インターネットが一般的に普及している現在において、存在意義が薄まっている紙媒体の出版物。
もちろん、紙の質感を感じたいと思っているユーザーはまだまだ多く、文庫やハードカバーなどの
書籍はまだまだ紙派が多い。ただ、その流れとはわかれるように電子書籍や、そもそもネットで
記事を読むだけで十分と事足りると思われる雑誌という媒体がある。
雑誌は、今のところ殆どの雑誌が右肩下がりで発行部数を減少させており
実際の書店でも、その売上の低迷は深刻な問題である。
漫画雑誌やファッション誌、専門誌など廃刊になったものも多いが
特にその中で深刻なもののひとつは、ゲーム雑誌かもしれない。
現状、ゲーム雑誌として認識できるのはファミ通やニンテンドードリームなどがある。
その他、専門的な内容(男性向けゲーム・女性向けゲーム・PCゲーム・ソシャゲなどに特化したもの)が
幾つか刊行されているが、総合誌というのは、ほぼ絶滅しかけている。
そして、アスキーメディアワークス(現在はKADOKAWA)より刊行されている
電撃プレイステーションもそんなゲーム雑誌の一つである。
名前の通り、プレイステーション関係のゲームをほぼ専門に扱う雑誌であるが
たまーに、他機種に言及などが誌面で及ぶことがある。
実はその内容が、かなりゲハくさいところがある雑誌でもある。
今回、電撃プレイステーションが最新号で雑誌につける付録が、誰をターゲットにしたものかわからずに
個人的に首をひねってしまうような付録が付けられている。
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サラリーマンに向けた「今こそPS4を買うべき10の理由」という特別冊子が付録に!
電撃プレイステーション最新号の12月14日号の付録を紹介しているページは以下の引用になる。
ハードウェアの完成度はもちろん、タイトル面では国民的RPG『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』が2017年7月29日に発売され、2018年1月29日には、ゲームファン待望のシリーズ最新作『モンスターハンター:ワールド』もリリース予定! ゲーム好きにとっては、もうPS4を買わない理由がありません!! ということで、12月14日発売の電撃PlayStation Vol.652では、“今こそPS4を買うべき10の理由”として、特別付録冊子が付いてきます。その見どころの一部をチラっとお届け!
PS4本体を買ってでも遊びたいゲームとして、電撃PS編集部オススメのタイトルを、いくつかのカテゴリに分けて紹介!
中略
●実写さながらのグラフィック 現世代最高峰のゲーム体験!
●思い出がキレイによみがえる 懐かしの名作が美しくなって登場!
●ハイスペックながらコスパも抜群 PS4はゲーミングPCよりお買い得!
●SNSへの投稿だけでなく実況プレイも ゲームプレイの配信もカンタン!
●テレビが使われていても大丈夫 リモートプレイで家中どこでもPS4!
●テレビ番組の録画もおまかせ nasne(ナスネ)と合わせればレコーダー要らず!
出典;【電撃PS】PS4を買おうか悩んでいる人は必見! 今こそPS4を買うべき10の理由より
オススメタイトルの紹介のみでよくね?
電撃プレイステーションを読むような購買層に、今更PS4を持っていないユーザーなどほぼ居ないと思うのだが…。
一体何のために、この付録が制作されたのか、全くもって理解に苦しむ。
この付録は一体何のために考えられたのだろうか…先にも書いたとおり、現在雑誌自体の
売れ行き自体が厳しい状況で、電子版と差をつけるとすれば、こういった付録が重要になるはずなのだが…。
この付録が、実際にPS4を買わせるきっかけになる人は、数えるほどしかいないのではないだろうか。
個人的にこの付録は全く理解が出来ないが、逆にこんな付録が出来上がったウラの背景を考えてみると面白いかもしれない。