わざるをえない。
幸い、任天堂には後進も多く育っているようで、宮本氏というカリスマが抜けても
今後の任天堂はまだまだヒット作を生み出していくのも間違いない事実であろう。