現在は主に、日本・北米・欧州、またその他世界の主要国で

ゲームハードの販売を行っている任天堂。


その中で、海を挟んだ隣国の一つであるのが中国。

13億人以上の人口を有する、世界最大の国家においては

実は、それほど積極的にハード事業は展開されていない。


中国では、2000年から2015年までの間、家庭用ゲーム機の

製造・販売を禁止する措置が取られていた(ただ、市場には違法コピー・輸入した本体を改造したものが出回っていたが…)

管理人は2000~2002年ぐらいまで中国上海に留学していたので、その辺りの事情は少しだけ知っている。


15年越しの夢 中国全土で家庭用ゲーム機「全面解禁」


中国は外部からの情報を、かなり統制していて、現在でもこの統制はあるようだが

流石に今の時代では、こういった情報統制なども次第に緩和はされてきている。

家庭用ゲームの販売についても、こういった国が行う規制から販売が長く許されていなかったが

上記のリンク先記事にもあるように、2015年からはまだ検閲は行われはするものの

家庭用ゲーム機とソフトの販売が出来るようになった。2016年度はソニーもXboxも

一定の成果を中国市場で上げている。ただ、こういったお国事情から中国では

PCを使ったネットゲームがまだ多くのゲーマーの関心となっていて、まだまだ

家庭用ゲーム機市場というのは、その人口規模からすれば小さい市場になっている。


以前、ニンテンドースイッチが月産200万台を維持できるようになった…

と言った記事を取り上げた時に、その記事内で同時に触れられていたのが

中国市場の今後であった。そして、任天堂も2018年からニンテンドースイッチを

中国市場に投入するという事も触れられていた。


【朗報】ニンテンドースイッチが月産200万台体制が整ったと海外メディアが報道!2017年度の販売予測も2000万台に引き上げか。


この記事には確たるソースはなかったため、個人的にも話半分で捉えていたところがあったが

今後おそらく、中国市場に本格的に進出する足がかりになると思われる、台湾・香港で

ニンテンドースイッチのゲームが、今後翻訳されてリリースされていくことが公式で明らかになった!


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香港・台湾で翻訳・ローカライズされてソフトが発売されることが明らかに!簡体字・繁体字への対応も!

任天堂台湾が公開した動画では、ニンテンドースイッチの任天堂タイトルが

続々と翻訳された上で、それぞれの地域にリリースされることが、今まで

公開されてきたPVに翻訳字幕を合わせる形で公開されている。

動画の最後には、青沼英二氏も登場し、今後の中国語対応させた

ブレスオブザワイルドの発売についての告知も行っている。



香港では、スーパーマリオオデッセイが他の地域と同じ発売日に設定されるなど

こちらも、いよいよ本格的に始動するようだ!

動画の最後には青沼氏が登場し、現在ブレスオブザワイルドのテキストを

簡体字・繁体字に置き換えていく作業を行っているようである。

当然、中国でも発売できるような細かい修正も行っているのは間違いないはずである。


ちなみに、繁体字と簡体字というのは結構違っていて、繁体字は日本でも昭和初期ぐらいまで

使っていたような…旧漢字と似ている、画数が多いものを指す。

これは、現在も台湾や香港、マカオなどで使われている。一方、簡体字は中国が国語教育において

漢字が複雑すぎることが、自国の教育水準の発展の妨げになっていると考えて作り出されたもので

画数を少なくしたり、漢字の一部を使って簡略化したものであり、わかりやすい例だと

机(日本ではつくえになるが)という字が、つくえの字と機の字を兼ねていたり

あるいは、ものすごく極端に画数を少なくしたりしたものがある。日本で使っている漢字と同じ物も多いが。

こちらは、中国本土で一般的に使われているものである。このページでその違いをみると

意外に字の形が結構違っていることに気づくと思う。日本で使っているのは繁体字と簡体字のちょうど中間のような存在になる。

今でも論争があるほどの根強い問題であり、繁体字を主に使う人は簡体字、簡体字を主に使う人は繁体字が

完全に読めない・わからないといった問題も起こっている。この2つに対応させるということは

任天堂としても、金の鉱脈が眠る可能性がある中国市場に本気を出すということなのだろう。

中国は違法コピーなどの問題も、未だに根強い社会問題として残っている国家ではある。

リスクも大きいとは思うが、それでも13億の人民の居る中国市場はそれだけでも魅力的とも言える。

任天堂が、今後この超巨大市場にどのように手を広げていくのか、今後の任天堂を占う重要な戦略となるかもしれない。


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