福岡に拠点を構え、今は数々のメディアミックスの成功により
国内サードの中でも中堅の位置にあるレベルファイブ。
元リバーヒルソフトの社員だった日野晃博氏が立ち上げた会社で
特徴は主に子供向けと思われるIPを、大規模なメディアミックスをしかけて
和サードとしてはかなりのヒットタイトルを作っているメーカーである。
特に妖怪ウォッチは一時期は、ポストポケモンになるのでは?と言われるぐらいに
社会現象を巻き起こし、一時は関連グッズを求めて長蛇の列が出来るなど順調にやっていた。
しかしここのところは、ゲーム開発のフットワークの軽さに陰りが見えていることと
社長の日野氏がおそらく飽きやすいのか、既存のヒットIPを維持するのが苦手で
かつてブームを作った妖怪も現在はかなり下火となって存在感が薄くなっている。
そんなレベルファイブの現時点での最大の不良案件が、サッカーを題材にした
ゲームであるイナズマイレブンシリーズである。
例によってメディアミックスが成功し、かつてのDS・3DSでかなりのファンを獲得したタイトルで
一時はかなりの人気コンテンツであったが、現在は元々2018年夏に発売予定だった
最新作アレスの天秤が延期に延期を重ね、今もなお発売されていない。
メディアミックスのアニメがさっさと終わってしまったにも関わらずゲームは発売されておらず
更に、気づけばタイトルもいつの間にやら英雄たちのグレートロードに
変更されており、発売予定は今年中という風になっていた。
【駄目だこりゃ…】イナズマイレブン最新作、タイトルと2020年春発売から2020年発売へサイレント修正へ
思えば元々任天堂ハードのみ展開だったイナズマイレブンが、急にアレスの天秤で
PS4・スマホマルチにすると言ったあとからこの迷走が始まっている。
ゲームの開発状況は稀に、公式ブログから発信されているのだが
4月1日のエイプリルフールに昨年の9月以来の更新が久々に行われ
最新エントリーには、思わずエイプリルフールを疑うかのような
とんでもない決断が、サラッと下され告知されている。
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イナズマイレブン新作、ほぼ作り直しか。発売は2021年予定に更に延期へ。
最近のレベルファイブのゲームの開発状況の遅さは目を覆うばかりだが
それでも妖怪ウォッチ4などはなんとか仕上げて形になったものは出来ている。
それとは対象的なのが、このイナズマイレブンシリーズであり、2018年夏発売と合ったものは
未だに明確な発売日が言及されていない状況である。
現時点で、既に元々の発売時期からは2年以上経っている状況であるが
2020年発売予定ということで、開発も進められてきたようだが、この度
4月1日に、昨年の9月27日以来、実に半年以上ぶりにイナズマイレブンの
公式開発ブログが更新され、それによるとイナズマイレブンの新作は
もうほぼ作り直しレベルで再度開発を行い発売が2021年になることが報告されている。
皆様、まずは報告が遅くなり、大変もうしわけありません。
大変お待たせしている『イナズマイレブン 英雄たちのグレートロード』ですが、ゲーム開発上の問題で、制作は難航し、大幅な遅れとなってしまいました。ネットでの批判的な声も広がり、スタッフもモチベが落ち気味となり、なかなかに難しい状況になっていました。こういった状況の中、いったんは、開発中止しかないのかも知れないと考えました。ですが、まっすぐな気持ちで応援してくれる方もいて、個人的にもあきらめきれない気持ちも大きくなり、なんとか、開発の再開を試みることにしました。その結果、いくつかの手があるのではないかという結論になりました。妖怪シリーズの開発で作り上げたエンジンと開発システムを進化させ、イナズマイレブンを高いクオリティで完成させる可能性があるという方向です。だったら、いっそ今までできなかったことをやれないかと考えました。クロスメディアとは本来、タイミング重視のものなのですが、今回は、アニメの放送スケジュールに縛らせず、じっくりと作品をつくりあげることに専念してみたい、そういう発想が生まれました。時間はさらにいただくことになりますが、イナズマイレブンの集大成的な自由度の高い作品をめざします。ここからは、これまでの内容と新規のアイデアを盛り込んだ、新しい指針になる手記となります。待たされすぎて、お怒りのユーザー様もいらっしゃるかも知れませんが、我々の判断を見守っていただけると幸いです。中略
えらそうにベラベラといろいろ書いてしまいましたが、開発の遅れに関しては、いい訳のしようもなく、本当に申し訳ありません。ここからは、期待してお待ちいただくしかありません。恐らく2021年の発売となってしまうと思いますが、しっかりとよいものをつくる所存です。
引用元: 英雄たちのグレートロード 開発手記
これはもう発売しないかもわからんね。
エイプリルフールかと思いきや、日が変わっても内容は変わっていないので本気らしい。
この期に及んで、まだネットでの批判が開発スタッフのモチベーションを下げたなど
責任をユーザーに転嫁しようとしている言動があるなど、根本的にダメかも…と感じさせる
ブログエントリーになっている。一年前に発売がなかなかされないことについての
日野氏が直接言及する動画が公開されたが、その時と全く変わっていない状況に
もうこのゲームダメかも…と思わせるには十分な状況となっている。
引用したブログエントリーについては、他にも様々な言い訳が書かれているが
正直、ここまで引っ張られれば期待している人もほぼ皆無ではないだろうか。
迷走に迷走を続けるイナズマイレブン。IP自体が終了の可能性も見えてきた今の状況で
レベルファイブの開発陣はどこまで本気なのだろうか…。