当ブログでは、毎週ゲーム週販の記事を更新している。

一部のゲームファンにとっては、週販はなかなか興味深い数字となり

このブログで週販速報を更新すると、まだまだ弱小ブログにも関わらず

それなりのアクセスがある。サイドメニューの記事ランキングでも察して頂けると思う。


当ブログが速報記事として、利用させてもらっているのは

ゲームメディアである4gamerである。

当ブログがこの4gamerの週販記事を利用するのは、いくつか理由があって

まず、毎週水曜日の22時にほぼ定期で更新されるということ(祝日などの場合はその限りではない)や

任天堂も株主総会などで、国内売り上げを説明する時に、集計機関として利用している

メディアクリエイトの集計結果を掲載しているからである。


なので、他に幾つか集計期間があるものの、このメディアクリエイト集計・4gamer更新のものを

利用させてもらっているわけである。更新する方としては何かと便利なのである。


記事の更新が行われるのが、4gamerだが、実はメディアクリエイト自体も

自前のサイトを持っていて、4gamerに遅れること2日。毎週金曜日に

独自集計の結果と、分析を載せているのは、もしかしたら余り知られていないかもしれない。

載せているデータは4gamerに掲載しているのと同じだが、違うのはメディアクリエイト本家での

更新は週販50位までの掲載(ただし本数は21位以下は掲載なし)ということである。

また、集計機関として、独自の販売結果の分析を掲載もしているのだが、今回更新された

メディアクリエイト分析がどうにも、首を傾げてしまう内容になっている。


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PS4とSWITCHが累計100万台を越えた週のソフト販売数を比較して、PS4のが売れていると言うが…。

メディアクリエイトの分析のおかしなところは、百聞は一見にしかずということで

今週更新された記事から引用する。

 Switchは発売17週目にして累計販売台数が100万台を突破した。これは、最近発売された他の据え置きハードと比較するとWii U(発売33週目)・PS4(同46週目)のいずれをも上回るペースである。累計販売台数が100万台を突破した時点における各ハードのソフト総販売本数は、PS4の250.0万本・Wii Uの163.4万本に対しSwitchは172.4万本で、PS4には及ばぬもののWii Uを若干上回る。夏から年末にかけて発売が予定されている『スプラトゥーン2』や『スーパーマリオ オデッセイ』などの大型タイトルによって、ソフト販売ペースも更に加速していくものと考えられる。

※管理人注 メディアクリエイトは同じURLで新たにランキングを更新していくスタイルなので、来週の金曜日には上記の記載は確認できなくなる。

PS4とSWITCHが100万台突破した週の、累計ソフトの売り上げ本数を較べて

暗にSWITCHはソフトが売れないと言おうとしているのだろうか。


しかし、冷静に考えればPS4の46週とSWITCHの17週では全く比較対象にならない。

ソフトの本数も、PS4のパッケージソフトは59本に対して、スイッチのパッケージソフトは14本である。(ソース

むしろ、1週あたりのソフト販売数で均すと、PS4は1週あたり5.4万本。SWITCHは10.1万本程度となり

SWITCHのほうが、PS4の二倍ほどソフトを売り上げているという比率が出て来る。

また、意図的にスルーしているのだろうが、PS4の250万本のソフト売り上げのうち

およそ40万本近くは、ナックというPS4本体を購入すると

無料DLできるコードがついていたソフト(つまり、実質本体同梱ソフトである)も

メディアクリエイトは集計に含めているのである。それを含めると46週で210万本となり

ますます販売本数は低くなるのだ。メディアクリエイトがどういう意図で

このような記述をしたのかの本意を知ることはできないが、少なくともこの比較で

PS4がSWITCHに較べてソフトが売れているというのは無理があるというものだ。

しかも、PS4は年末商戦というソフトが売れる時期に発売されているのだから

年末商戦を外して発売された、スイッチと良い勝負をしていること自体が

そもそもおかしいということになる。もし仮に、何かしらの理由で

メディアクリエイトが、PSを擁護的な意味でこの記事を書いたのであれば

流石に、記事を更新している担当者を辞めさせたほうが良いと思う。

実は、メディアクリエイトは、過去様々な週販分析記事で、思わず

失笑してしまうような、アクロバティックな分析を多数展開している。

2 : 名無しさん必死だな@\(^o^)/[sage] 投稿日:2017/06/30(金) 21:40:10.74 ID:sQ6WDWqv0.net [2/3回]
GE2、期末試験で買い控えされる

>前週発売の『ゴッドイーター2』は2機種合計で6.0万本(累計43.8万本)を販売。
>前作のPSP『ゴッドイーター』(2010年2月発売)の発売2週目の販売本数は11.0万本(累計40.6万本)であり、前作と比べると2週目の落ち込みが大きいが、
>これは12月の期末試験後まで購入を控えている中高生が多いことが理由の一つと考えられる。

ゼスティリア、受験シーズンで買い控えされる

>ランキングトップは『テイルズ オブ ゼスティリア』で34.1万本(初週消化率89.52%)を販売している。
>2011年9月発売の前作『テイルズ オブ エクシリア』の初週販売本数52.6万本(同87.12%)には及ばなかったが、
>2012年11月発売の前作続編『~エクシリア2』(初週販売本数36.4万本、初週消化率78.09%)と同程度の販売規模となった。
>今作は発売時期が受験シーズンや大学の試験期間と重なっていたため、初週での購入を控えたユーザーもいたと推測される。
>また、初週消化率では前作・前作続編を上回っていることも踏まえると、『~エクシリア2』の累計販売本数45.5万本程度の販売規模が期待される。

Gジェネジェネシス前作割れ(オーバーワールド初週209,815)には一切触れず全く別種のガンダムゲーと比較し順調アピール

>総販売本数は86.9万本。前週比43.84%。新作では『SDガンダム Gジェネレーション ジェネシス』が合計17.6万本を販売。
>機種別ではPS4版8.8万本(消化率76.69%)、Vita版8.8万本(同75.13%)と販売本数・消化率ともに同規模で、
>予約率も両機種版とも同水準となっており、両ハードの需要が拮抗している。
>同一プラットフォームで発売された直近の「ガンダム」関連タイトルと比較した場合、
>今年3月に発売された『ガンダムブレイカー3』の初週販売本数合計14.1万本(PS4版6.7万本・Vita版7.5万本)を上回る順調なスタートとなっている。

FF15なぜかメタルギアと比較される

>総販売本数は143.8万本。前週比165.49%。PS4版『ファイナルファンタジーXV』は69.0万本を販売。
>PS4タイトルでは、前年9月発売の『メタルギア ソリッド V ファントムペイン』(初週販売本数29.4万本)の2倍以上となる過去最大の初週販売本数となった。

鉄拳7、「キャラクター物でない純正の格闘ゲーム部門」でトップ

> 『鉄拳7』PS4版は5.9万本を販売。ナンバリングタイトルとしては2009年発売の
>『鉄拳6』(PS3版初週販売本数10.3万本、Xbox360版同2.3万本)以来となるが、
>この8年間におけるテレビゲーム市場規模の縮小(2009年の
>年間総販売本数6,856万本→2016年同3,218万本)や、ゲームソフトのデジタルシフトが
>進んでいることなどを勘案すると、減少もやむなしと思われる。一方で、PS4の
>同ジャンルにおける本タイトルの初週販売本数は歴代3位。キャラクターものでない
>純正の格闘ゲームでは、2016年2月発売の『ストリートファイターV』
>(初週販売本数4.2万本)を超えてトップとなっている。

ここまで来ると、はたから見れば大喜利でもやっているのかと

思ってしまうほどの分析記事なのであるが、これを大真面目に載せているのが

メディアクリエイトのすごいところ。メディアクリエイトにかぎらず

日本のゲームメディアは正直質が低すぎるのだが、その低すぎる記事のせいで

却って任天堂の強さが際立っているのは、もはやわかっていてやっているのでは?

と思わず邪推したくなるようなレベルの記事である。

これが日本では最も信頼が置けるとされる、集計期間の分析とは情けない…。


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