日本では存在感は今ひとつな日本一ソフトウェア


日本一ソフトウェアロゴ


岐阜県に本社を構え、各プラットフォーム(昔はPS寄り。最近はスイッチにも積極的)に

オリジナルタイトルを、精力的に開発しリリースしている。

ゲームの良し悪しは別として、新規IPを多数リリースすることには

国内のサードでは有数であり、そのソフトの値段付けとやや人を選ぶ

独特のノリを改善すれば、もう少し存在感は増すのでは…?と思うような色々と惜しい会社である。


さて、この日本一ソフトウェアであるがNISA(Nhon Ichi Software America)という

海外法人を持っていて、日本の中小サードのソフトなどを海外市場向けにローカライズし

パブリッシングするという事業も展開している。このNISAはかなり頑張っていて

日本のメジャーとはいい難いソフトでも、ローカライズを行って現地向けにリリースしたりしている。



ゲームソフトのローカライズは、単純にそのゲームを現地の言語に対応させるだけではなく

当然販路を確保したり、場合によっては中身の変更を国の基準などによって行う必要がある。

恐らく、我々の想像以上に大変な仕事ではある。そして発売に当たっては、当然そのプラットフォームにおいても

色々と交渉する必要もある。交渉が難航してローカライズが行えないということも、良くある話だ。


ローカライズは想像以上に大変な仕事であると思うが、今回、スイッチに発売が決定している

とあるタイトルの海外での発売経緯について、NISA関係者が海外の雑誌にて詳しい内容を暴露している。

その内容が、かなりぶっちゃけた内容になっているようだ!


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海外のゲーム流通誌『MVC』にNISAの山下社長のインタビューが掲載!かなりのぶっちゃけ!

海外のゲーム流通誌である『MVC』に掲載された、NISAの山下社長のインタビューが

色々な事をぶっちゃけていると話題になっているようだ。気になる誌面は

WEB上の書籍閲覧サービスのIssuuにアップされている、下記URLで見れる。


https://issuu.com/newbayeurope/docs/mcv_april_2018/36


海外の雑誌なので、全て英語だが、拡大して中身を全て読むことが出来る。

その中で要点をまとめた日本語訳があったので、他サイトから引用。

MCVにて日本一ソフトウェア米支社山下社長
・SNKヒロインズは当初、SNKと米日本一との間でPS4フォーマット契約でスタートしました。
・その後、Gamescomにて偶然、欧州任天堂とSNKが会合し、欧州任天堂と米日本一も会合する機会がありました。
・SNKの影響力のある偉い人は「任天堂販売に切り替えたいので米日本一とのPS4版の契約の解消したい」と私に望みました。
・そこでSNKと米日本一と任天堂とで集まり、三社で一緒に欧米市場に売り込むことに決めました。
・最終的には、Switchパッケージ版を任天堂販売、PS4版はDL専売になりました。
・任天堂さんは販売代理店を担当してくれる代わりに我々が満足する買い付けや宣伝サポートを保証してくれました。
・私たちはNintendo Switchでより多くのプロジェクトを始めています。 SNKヒロインズだけではありません。 彼らは良い方法で私たちをサポートしています。
・しかし最近のソニーは小規模なパブリッシャーには親しくしてくれません。彼らはただ日本の大企業ばかりを気にしています。
・また、同じタイトルのSwitchバージョンとPS4バージョンを同時にリリースしたところ、現在の売上トレンドは2対1でした。
・これは、SwitchのバージョンがPS4バージョンの2倍の販売を記録していることを意味します。パッケージ販売でもデジタル販売でもです。
・欧米ではSwitch版ディスガイア5は約20万本も売れました。
・欧米の日本一ファンは携帯機を望んでおり、PS4版を買った4割のユーザーがSwitch版ディスガイア5を購入していました。
・我々は携帯機市場とそのユーザーを大切にています。しかしソニーはPS Vita市場からの撤退を決定してしまったのです。
・Switchは完璧なプラットフォームです。 私たちは自宅で遊ぶことができ、Switchの携帯モード機能を使って外でプレイすることができます。
・よってNintendo Switchプラットフォームは自然と成長しているのだと思います。

ゲハ的な視線からすると、かなり衝撃的な内容がぶっちゃけられている。

Vita市場の撤退というのは、誰しもが肌では感じていたことだが

改めて関係者が断言しているのは凄まじい。海外では元々売れていなかったのは明らかだったし

日本でもファーストであるSIEが、2014年7月に発売した俺の屍を越えてゆけ2以降

全くオリジナルタイトルをリリースしなかった(パブリッシングでも2015年のマイクラが最後)状況で

早々にファーストが見切りをつけていたので、もはやVitaは今は期待されていないということである。


また売上の比率がスイッチ:PS4で2:1になっているという

衝撃的な事実も明らかにされている。スイッチの携帯性は、携帯機が弱いとされる海外でも

やはり一定の需要があるということだろう。

大作は別として、こういった中小ソフトは少なくともNISAが把握しているのは

スイッチ版のほうが2倍売れているということ。ちなみに、発表を信じるのであれば

PS4とスイッチの全世界の売上台数比率は5:1程度になっているのだが…。

それでも、スイッチのほうがソフトが売れているということ。

そして、そんな中小ソフトは、SIEから気にかけて貰えないという事実。

こういった内情の暴露が出てくるのは、色々と察せられる部分である。

今後このようなPS4離れは、国内外のディベロッパーで進む可能性もある。

言うまでもなく、ソフトが売れる市場にディベロッパーはゲームを開発し

パブリッシャーはゲームを販売するのが当たり前だからである。


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